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【LFA221】摩訶不思議なスコアで、セヴァーリョがゴウヴェイアをマジョリティ判定で下し再起

<フライ級/5分3R>
ジアン・セヴァーリョ(ブラジル)
Def.2-0:29-27.29-27.28-28
ルーカス・ゴウヴェイア(ブラジル)

修斗ブラジル・フライ級王座に挑戦しキャリア初黒星を喫した7勝1敗、フィニッシュ率100パーセントの19歳セヴァーリョがLFAで再起戦を戦う。対するゴウヴェイアは6勝1敗のレコードを持つ。オーソに構えたセヴァーリョが、サウスポーで中を取ったゴウヴェイアに左カーフを蹴る。静かな立ち上がりのなか、セヴァーリョがスピニングバックキックを狙う。

シングルレッグでケージに押し込んだセヴァーリョがダブルレッグにスイッチし、テイクダウン。すぐに立ち上がったゴウヴェイアをリフトしてスラムすると、バックに回る。セヴァーリョは腿にヒザを入れ、ゴウヴェイアは我慢の時間が続く。もう一度スラムで崩したセヴァーリョ。ゴウヴェイアがフックを許さない。セヴァーリョはスピニングバックエルボーを狙って離れると、ジャブを突き刺す。ゴウヴェイアは右カーフ、思い切り右リードフックを振るう。

左に回るセヴァーリョがジャブから右ハイを狙う。コンビでパンチを纏めるゴウヴェイアに対し、サークリングのセヴァーリョが右ミドルも左フックを被弾した。

2R、スイッチキックのセヴァーリョがカカト落としを見せる。ケージを背負った状態が続くセヴァーリョが左ロー。ゴウヴェイアも圧を掛けるが、拳の攻撃は極めて少ない。1分半が過ぎワンツー、ボディを伸ばすゴウヴェイアが左インローを蹴る。蹴って回るセヴァーリョはワンツーも、ゴウヴェイアの右リードフックからワンツーへ。と、一気にダブルレッグでテイクダウンを決めたセヴァーリョがバックに回る。

ゴウヴェイアが正対すると、ダブルレッグをセヴァーリョが仕掛ける。スクランブルから離れたゴウヴェイアが右フックも、セヴァーリョが右を当てる。ローから左をヒットさたゴウヴェイアはセヴァーリョが前に出ると右で迎撃した。

最終回、ダメージ重視の裁定なら試合をリードしているのはゴウヴェイアだ。セヴァーリョはフィニッシュが必要な状況で、すぐにケージを背負ってしまう。ゴウヴェイアは右ローを蹴り、インローも見せたゴウヴェイアに対し、セヴァーリョがスピニングバックキックをくりだす。右ミドルから左を入れたセヴァーリョだが、蹴り足をキャッチされて左を打たれ姿勢を乱す。

最近のLFAで珍しい見合いが続く中で、ゴウヴェイアが左インローを決める。残り2分、セヴァーリョがアックスキック――も当たらない。セヴァーリョはダブルレッグを切られ、近距離でヒジを肩口に入れる。ブラジリアのファンからブーイングが起こるようになった終盤、最後の30秒も何かが起こるアクションはなかった。

笑顔を浮かべてコールを待つ両者、と驚いたことにジャッジ1人がドロー、2人が29-27をセヴェリーノにつけた。ドローのジャッジも28‐28というスコアで、相当に意味不明な数字が並んだといわざるを得ない。

追記(※初回にゴウヴェイアにケージ掴みの減点があったが、レフェリーは試合を止めずにジャッジにだけ伝えていたことが判明した)


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