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【LFA200】判断材料の少ないスプリット判定で、正規王者クラークが暫定王者バワースを下す

<LFA女子フライ級王座統一戦/5分5R>
シャノン・クラーク(カナダ)
Def.2-1:48-47.48-47.47-48
シャイ・バワース(米国)

女子フライ級も暫定王者がフェイバリットで、正規王者クラークがアンダードッグとなっている。サウスポーのバワースが、右リードフックを振るって圧をかける。ケージを背負ったクラークはハイキックをガードし、スイッチを織り交ぜて右を伸ばす。バワースはワンツーを当て、間合いを取りつつ左フックを当てる。クリンチで細かいパンチを入れるクラークは、ヒザを腹に受けケージに押し込まれる。バワースはダブルレッグも、クラークがヒザ蹴りを入れ、フルネルソンで固めヒザを続ける。

バワースは小手投げでトップを取った刹那、スイープでガードを強いられる。三角をセットし左腕を伸ばしにかかったバワース。上体を跨いで防御したクラークは頭を跨いだ状態でパンチを打ち込む。反転しシングルに出たバワースに対し、クラークはバックに回ってRNCも姿勢を乱しトップを許す。ギロチンを抜かれるも、蹴り上げからトップを取った正規王者がパウンドを落としたところで時間となった。

2R、互いにサウスポーに構え、クラークがワンツー。左ミドルをキャッチしたバワースだが、テイクダウンまでは持ち込めない。USAチャントでご当地ファイターのバワースを後押しする場内、その声に応えるようにバワースがジャブから左ストレートで前に出る。クラークはサークリングからジャブを伸ばし、スタンドのイニシアチブの取り合いが続く。

バワースは突破口を開こうとハイキック、前蹴りを繰り出す。クラークもミドルを返し、距離を詰められるとヒザを狙う。離れたバワースはワンツーで右を当てる。クラークも左ミドルを蹴り込み、拳の攻撃で圧を高める。バワースも下がらず、左ミドル。クラークはキャッチして即リリース。直後にクラークが組みついたが、テイクダウンには至らない。互角、動きの少ないラウンドだった。

3R、ジャブから左を伸ばして前に出るバワース。クラークは前蹴りで尻もちをつかせる。クラークのローにワンツーを合わせていくバワースだが、クリーンヒットしない。クラークはガードの上からハイキック、バワースはジャブを続ける。組からヒザを狙ったクラーク、バワースが左を当てる。この回もスタンド戦が続き、バワースが右をヒットさせる。前に出るのはバワースだが、詰め切れない。手、足は互いに出すがインパクトの与える攻撃はなかった。こうなると評価は手数の多さになるのか。

4R、蹴りの精度で上回るクラーク。ワンツー、ダブルジャブで圧をかけるバワース。バワースのスピニングバックフィストに組み付いたクラークが、後方への投げを狙うが引き込むように下になる。バワースは効果的なパンチはなく、クラークが力で立ち上がる。ここから踏み込みとパンチが地価が入ったように見えたクラークに対し、バワースが組んでケージに押し込む。自ら離れたバワースのジャブにクラークがカウンターを当てる。残り40秒、フックに組んだクラークがボディロックテイクダウンを決める。ケージに押し込んでパンチを落とそうとしたクラークを蹴り上げたバワースがスタンドに戻る。クラークはすぐに距離を詰め勢いのあるパンチを見せてラウンドを締めた。

最終回、バワースの左ミドルにパンチをまとめたクラークが前に出る。クラークが前に出るシーンが増え、ケージ中央でのパンチが交換される。バワースはスイッチしてワンツー出前に出るも、クラークがここもボディロックへ。バワースがウィザー、さらに差し替えして離れた。左右に回るようになったバワースは、首相撲からヒザをボディに受ける。アグレッシブネスで上回るクラークの前進に、バワースがカウンターを狙う。続いてヒザ蹴りをキャッチしたバワースだが、ここもテイクダウンにいかない。最後のダーティボクシング合戦まで、クラークが押した印象を残した。

序盤はバワース、終盤はクラークという流れだったが、それは勢いの話で効果的な攻撃となると判断材料は少ない5Rを終え──クラークがスプリット勝利を手にした。


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