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【LFA221】序盤劣勢のクラークがTD&組んでバック奪取から形勢逆転。コンスリを判定で下して王座防衛

【写真】解説で良い味を出していたヘナト・モイカノ。クラークに英語でインタビューをしたが、訳は通訳に任せていた(C)LFA

<LFA女子フライ級選手権試合/5分5R>
シャノン・クラーク(カナダ)
Def.3-0:49-46.49-46.48-47
ベアトリス・コンスリ(ブラジル)

左ローを蹴るクラーク。コンスリは前に出てワンツー、右ローでクラークに尻餅をつかせる。殴りに行ったコンスリに対し、立ち上がったクラークが組みつく。互いに頭を抱えた状態でコンスリが内股から、投げ切ってトップを取る。とコンスリは、自らスタンドに戻って打撃戦を選択する。両者が踏み込んで右を振るうと、コンスリの右オーバーハンドがクラークを捉え、一瞬動きが止まる。

クラークはここでもクリンチに出るが、ケージに押し込まれたコンスリがポジションを入れ替えてボディロックテイクダウンを決める。コンスリはパウンドを落とすと、またも自ら立ち上がって時間を迎えた。

2R、コンスリがジャブからワンツー。クラークの右ローに右を合わせていく。距離が近づくとクラークが首相撲からヒザを入れ、ボディロックからバックに回る。胸を合わせることができないコンスリが、襷のクラークの手首を掴んで防御に徹する。後方にボディロックテイクダウンを決めたクラークが、ギロチンを防ぐ。

コンスリはハイガードから三角を狙う。肩を押し込んでディフェンスしたクラークは、オープンから右腕を差してきたコンスリの頭を掛ける。コンスリはそのまま起き上ってリバーサルを決めると、クラークのギロチンに頭を抜いてエルボーを落とした。

3R、右カーフからジャブを伸ばすコンスリ。クラークは構えを変えるが、なかなか攻め手が見つからない。コンスリは左リードフックを当て、右ボディにつなげる。打撃の攻勢のコンスリは攻め急ぐことなく、ジャブで下がらせて右を打ち込む。クラークは前に出るとジャブ、右フックを被弾する。組みの展開になると、クラークがケージにコンスリを押し込みバックへ。

前方に崩し、バックコントロールを続けるクラークがヒザをワキ腹に入れる。コンスリは立ち上がって、クラッチをはがしに行くが、再び後方にテイクダウンを許す。亀のコンスリを殴り、頭を跨いだクラークがギロチンを仕掛けたところでラウンド終了となった。

4R、ジャブで前に出るコンスリに対し、クラークが組みにいく。コンスリがケージに押し込み、ダブルレッグでテイクダウン。ハーフからパンチを落とされるクラークは、起き上るが再び倒される。ハーフから足を抜いたマウントを取ったコンスリ。クラークは足を戻して、再びハーフに。クラークはギロチンを潰され、背中をつかされるがネルソンからスイープに成功する。

コンスリのフックスイープを潰したクラークがエルボーを連打し、亀のコンスリを攻めたてる。ついに両足をフックしたチャンピオンがRNCをセットに掛かる。エルボー&パンチに切り替えたクラークが3Rに続き、このラウンドも取った。

最終回、左の相打ちも勢いで上回るのは、コンスリ。クラークは左フックを被弾しながら、組んでボディロックからバックに回る。正対したコンスリはハイクロッチを逃れて、距離を取り直す。ジャブを受けながら再び組みついたクラークだが、体を入れ替えたコンスリが離れる。組まれても突き放すコンスリがジャブ、クラークがワンツーから組んでボディロックに。

ワキを潜ってバックに回ったクラークが、自ら尻餅をついてワンフック。体を起こそうとするコンスリは、潰され亀に。立ち上がったコンスリだが、バックを許した状態が続く。残り30秒。前転したコンスリに対し、素早く体を起こしたクラークがトップを取り、ハーフから左のパンチを落とす。コンスリも下から鉄槌を見せ、タイムアップに。

序盤はコンスリが優勢だったが、中盤以降はラウンド毎に終盤に試合を支配したクラークが、3-0で2度目の王座防衛に成功し小躍り。「プレッシャーを与えられ、彼女は凄く良い戦いをしたわ。UFCにトライしたい。レッツゴー!! ブラジルの皆、ありがとう。ブラジルの食べ物はカナダをぶっ飛ばすわ」と王者は話した。


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