【DEEP129】橋本ユウタと対戦、再浮上中=杉山廣平「勝てば3連勝、自分が一番タイトル戦に相応しい」
【写真】仕事中に事務所に戻る前に現場から、取材に駆けつけてくれた杉山。名古屋で家業の会社に籍を置き、出向のような形でエクステリア(外構)の仕事とMMAを両立させている (C)MMAPLANET
本日14日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP129で杉山廣平が橋本ユウタと対戦する。
Text by Takumi Nakamura
MMAPLANETで2022年9月に当時のパラエストラ柏を訪れ、鶴屋浩門下松根塾のファイターを含め、5人のフライ級ファイターを取材した。あらから3年、ステップアップを果たした者もいる一方で、厳しい時を過ごしてきた選手もいる。
当時DEEPフライ級GPを目前に控えた杉山は、後者に当たる。それでも再浮上できる位置まで戻ってきた。力のある後輩たちに揉まれる環境下にある杉山は「おのずとチャンピオンになれる」と言い切った。
――2022年8月にここ(※THE BLACKBELT JAPAN=当時はパラエストラ柏の1階)で平良達郎選手、鶴屋怜選手、松井斗輝選手、内田タケル選手と共に杉山選手のインタビューをさせていただきました。あれから3年、階級転向、ブランクのあるファイター、UFCで活躍中とそれぞれの道を歩んでいます。杉山選手は厳しい時を経て、再浮上の過程にあります。
「達郎君に続き、怜君は今ではUFCで活躍していて。あの時は松井君が、フライ級の時でしたね。そうタケルもいて(笑)。僕自身はあの直後にDEEPフライ級トーナメントで福田龍彌選手に敗れ、その次の試合でトーナメントに出ていなかった柴田モンキー有哉にも負けて連敗してしまいました。
あのメンバー以外でも濱田(巧)選手はパンクラスのフライ級チャンピオンになり、若い選手も増えました。同時にそうやって入会した若い選手が、気づいたらいなくなったりもしていて……」
――3年の月日は短くないですね。この間の杉山選手の戦績が4勝4敗の五分で。トーナメントも当然そうですが、柴田選手に負けた試合は痛いと感じました。
「向うの地元で負けて、あの2連敗は自分としてもしんどかったです。その次に名古屋大会で原(虎徹)選手とやらせてもらって、そこで勝つことができました」
――トーナメント枠がない永遠のサバイバル戦が続いているような様相でした。
「ハイ。またKENTA選手に負けて、勝ったり負けたりを繰り返している感じですね。自分がどの立ち位置にいるのかという状態で、ようやく上が見えてきた感じに戻すことができつつあります(苦笑)」
――先ほども言われた濱田選手や、他の選手も台頭してきました。ジム内にいても、その辺りで焦ることはなかったですか。
「確かに年齢的にも30歳になり、ジムのなかでも上の方になってきました。でも、焦りはなかったです。僕の後から入ってきた若い選手たちは、バックボーンがあってMMAを始めているので、最初から強いです。体の強さを元々持っているので。
濱田選手はデビュー戦からセコンドに就かせてもらっていて。前回のタイトルマッチでもセコンドに就いて、本当に頑張る選手なんで。練習への取り組みも真面目で、結果も残しています。タイトル奪取を目の前で見て、皆に感謝の言葉を伝えている時は凄く感動しましたし。
俺も結果を残し、感謝の言葉を伝えたいと強く思いました。そういう選手たちと、たくさんスパーリングをしています。諦めなければ絶対に結果を残せると思っているので。このまま続けていると、おのずとチャンピオンになれます。ここの環境にいてトレーニングを続けていたら、そうなると信じています。扇久保さんの活躍を見ても、そうですし。凄く勇気を与えてもらっています」
――愛知県同士、伊藤裕樹選手もRIZINに定着しました。
「本当に……直接対決での勝敗が、そのまま勢いの差になりました。でも、いつかリベンジします。その気持ちを持ち続けていますし、そこも諦めていないです。絶対に辿りつくと思っています」
――そういう意味でも9月のラスカル戦で結果を残せたことは大きかったのではないかと。
「5月に濱口奏琉選手に勝って、あの試合で連勝できたことは大きいです。特に中国の選手に当てられて、ここで負けるとヤバいという危機感を持っていました。ただ、試合が近づけば誰と戦おうが、やり切るだけで。中国人選手ということも関係なく、戦いました」
――DEEPのフライ級はまさに混戦状態で、他でも潰し合いが続いているので、一つ一つ勝ち星を積み重ねていくことが凄く重要になってくるかと。そのなかで、今回の橋本ユウタ戦。どのように捉えていますか。
「気持ち的にはKENTA選手、関原(翔)選手との再戦を組んでほしいというのはあって、そこも伝えていました。2人とも現チャンピオンの村元(友太郎)選手に負けていて、ここでリベンジをすればタイトルに近づく。そういう相手と戦いたかったです。
橋本選手は元々バンタム級で戦っていて、フライ級に下げて3戦目の選手、フライで1勝1敗です。フック系でガツガツ攻めてくる、気持ちの強い選手ですね。でもタイトルに近い選手ではないので。しっかりフィニッシュして、上に上りたいと思っています」
――正直、スプラッシュ時代はもっと喧嘩の香りする選手でした。今やどこでも戦えるトータルファイターに成長したように感じます。その辺り、杉山選手自身はどのように感じていますか。
「殺気とか狂気とか、そこも必要だと思っています。でも、しっかりとした技術は絶対に必要で。そういう部分で、自分も技術力をつけることができてきて、今は理想に近いスタイルになっていると思います」
――押忍。今日は慌ただしいなかありがとうございました。最後に今回の試合への意気込みをお願いします。
「ここで勝てば3連勝で、自分が一番タイトル戦に相応しいと思っています。KENTA選手も関原選手も村元選手と戦ったばかりなので。自分が一番、近い。そしてチャンピオンの村元選手とは名古屋で戦いたいという気持ちもあります(笑)。
なので今回の試合は勝つのは当然で、フィニッシュしたいです。もちろん試合なので厳しい場面もあると思いますが、そこで気持ちで負けず『やっぱり杉山、強いな』と色んな人に思ってもらえる試合をします」
■DEEP129 視聴方法(予定)
12月14日(日)
午後4時35分~U-NEXT、サムライTV、DEEP/DEEP JEWELS YouTubeチャンネル メンバーシップ
■DEEP129 計量結果
<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 青井人:65.35キロ
[挑戦者] 水野新太:65.8キロ
<フェザー級/5分3R>
高橋遼伍:66.20キロ
相本宗輝:66.25キロ
<フェザー級/5分3R>
武田光司:66.25キロ
奥山貴大:66.05キロ
<バンタム級/5分3R>
石司晃一:61.45キロ
河村泰博:61.50キロ
<バンタム級/5分3R>
雅駿介:—
平松翔:—
※試合中止に関するDEEPからの公式発表
「雅駿介が計量に自伝車で行く途中で車と接触事故にあい救急車で搬送されました。命には別状はありませんが頭部を強打しており平松翔との試合は中止とさせていただきます。」
<メガトン級/5分3R>
水野竜也:97.5キロ
稲田将:106.05キロ
<フライ級/5分2R>
杉山廣平:57.10キロ
橋本ユウタ:57.20キロ
<フェザー級/5分2R>
高橋正親:66.0キロ
杉野亜蓮:66.15キロ
<フライ級/5分2R>
横内三旺:57.15キロ
石原射:56.95キロ
<ライト級/5分2R>
荒井銀二:70.7キロ
平石光一:69.55キロ
<アマチュア フライ級/3分2R>
琥:57.15キロ
斎藤冬翔:57.05キロ
<アマチュア メガトン級/3分2R>
TAKUMA:86.0キロ
ハチミツ大魔王:84.1キロ
■DEEP Tokyo Impact2025#06 計量結果
<DEEPストロー級選手権試合/5分3R>
[王者] 越智晴雄:52.2キロ
[挑戦者] 杉山空:52.05キロ
<バンタム級/5分3R>
小崎連:61.55キロ
中務太陽:61.40キロ
<フライ級/5分2R>
安谷屋智弘:57.15キロ
力也:57.05キロ
<フライ級/5分2R>
松岡疾人:57.15キロ
松井優磨:57.10キロ
<フェザー級/5分2R>
鈴木大晟:66.1キロ
藤井連:66.35キロ → 66.25キロ
<68キロ契約/5分2R>
今村豊:67.95キロ
カンジ:67.95キロ
<ライト級/5分2R>
井上竜旗:70.65キロ
野尻大輔:70.75キロ
<60キロ契約/5分2R>
仁井田右楽:59.95キロ
左京:60.0キロ
<フェザー級/5分2R>
菊川イサム:66.1キロ
権藤大剛:66.1キロ
<女子ストロー級/5分2R>
横瀬友愛:52.55キロ
堀内美沙紀:53.05キロ → 52.65キロ
<バンタム級/5分2R>
柴田修杜:61.6キロ
ハイメ:61.7キロ
<アマチュア フライ級/3分2R>
秋元優志:57.1キロ
国分獅斗:57.0キロ
<アマチュア バンタム級/3分2R>
高尾凌生:61.65キロ
菊池佳歩:61.6キロ
<アマチュア バンタム級/3分2R>
佐藤聖優:61.4キロ
佐藤凛:61.05キロ
















