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【DEEP127】3年4カ月振りの再戦は、大島が須田の柔術を潰して返り討ち。RIZINで伊澤星花戦をアピール

【写真】この試合に向けた練習を大島は「育児放棄」と自虐したが、子供たちの笑顔を見れば、そんなことは絶対にないと分かる(C)MMAPLANET

<女子アトム級/5分3R>
大島沙緒里(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
須田萌里(日本)

須田が距離を詰め、左前蹴り。大島がバランスを崩したが、蹴り終わりにニータップで組みついた。クリーンテイクダウンを奪うと、ハーフガードの須田の右腕をキムラで抱えるという、初戦と同じ展開に。大島が腕十字に切り替えようとしたところで、須田がシザースチョークで大島の顔面を挟んだ。しかしガードに戻すことはできず、大島に腕を抱えられたままだ。

ボディにパンチを散らした大島だが、ここでクラッチを外す。大島は後三角にとらえるも、頭を抜いた大島がノースサウスで押さえ込む。ここで須田がガードに戻しながら大島の左足を取り、ヒザ十字へ。スクランブルから大島がトップに回った。左腕で須田の首を抱えた大島が、ギロチンで絞め上げながらパスを狙っていく。ハーフガードの須田と胸を合わせた大島。須田のスイープを潰してパスし、サイドポジションを整え、パンチを落として初回終了のゴングを聞いた。

2R、距離を取る大島に対し、須田が前蹴りを伸ばす。蹴り足をキャッチしてパンチを浴びせる大島。須田にケージを背負わせたが、右腕を差し上げられてしまう。ケージ際の差し合いから、須田の右前蹴りをキャッチした大島がグラウンドに持ち込む。うつ伏せになった須田の首に左腕を回し、須田が仰向けになると胸を合わせて押さえ込んだ。またもハーフガードの右腕を狙う大島。須田は大島の左足を取るもスイープならず。

トップを維持した大島が立ち上がり、背中を着けたままの大島の足を蹴る。大島が足を捌くと、須田がボトムから足を取り、右足へ外ヒールを狙う。大島が一度体を起こして防ぐも、須田は外ヒールを狙い続ける。足を抜いた大島がバックへ。須田も切り返してバックテイクから、前に落とされると大島の右腕を十字で伸ばしにかかる。セコンドから「上を取ろう!」と指示を受けた須田はトップに回ってサイドに。ノースサウス→サイドに戻って右の鉄槌とヒジを落とした。

最終回、須田が前蹴りで距離を詰め、右ストレートを当てる。大島がダブルレッグに須田が左ヒザを合わせる。構わず組んだ大島が須田に背中を着かせた。左にパスした大島は、やはりサイドから須田の左腕を狙う。須田が右ヒザを差し入れて反転したが、大島がガブった。須田の右腕を抑えた大島がバック狙いからトップに回る。須田は足を取れずクローズドガードに。

ケージウォークから大島の腕を狙う須田。大島はパウンドと鉄槌を落とす。足を狙う須田を潰し、ガブった大島がケージに押し込んでいく。立ち上がった須田が引き込んだ。バックコントロールからボディロックでトップに戻り、スタンドに戻った須田のバックに回る。反転した須田を振り落とし、トップをキープする大島。須田の下からの腕十字を振り切り、シングルレッグをガブって試合を終えた。

試合終了直後、全力を出し切ったか大島がマットに倒れ込んだ。疲労が見える須田は、裁定を聞く前から涙を流している。結果は大島がユナニマス判定勝ち。3年4カ月振りの再戦で返り討ちを果たすとともに、連敗を脱した大島はマイクを握り「私はまだ、さいたまスーパーアリーナで試合をしたことがないので、伊澤選手! こんな内容で申し訳ないですけど、もっともっと強くなるので挑戦させてください」とアピール。解説席の伊澤星花はサムアップを返し、中継では「私がやってやりますよ。いつでもGoの準備ができている」と語った。


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