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【BRAVE CF74】メインは母国凱旋ジホウン✖マルチンス。アゼルバイジャンのアリ・グリエフに要・注目!!

【写真】勝負どころでの攻撃力は半端ないグリエフ(C)BRAVE CF

7日(木・現地時間)、BRAVE CF74がフランスはナントのHアリーナで開催される。
Text by Manabu Takashima

現地のヘキサゴンMMAと合同興行でアマ3試合から、ヘキサゴンMMAが6試合、そしてBRAVE CF枠のメインカードは5試合が組まれている。


メインはライト級のイリエ・ジホウン✖ルカス・マルチンスの一戦。母国フランスでメインを張るジホウンはPFLの2019年シーズンに参戦も2敗で敗れ去り、その後はローカルショーを挟んでBRAVE CFと契約したファイターだ。BRAVEでは2勝1敗、1敗は先ごろUFCデビューを果たしたサム・パターソンに敗れたものだ。

対するマルチンスはUFCで4勝3敗と勝ち越しながら、BRAVEでは3勝3敗と五分の結果しか残せていない。それでも悪夢の3連敗を経て──去年の7月にエンヒッキ・マルケスを70秒でKOしカムバックを果たすと、ここからの2試合が連続でキャンセルとなり、1年2カ月振りの実戦が今回のジホウン戦となる。

この試合に勝てば、BRAVE CFライト級チャンピオンのアブディサラム・クバチニエフに挑むこと公言したマルチンスだが、アウェイの地で思い通りのファイトができるか──要注目だ。

そんなメインを控えた今大会、バンタム級でも見逃せない顔合わせが見られる。それがアリ・グリエフ✖ボリスラブ・ニコリッチの一戦だ。ジョゼ・トーレスが7月のコロンビア大会でチャンピオンとなった同階級、グリエフがニコリッチを破ると王座挑戦権を獲得する可能性が高い。

世界的というよりも、日本という局地的な範囲で注目度が増すアゼルバイジャン人ファイターのグリエフは、ここまでフェザー級でキャリア7勝0敗という戦績を残す。アゼルバイジャンといえばトフィック・ムサエフとヴガール・ケラモフが両巨頭といえるが、ヘンゾ・グレイシー柔術アゼルバイジャン所属のグリエフは、過去の試合でムサエフが懸命にリングサイドから指示を送ることもあった。

荒くて強い。荒さが強さに通じている。そんな印象の強いアゼルバイジャンのMMAファイターだが、グリエフも荒いファイターといえる。無骨なパウンド&エルボーの激しさはまさにムサエフ&ケラモフを想像させる。その一方で、グリエフはKOパワーを持つボクシングと攻防両面においてテイクダウンは決して綺麗ではない。と同時にツートップと比較すると、その荒さが強さだけでなく脆さにも通じる可能性がある。

半面、下になった時の腕十字の腰の切れは抜群だ。上からは殴り、下からは極める。そんなグリエフと戦うニコリッチは9勝2敗のキャリアの持ち主で、2つある黒星は史上初TUFで2度目の優勝を果たした元BRAVE CFバンタム級王者ブラッド・カトーナとそのカトーナの王座に挑戦したアザマット・マゴメドフに喫したものだ。

つまり、グリエフがニコリッチに勝利すれば、元王者とタイトルコンテンダーと肩を並べるポジションを得ることになる。つまりトーレスへの挑戦権は、グリエフが勝てば自動的に回ってくる──そんな注目すべきバンタム級戦だ。

■視聴方法(予定)
9月8日(金・日本時間)
午前5時30分~ DAZN

■BRAVE CF74対戦カード

<ライト級/5分3R>
イリエ・ジホウン(フランス)
ルカス・マルチンス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アントニー・ディジー(フランス)
ブラジスラフ・ルドネフ(ウクライナ)

<ヘビー級/5分3R>
サリム・エル・ワサイディ(フランス)
パヴェル・ダイリドイオ(リトアニア)

<バンタム級/5分3R>
アリ・グリエフ(アゼルバイジャン)
ボリスラブ・ニコリッチ(セルビア)

<スーパーウェルター級/5分3R>
エリエゼフ・クボンザ(コンゴ民主共和国)
リヴィ・キャリエル(フランス)

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