【UFC322】48時間前のオファー。ユーイングが10勝0敗のウェルメーカーを止めるアップセット
<フェザー級/5分3R>
イーサン・ユーイング(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
マルコム・ウェルメーカー(米国)
キャリア10連勝中のウェルメーカーに対し、1週間前にA-1 Combatでバンタム級王者になったばかり――48時間前のショートノーティス出場のユーイングが1階級上の相手に右ハイを見せる。さらにワンツーで前に出るユーイングが、ウェルメーカーは外して左ボディストレートを入れる。強烈な左ミドルを蹴ったウェルメーカーは、ステップインに右フックを合わせる。
組みの展開になるとヒザをボディに入れたウェルメーカー。ユーイングもボディを抉って離れる。ユーイングは徐々に圧を受け、ケージ前を回るようになる。組みに来たユーイングにヒジを入れたウェルメーカーは、腰に乗せられ宙を舞う。すぐに立ち上がったウェルメーカーはケージにユーイングを押し込んでヒザを突き刺す。ユーイングは体を入れ替えると逆にエルボーを放つ。左ヒジを受けたユーイングは近距離のコンビを放つが、かわしたウェルメーカーが左ミドルを入れる。組んでテイクダウン狙いのウェルメーカーをがぶったユーイングは頭部にヒザを2発入れた。
2R、ウェルメーカーは左ストレートを当て左ハイへ。ユーイングは右ハイを逆に決め、ウェルメーカーが姿勢を乱す。さらにワンツーをヒットさせたユーイングが右ボディを入れる。ユーイングのジャブにワンツー、ジャブ、右ストレートを決めたウェルメーカーが左ボディ打ち込む。予想外に激闘モードになりつつあるなか、ユーイングが右をヒット。ジャブを返すウェルメーカーは、ヘッドムーブに左ハイを合わせられそうになる。
ボディを殴られてもジャブを連打するユーイング。ウェルメーカーも右を打ち込み、スピニングバックキックを繰り出す。流血のウェルメーカーは右から左右のコンビを纏められる。足を止めてのパンチの交換で、右を2発被弾したウェルメーカーは息を切らして前に出る。ユーイングはダブルレッグでテイクダウンを決めると、スクランブルのウェルメーカーにがぶってヒザを蹴り込む。直後にスピニングバックエルボーを見せたウェルメーカーに対し、ユーイングは右フックをヒットした。
最終回、ジャブを入れたユーイングが前に出る。ワンツーを決めたウェルメーカーだが、左ジャブを受ける。左ボディを返したウェルメーカーは、左ミドルを入れる。ユーイングはそれでも前に出てショートのコンビを続け、腹を殴って顔面に右を伸ばす。近距離を自分の間にしているユーイングは、ショートを振って組むとバックに回る。
正対したウェルメーカーはケージにユーイングを押し込み、ヒザ蹴り。アッパーを受けて離れたユーイングが右ストレートをヒット。さらにダブルジャブから右、ショートのワンツーを打っていく。ウェルメーカーはテイクダウン狙いも、自らヒザをつき立ち上がる。ユーイングはジャブからヒザ蹴り、さらにニータップ気味にテイクダウンを奪いスクランブルでバックに。
ウェルメーカーを圧倒するユーイング。最後は離れて、打撃の間を取って試合終了を迎えた。結果、3-0で判定勝ちを収めたユーイングは「連絡があったのは木曜日の朝だった。減量は問題なかったので、メディカルを終えてここに来た。MSGでUFCデビュー、とてもタフで才能のあるウェルメーカーが相手でも、自分はやれると信じていた。着替えて、家族の下に戻るよ。ミスター・ホワイト、ボーナスを期待しているよ」と勝者は話した。














