【KNOCK OUT63】BLACK・RED・UNLIMITEDルールで戦う男・大沢文也「新しい挑戦が純粋に楽しい」
【写真】現在34歳・キャリア60戦を数える大沢だが、KNOCK OUTという舞台で挑戦を続けている(C)TAKUMI NAKAMURA
18日(土)沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開催されるKNOCK OUT63「KNOCK OUT SPRING FES in OKINAWA」で、大沢文也がUNLIMITEDルールで安谷屋智弘と対戦する。
Text by Takumi Nakamura
K-1・Krushを主戦場に戦ってきた大沢は2024年12月からKNOCK OUTに参戦。初戦=UNLIMITEDルールで同じキックボクサーのバズーカ巧樹を判定で下すと、翌2025年2月には大谷翔司を下してBLACKルールの王座を戴冠。その後はMMAグローブ&ムエタイ=REDルールにも挑戦するなど、KNOCK OUTの全ルールで試合をするファイターとなった。
今回はUNLIMITEDルールでの第3戦で、DEEPで活躍中の安谷屋と対戦。今回のインタビューではキックボクサーではなくUNLIMITEDファイターとしての大沢に話を訊いた。
――今回がUNLIMITEDルールは3戦目となる大沢選手です。UNLIMITED用の練習はどこでやっているのですか。
「こっちのジム(ONE LINK)にMMAの選手が来てくれたり、あとは週3日ぐらいでK-Clannに行かせてもらって、DEEPに出ている(猿寿)健太くんとよく練習させてもらっています。結構(組みありの)練習は昔からやっていて、プロデビューくらいのMMAファイターだったら、そんなにやられることはないですね」
――大沢選手はK-1時代からMMAの選手と練習することが多かったのですか。
「そうですね。打撃だけの練習をやっていても、MMAの選手は自然にくっついたり、こかしたりしてきちゃうんですよ。だから勝手に組みありみたいな感じになりますよね(笑)。あとは自分の練習が終わったあとに、ちょいちょい遊び感覚でやったりしてましたね」
――もっとさかのぼれば大沢選手はPOWER OF DREAM(POD)出身で、PODにはMMAの選手がよく練習に行っていましたよね。
「当時は宮下トモヤさんがジムにいて、キックのジムなんですけど、週1回は宮下さんが指導するグラップリングのクラスがあったんですよ。それに自分も参加していて、本気ではやってなかったですけど、グラップリングの練習そのものはやっていました」
――MMAが身近にある環境だったんですね。
「そうなんですよ。PODはキックボクサーよりもMMAの選手が練習に来ていて、三崎(和雄)さん、福田(力)さん、(KEI)山宮さん……桜井“マッハ”速人さんも来てましたね。そうやって色んな選手が練習に来るから、僕、若い時にめちゃめちゃ豪華なスパーリングを見てるんですよ。三崎さんと岡見(勇信)さんのスパーとか」
――それは貴重ですね。
「重量級の練習相手がいないからってことで岡見さんがPODに来て、三崎さんとやってましたね。10代の自分からしたら豪華すぎてやばかったです。あとはジョビン(松本晃市郎)とか横田(一則)さんとか。横田さんはセンスはなかったけど(笑)、スピードはめちゃめちゃ速かったです」
――ではMMAファイターと練習することに違和感はなかったんですね。
「はい。MMAの選手と打撃の練習をすることが多くて、若い頃はキックボクサーとスパーリングする方が苦手でした」
――キックボクサーとしてプロデビューしてキャリアを積んできましたが、いつかMMAをやってみたいという気持ちもあったのですか。
「元々自分は中3までボクシングをやっていて、ずっとPRIDEとかHERO’Sを見ていて、MMAをやりたくてPODに見学に行ったんですよ。そしたら三崎さんがジムにいて『うおっ!三崎和雄だ!』と思ってジムに入ったら、MMAのジムじゃなくてキックのジムだったっていうオチですね(笑)」
――KNOCK OUT初参戦時の試合がUNLIMITEDルールでしたが、やってみたいルールでしたか。
「最初にUNLIMITEDのオファーを受けた時はUNLIMITEDルールのことを知らなくて『それどんなルールですか?』って聞いたんですよ。そしたら『こういうルールです』と言われて、自分の中ではカラテコンバットみたいな試合だなと思いました。もともとあの時は自分が(K-1に)他団体で試合したいと言っていて、KNOCK OUTから来たオファーを断るのもおかしいから『このルールでやります』って感じで受けました。ただあの時はキックボクサーのバズーカとやったんですけど、ぶっちゃけこのルールでキックボクサー同士が試合やるのは意味あるの?と思ったんです。それでUNLIMITEDルールの2戦目の時はMMAの選手とやりたいと伝えて、祖根(寿麻)くんとやった感じですね」
――バズーカ戦と比較して祖根戦はかなり組み技の対応力が上がっていましたが、かなりそこは強化していたのですか。
「あの時はずっと吉野(光)くんと練習していたんですけど、めちゃめちゃびっくりしたんですよ。今のMMAの選手ってこんなにレスリングが強いの?って。これじゃ絶対テイクダウンディフェンス出来ないじゃん…と思いながら練習していて。それで別のジムでMMAの選手と練習したら、全然タックルも切れるし、テイクダウンもされないんですよ。それで吉野くんのレスリング力が異常なんだなということに気づきました(笑)」
――吉野選手とはどういったつながりで練習することになったのですか。
「(新居)すぐるくんですね。吉野くんがすぐるくんのセコンドについていて、すぐるくんが打撃の練習に来た時に吉野くんも一緒に来たんですよ。最初は打撃だけやっていて、『今度UNLIMITEDルールをやることになったら一緒にMMAの練習しようよ』と言ったら、レスリングがバケモンかと思うぐらい強かった感じですね」
――キックとは違うUNLIMITEDならではの面白さも感じていますか。
「ありましたね。俺、バズーカ戦で踏みつけとかやっていましたけど、一切練習してなかったんですよ。でもあれだけスムーズに踏みつけが出来たのは、PRIDEでマウリシオ・ショーグンの試合とかを見て、頭の片隅にあの動きやイメージが残ってたからだと思います。ただ自分はMMAの選手と練習する時はUNLIMITEDじゃなくてMMAのスパーリングをやるんで、MMAの方が強くなっちゃって、それがUNLIMITEDに活かせるかどうかは試合までに調整したいです」
――対戦相手の安谷屋選手にはどんな印象を持っていますか。
「僕、映像はしっかり見てなくて、打撃をやっているところだけ見てます。吉野くんに『相手は右差しが…』とか組みのことを細かく指示されても、意味が分からないんで(笑)」
――練習環境も充実していると思いますし、自分のパフォーマンスを上げることを第一に考えていますか。
「自分はめちゃめちゃいい環境で練習していると思います。強いて言うならMMAの練習に入れさせてもらっている感じなんで、そこの調整が必要かな、くらいですね。例えばK-Clannでは横田さんが『早めにブレイクしていいよ』って言ってくれるんですけど、自分は練習させてもらっている側だから、自分のためにUNLIMITEDルールでやってもらうのは違うじゃないですか。だからそこはMMAでやらせてもらって、自分の練習の時にUNLIMITED用に調整しています」
――横田さん、やさしいですね。
「多分、自分がK-Clannの誰よりも横田さんと付き合いが長い…というか、POD時代は横田さんと師弟関係だったんで。僕は横田軍団の一員ですね(笑)」
――大沢選手はKNOCK OUTを主戦場にするようになって、BLACKルールのベルトも獲りましたし、様々なルールにチャレンジしていて、新しいキャリアを積むことが出来ているのではないですか。
「それは感じます。新しいものに挑戦していることが純粋に楽しいですし、変な話、1年後ぐらいにはMMAをやってるかもしれないです。あとは自分自身、老いや衰えを感じないんですよね。疲れやすくなってはいますけど、選手として衰えているとは思わないので、次の試合も楽しみにしていてください」
■視聴方法(予定)
4月18日(土)
午後1時~ U-NEXT
<KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級(※70キロ)選手権試合/3分3R>
[王者]漁鬼(日本)
[挑戦者]シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
<KNOCK OUT-UNLIMITED 73キロ契約/3分3R>
スパイク・カーライル(米国)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)
<KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級(※60キロ)/3分3R>
龍聖(日本)
アレン・クラーク(ドイツ)
<KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(※55キロ)/3分3R>
壱・センチャイジム(日本)
クルンタイ・ティーデッド99(タイ)
<KNOCK OUT-UNLIMITED 62キロ契約/3分3R>
大沢文也(日本)
安谷屋智弘(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITED 61キロ契約/3分3R>
中村悠磨(日本)
福永輝(日本)
<スペシャルエキシビションマッチ/3分1R>
渡慶次幸平(日本)
鈴木千裕(日本)
<KNOCK OUT-BLACKフェザー級(※57.5キロ)/3分3R>
玖村修平(日本)
辰樹(日本)
<KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級(※60キロ)/3分3R>
下地奏人(日本)
YUZUKI BRAVELY(日本)
<KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級(※60キロ)/3分3R>
新田宗一朗(日本)
我如古優貴(日本)
<KNOCK OUT-RED 54キロ契約/3分3R>
利共(日本)
祖根亮麻(日本)
<KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(※55キロ)/3分3R>
渡口耀(日本)
井原駿平(日本)
<KNOCK OUT-BLACKバンタム級(※53.5キロ)/3分3R>
川端駿太(日本)
小島慎太(日本)
<KNOCK OUT-BLACKフェザー級(※57.5キロ)/3分3R>
河崎鎧輝(日本)
上汰(日本)
<KNOCK OUT-BLACKフライ級(※50.5キロ)/3分3R>
久貝飛雄馬(日本)
中島唯翔(日本)
<KNOCK OUT-REDフェザー級(※57.5キロ)/3分3R>
慧(日本)
平野凌我(日本)
<KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(※55キロ)/3分3R>
知花優太(日本)
矢野来輝(日本)
<KNOCK OUT-BLACK女子45.5キロ契約/2分3R>
RHINO(日本)
原田ゆうな(日本)

















