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【PFL2026#06】渡辺華奈撃破のパウリナに勝利=サブリナ・ソウザ――PFL3戦目へ「自分を試すことになる」

【写真】この笑顔とは対照的に、言葉は鋭かったサブリナ。アマ世界3度優勝というのは、一つのスポーツの頂点に立っている凄みがる (C)MMAPLANET

2日(土・現地時間)、サウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンで開催されるPFL 2026#06「Sioux Falls」で、サブリナ・ジ・ソウザがシャイアン・パワースと対戦する。
Text by Manabu Takashima

アマチュアMMA戦績15勝0敗。女子初のIMMAF世界選手権3度優勝、国別対抗戦=Super Cupもバーレーン代表として栄冠を勝ち取っているサブリナは、プロ3戦目で修斗ブラジル女子フライ級のベルトを巻くと、PFLにステップアップを果たした。

アマ時代、プロデビューからUFCで戦うと宣言していて彼女は、「ベストの選択」をしてPFLと契約を果たした。PFL2戦目はスプリット判定勝ちも、その相手は渡辺華奈戦で強さを世界に知らしめたパウリナ・ヴィシニエフスカだった。あのパウリナに競り勝ったことで、期待値がさらに上がったサブリナにインタビューを試みた。すると25歳とは思えない、落ち着いた言葉の数々が聞かれた。


ダコタは本当に凄い選手だから、PFLでトップになりたいと思った

――2022年3月のIMMAF SUPER CUP優勝直後にインタビューをさせてもらった時にIMMAFを3連覇し、1試合挟むか直接UFCでデビューをするという目標を話していました。その後3戦目で修斗ブラジルの女子フライ級チャンピオンとなり、PFLと契約しました。

「PFLと契約をしたのは、それだけの条件を提示してくれたからよ。自分にとってベストな状況は何か。私はそういう風に考えるタイプの人間だから。同時にPFLの女子フライ級は素晴らしいロースターが揃っているし、シーズン制時代のチャンピオンはダコタ・ディチェバで。ダコタは本当に凄い選手だから、PFLでトップになりたいと思ったの」

――当時、普段はリオデジャネイロで生活をしていてノヴァウニオンでトレーニングを積み、IMMAFのトーナメント前はバーレーンのKHK MMAで練習をしているとのことでした。現状はどのような練習環境に身を置いているのですか。

「今もアンドレ・ペデネイラスに指導を受け、ノヴァウニオンに所属し、ジムを代表して戦っているわ。同時にIMMAFの試合に出始めた時から、バーレーンという国とコネクションが出来てバーレーン代表としてIMMAFを戦ってきた。今も同じでバーレーンとKHKジムとの関係も変わっていないわ。協力体制は変わっていないから、バーレーン国籍で戦っている」

――そのIMMAF時代の経験は、プロになってどのように生きているでしょうか。

「今、アマチュア時代を振り返ると、なんだかおかしくて。全然落ち着いて戦えていないし、物凄く必死に色々なことにトライしていて。でも、あの経験が成長に凄く役立ってくれた。プロでやっていく下準備として、減量方法も学べたし、何をすべきで、やってはいけないことが何なのかも理解できた。

何よりブラジルでは、アンドレ・ペデネイラスにしてもアマチュアでMMAを戦ったことが無くて、その重要性を知っていることも含め、アマで戦ってきたことが私の強みになっているのは絶対ね。マインドセットも含めて、いかに戦うのかをアマチュアの経験で身に着けることができたと思っている」

――日本ではアマは勝つことだけを考えれば良い。プロはお客さんに満足してもらうことが必要だという考え方もあります。その辺り、アマからプロで戦うようになったサブリナにも、何か変化はありましたか。

「プロって、自分自身をアピールすることも大切だけど、アマチュア時代だって、自分がこの道でやっていくことだからもうビジネスの一部になっていた。IMMAF、そしてKHKにはムハマド・モカエフがいたけど、彼はセルフプロモートすることを常に心がけていたし、本当に上手だったわ。

プロはマーケティングという面で、力をつけないといけない。それは確かだけど、アマチュアファイターもそうすることが普通になっている。ただ私はそういうことよりも、ケージの中で魅せたい。それは今回の試合も同じで。フェイスオフで、何か罵られたりしたら私も反応してしまうかもしれないけど、結果でファンを納得させ、応援してくれる人を増やしていきたい」

ランキングってそういうもので。きっと、今回の試合が終われば私が上位進出を果たすことになるでしょう

――なるほどです。PFLで3戦目となる今回は、LFAからステップアップしてきたシャイアン・バワースと戦います。彼女の印象を教えてください。

「試合映像を見る限り、彼女は穴のないMMAファイターだと思う。グラウンドゲームを好んでいるけど、そこは私も同じ。ただ、私と他の選手の寝技の違いは、予想できない動きをすること。きっと彼女もグラウンドゲームになったら、私の動きに驚くことになるでしょうね」

――前回のパウリナ・ヴィシニエフスカ戦はスプリット判定勝ちでしたが、あの試合で彼女に力を私は理解していなかったです。そしてシカゴ大会でパウリナが渡辺華奈選手に圧勝したことで、サブリナにとってもパウリナ戦が如何にハードだったかようやく分かりました。とはいえランキングで、自分自身が10位なのに、勝った相手が4位というのは納得できなくないですか。

「パウリナは本当にタフな対戦相手だったわ。彼女はグラウンドゲームをしっかりと対策してきたことに驚かされた。ただ、彼女は私の柔道を見落としていた。そこはパウリナが、驚いたところでしょうね。

カナ・ワタナベとの試合で、パウリナは素晴らしい動きを見せていた。ランキングに関しては……ランキングってそういうもので。きっと、今回の試合が終われば私が上位進出を果たすことになるでしょう」

――そのランキングには3人のブラジリアン元UFCファイターがランクされています。

「PFLがUFCベテランとサインしたことは、嬉しい限りね。彼女たちは、この業界で既にネームバリューがあるわけだから。ただ、今は次の試合が決まっているから、そこに集中していて彼女たちのことを考えることはないわ」

――押忍。ではパワーズ戦、どのような試合をファンに見せたいと考えていますか。

「私たちは凄く似ているようで、全く違うファイター。試合でのアプローチは似ているかもしれないけど、バックグラウンドが全く違うから。そこを楽しんでもらえるんじゃないかな。寝技だけでなく、スタンドの打撃が融合したゲームを見せたいと思う。今回は私にとっても、一つの上の段階にステップアップできるかどうか。自分を試すことになる試合。そういうファイトだから、凄く楽しみだわ」

■視聴方法(予定)
5月3日(日・日本時間)
午前7時45分~ U-NEXT


■PFL 2026#06対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー(米国)
フロリン・ゼンデリ(アルバニア)

<ライト級/5分3R>
ガジ・ラバダノフ(ロシア)
アレクサンドル・チゾフ(ラトヴィア)

<ライトヘビー級/5分3R>
シメオン・パウウェル(英国)
エミリアーノ・ソルディ(アルゼンチン)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ(ブラジル)
セルゲイ・ビロスチーニ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
マゴメド・マゴメドフ(ロシア)
レアンドロ・イーゴ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ラスル・マゴメドフ(バーレーン)
ハファエル・シャビエル(ドイツ)

<女子フライ級/5分3R>
シャイアン・バワース(米国)
サブリナ・ジ・ソウザ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
キム・サンウォン(韓国)
ウンベルト・バンデナイ(ペルー)

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
ヤン・チーフイ(中国)

<ライト級/5分3R>
アンヘル・アルバレス(キューバ)
ブライス・ローガン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブレット・バイ(米国)
テイラー・ミコルス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マクスウェル・ジャントゥ・ナナ(カメルーン)
カール・ウィリアムス(米国)

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