【RIZIN LANDMARK12】山内渉と戦うララミー「ケージの方が戦いやすい? 僕を相手に実践してみれば良い」
 【写真】山内と同じ26歳のララミー。完全にキャラはでき上っており、実力的にはGPベスト4はあるかと (C)MMAPLANET
【写真】山内と同じ26歳のララミー。完全にキャラはでき上っており、実力的にはGPベスト4はあるかと (C)MMAPLANET
11月3日(月・祝)に神戸市中央区のジーライオンアリーナ神戸で開催されるRIZIN LANDMARK12。今大会で注目のRIZIN初出場を果たす山内渉と戦うのが、トニー・ララミーだ。
Text by MANBABU TAKASHIMA
ララミーは、接近戦における打&組みの強さ、ハイプレッシャー&ハイスピードを兼ね備えており、北米MMAスタイルをRIZINに持ち込むウェルラウンダーだ。ワールドGPフライ級トーナメントでの活躍も期待されていたが、3月の高松大会で伊藤裕樹に敗れ、出場を逃してしまう。
その敗北を機に、自らのMMAをアプローチから見つめ直したというララミーは、2026年のRIZINフライ級戦線の主役となるべく山内戦に絶対の自信を持つ。た。さらにUFCを目標とする山内に対して、「UFCクラスの僕と戦って自分の力を試したいということなんだね」と余裕の言葉を発した。
イトーに負けて、自分のファイトに関するアプローチの仕方から見直してきた。別人になったといっても過言でない
――トニー、今はもう日本にいると伺っています(※取材は28日に行われた)。東京ですか、それとも大会開催地の神戸に入っているのでしょうか。
「僕は今、ズシにいるんだ」
――逗子? どうしてまた。
「知人がいて、1週間前から調整目的に入っているんだよ」
※かつて新田明臣の引退試合の相手を務め、その後バンゲリングベイ・スピリット所属となり、日本のキックで活躍したカナダ人キックボクサーのヤン・カシューバが、ララミーのコーチと親交があり、その伝手で逗子に滞在しているとのこと。
――逗子は生活エリアであり、自然も豊か。良い場所ですね。
「東京とはまるで違うね。凄く落ち着いている」
――逗子での練習環境はどうなっているのでしょうか。
「ハーバーのパーキング的なところで汗を流している。それで十分だ。トレーニング道具は揃っているしね」
――逗子で最中調整を行っている状況で、ファイトウィークに入って心身ともに調子の方はいかがですか。
「良い感じだよ。変化も加えて、調整してきた。やるべきことに手を加えるのは、ちょっとナーバスになったけど、終わってみて正しい判断をしたと思う。メンタルってフィジカルに関係してくることが絶対で。今は体調も良いし、体重も順調に落ちている。つまり精神的にも良い状態だよ」
――今年はワールドGPフライ級トーナメントに出て、優勝することを目標としていたと思います。しかしながら3月の伊藤裕樹戦で敗れGP出場を逃してしまいました。
「そりゃあ残念だったよ。僕自身、その前に負けたのは7年前だった。ただ敗北を経験して、凄く成長できた。今回もイトーに負けて、自分のファイトに関するアプローチの仕方から見直してきた。別人になったといっても過言でない。その姿を11月3日に披露するよ」
――フライ級トーナメントは準決勝まで終了しましたが、チェックはしてきましたか。
「もちろん、視てきた。残念なことに日本人ファイター以外の、海外からの選手は決勝に残ることができなかったね」
――トーナメントに出ていればと想像することは?
「そりゃあ、したよ。本来は補欠戦のスポットが与えられる予定だったからね。でも、足首を負傷してなくなった。あの1敗だけでなく、この間は自分が試される時間が続いた。でも人生ってそういうもので、山あり谷ありだ。だからこそ山の頂上を目指す限り、練習を続けて前に進むしかない。
今回の試合に当然勝利して、それから1試合、もしくは2試合勝ってGPウィナーの持つベルトに挑戦したい」
――今回の山内選手との試合が、トニーの2026年の活動に直結してくるかと思います。
「そのためにもバチバチの殴り合いをして、ボコボコにしたいと思う」
――Road to UFCに出場していた山内選手が、RIZINで戦う。日本ではUFCを目指している新鋭がRIZINに挑むということでも注目されています。
「だからか、このファイトカードが発表されたときに多くの人がコメントをしていたのは。う~ん、まぁ僕との試合の先にUFCを見て、UFCクラスの僕と戦って自分の力を試したいということなんだね。まぁ……だんだろうな……僕としては彼が何を思おうが関係ないよ」
リングだろうが、ケージだろうが前に出続ける。そして、ワタルをぶっ飛ばす
――ではその山内選手の印象を教えてもらえますか。
「僕らは同い年なんだよね。いつも自分よりも10歳年上とか、少し上の相手と戦ってきたから、こういう経験があんまりないんだよね。とはいっても同じ26歳でも、僕と彼の経験値は違う。僕は35歳ぐらいの経験を積んできたからね(笑)。
試合映像をチェックした限り、凄く普通の選手だ。技術的には……普通なんだよ。彼の武器が何か理解しているし、弱点も分かっている。爆発力が、決め手になるだろう。しっかりと弱点をついて、自分の試合をする。とにかく経験値が違う。彼は10試合、僕は13試合。数字上は大した違いじゃないけど、中身が違う。それにRIZINで戦ってきた数も違う。こんな大きなショーで戦うのは、彼は初めてだ。そうだね、絶対的な経験の違いをファイトで見せることになるだろう」
――山内選手はこの試合が行われるのがリングでなくケージで良かったと言っていました。彼はこれまでリングで戦ったことがないので。
「ケージで良かった? 僕はずっとケージで戦い続けてきたんだ。アマチュアの試合、プロの試合もユーキ・イトー戦以外はケージだった。まぁ、ケージの方が戦いやすいという言葉を、僕を相手に実践してみれば良いよ」
――トニーとしては、3月の伊藤戦がリングだったので苦労したことはありましたか。
「ノー。ケージもリングも同じように戦った。今回も同じだ。プレッシャーを与え続ける。リングのようにコーナーがなくても、ケージを背負わせるよ。僕はプレッシャーファイターだからね。リングだろうが、ケージだろうが前に出続ける。そして、ワタルをぶっ飛ばすだけさ。
とにかくユーキ・イトー戦から、僕が如何に成長したかを見せつけたい。ユーキ・イトー戦と違い、しっかりとストレートを打ち込む。俺の一番の武器は右ストレートだけど、サウスポーのイトー戦では不発に終わった。本当に信じられなかったけど、しっかりと見つめ直してきた。もう、アレコレ考えずにシンプルにストレートを伸ばすだけだよ。
何よりイトー戦以降、爆発力を伴うハイペースの試合ができるよう創ってきた。圧を掛けて、必要なタイミングで正しい攻撃を仕掛ける。皆が目にしたいと思っているコトが、試合中に起こるからしっかりとチェックしてほしい」
■視聴方法(予定)
11月3日(月・祝)
午前11時30分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■RIZIN LANDMARK12対戦カード
<フェザー級/5分3R>
秋元強真(日本)
萩原京平(日本)
<RIZIN女子スーパーアトム級選手権試合/5分3R>
[王者] 伊澤星花(日本)
[挑戦者] 大島沙緒里(日本)
<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
松嶋こよみ(日本)
<フェザー級/5分3R>
摩嶋一整(日本)
木村柊也(日本)
<50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス(日本)
イ・ボミ(韓国)
<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
桜庭大世(日本)
<バンタム級/5分3R>
中島太一(日本)
後藤丈治(日本)
<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
MAX吉田(日本)
<62キロ契約/5分3R>
金太郎(韓国)
リ・ユンフォン(中国)
<ライト級/5分3R>
雑賀“ヤン坊”達也(韓国)
ヌルハン・ズマガジー(カザフスタン)
<バンタム級/5分3R>
鹿志村仁之介(日本)
安井飛馬(日本)
<ライト級/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
キャプテン☆アフリカ(日本)
<フライ級/5分3R>
トニー・ララミー(カナダ)
山内渉(日本)
<キックボクシング51キロ契約/3分3R>
KING陸斗(日本)
水野夢斗(日本)
<OP女子スーパーアトム級/5分2R>
NOEL(日本)
海咲イルカ(日本)
<OPキックボクシング57キロ契約/3分3R>
赤平大治(日本)
翔磨(日本)
<OPバンタム級/5分2R>
宮川日向(日本)
MG眞介(日本)
<OPキックボクシング63キロ契約/3分3R>
元氣(日本)
林眞平(日本)
<OPキックボクシング51キロ契約/3分3R>
みいちゃんレンジャージム(日本)
伊藤菜の花(日本)
 



















 
								 
								
