＜BRAVE CFバンタム級選手権試合／5分5R＞
ボリスラブ・ニコリッチ（セルビア）
Def.4R4分53秒by TKO
ハマザ・コヘジ（バーレーン）

セルビア人王者ニコリッチに、バーレーンのコヘジが挑むバンタム級タイトルマッチ。いきなり左ストレートを振るいながら距離を詰めたコヘジ。ニコリッチも左ジャブを迎え撃ち、間合いを取ったコヘジに左リード、さらに右→左のワンツーを打っていく。サウスポーのコヘジは左に回り、チャンピオンが追いかけてパンチのラッシュをかける。コヘジは組んでワキを潜ってバックへ。前方にニコリッチを崩したチャレンジャーは、ここからスクランブルでボディロックテイクダウンを決める。

さらにバックマウントを狙うと、ニコリッチが半身になりハーフにとどめる。反転して立とうとしたニコリッチは、前方にコヘジを落とす。ダブルレッグでレッスルアップのコヘジだったが、アームインギロチンに取られ背中をつけて逃れると、シングルレッグでレッスルアップに成功した。ニコリッチをケージに押し込んだコヘジが、粗い左右のフックからレベルチェンジしダブルレッグへ。ニコリッチが切って、時間に。

2R、ニコリッチがジャブに続き、右アッパーをクリーンヒットする。シングルレッグに出たコヘジは、ギロチンを防いでサイドで抑える。コヘジはエルボーを落とし、前腕チョーク。右腕を差し上げたニコリッチが立ち上がり、打の圧を掛ける。コヘジは左に回り、シングルレッグ。ニコリッチはここもギロチンをセットするが、テイクダウンを取られニーシールドも、サイドで抑えられる。

下からエルボーのチャンピオンだが、組みで圧される展開が続く。スクランブルでバックに回ったコヘジは、自ら離れる。ニコリッチは右ボディを入れ、右アッパーから連打を見せ試合の流れを変えた。

3R、すぐに距離を詰めたニコリッチが右ストレートをヒット。パンチを纏められるの嫌がり左に回ったコヘジが、シングルレッグへ。ギロチンが極まらないニコリッチは、背中を預けるように立ち上がる。シングルからダブルレッグでテイクダウンのコヘジだが、そのままリバーサルしたニコリッチがバックを伺う。前方に落とされそうになったニコリッチが横三角からヒジを打ち付ける。

ここは極めきれずクローズドガードを取ったチャンピオンは。ニーシールドから立ち上がる。コヘジはバックに回り、前方にボディロックテイクダウン。ニコリッチはギロチンをセットし、リバーサル。シングルで足を抜かれたコヘジは、ケージを背負った状態で左ボディを打たれる。勢いがなくなったシングルに、ニコリッチはまたもギロチンをセットして、ヒザをついたコヘジからトップを奪う。

コヘジのクローズドガードにパウンドを落とすニコリッチは、足を一本抜いて思い切り右のパンチを落とす。懸命のニーシールドにも左のパウンドを連打されたコヘジは、相当に疲弊した表情を浮かべた。

4R開始と同時にパンチを纏めるニコリッチは、コヘジのテイクダウン狙いに徹底してギロチンで対応する。下なってシングルレ&レッスルアップとコヘジも同じ切り返しで、リバーサルを決めスクランブルでバックへ。前方にコヘジを落としたニコリッチが、パンチを落とし、シングルレッグにエルボーを打ち込む。必死で立ち上がったコヘジは、10フィンガーギロチンでリバーサルを許すが、スクランブルから打撃の間合いに。

覚悟を決めたように右を振るうコヘジだが、シングルレッグに移行してサイドで抑える。ここもスクランブルでバックを取ったコヘジは、ハーフネルソンで必至にしがみつくが落とされる。シングルを切って立ち上がったニコリッチが、続いたコヘジに左をヒットさせる。下がってシングルのコヘジに対し、ニコリッチはギロチンに行かずバックを狙いつつパンチを続ける。スタンドに戻ると、ここもシングルのコヘジは足を抜かれると、立ち上がって背中を見せて間合いを取り直そうとする。

ニコリッチは追いかけて、後方から左フック。この直撃弾に、コヘジは腰から崩れ仰向けに。足もきかないコヘジの顔面を立ったままで鉄槌を落としたニコリッチが、TKO勝ちで王座防衛背に成功した。

勝利者インタビュー中にフライ級のベルトを手にしたモカエフがケージインすると、ニコリッチは「本来、僕もいつ、どこで、誰とでも戦うと言いたい。でも、これはビジネスだ。団体がマネーを用意してくれるなら、僕はセルビアで戦う」と、かなり漢気を感じさせない現実的な提案をする。

するとモカエフは「ブラザー、心配するな。僕が君のファイトマネーを何とかする」と笑顔を見せ、「シャヒド（モハメド・シャヒドBRAVE CF代表）、僕らは準備できているから金を用意してくれ。俺はダブルチャンプになる」と言葉を続け額をつけるようにフェイスオフした。

PR

PR