【TTFC11】8年振りの来日、エフェヴィガ雄志と対戦。キーラン・ジョブリン「僕の経験が生きるファイトに」
【写真】メチャクチャ、渋い男になっているジョブリンでした(C)MMAPLANET
14日(日)に東京都練馬区の練馬coconeriホールで開催されるTTF CHALLENGE11にキーラン・ジョブリンが2017年7月以来、8年振り2度目の来日を果たしエフェヴィガ雄志と戦う。
Text by Takumi Nakamura
そしてキャリは40戦を超えた。この年齢と試合数、日本ではまま目にできる数字だ。ただし、UFCファイターになるか・なれないか。この二つしかMMAファイター人生を送ることがほぼできない豪州やニュージーランドにあって、ジョブリンのキャリアは特異といえる。
しかもHEX FSというUFCでの登竜門でチャンピオンになったジョブリンは、日本定着を狙いTTFCに来襲する。
UFCと契約するには年を食い過ぎた。でも、今もMMAを戦うことにワクワクしている。
――2週間後、日本でエフェヴィガ雄志選手と戦います(※取材は2日に行われた)。今の気持ちを教えてください。
「日本で再び戦えることになって、凄く嬉しいよ」
――2017年にパンクラスで徳留一樹選手と対戦して以来、実に8年ぶりの日本での試合になります。
自分の印象では豪州やニュージーランドで35歳になり、UFCでない場所で継続的に試合をこなしている選手は珍しいように感じます。
「確かに僕の年齢になって戦い続けている選手は多くない。同じ世代のファイターで、現役を続けている選手はほぼUFCファイターだ。でも僕はファイトもトレーニングも愛している。理由は分からないけど、とにかく好きなんだ。UFCと契約するには年を食い過ぎた。でも、今もMMAを戦うことにワクワクしている。とにかくファイトもトレーニングも楽しくてしょうがない。だから、離れる理由がないんだ」
――例えば日本だとRIZINという舞台があり、UFCでなくてもファイターとして生きることができます。また他のプロモーションも多くのベテラン選手が戦っています。一方で豪州のドメスティックMMAショーは、UFCへのフィーダーショーで若い選手が鎬を削る場という意味が印象が強いです。そのなかで戦うモチベーションを持ち続ける。凄いことですね。
「MMAを愛しているから。それしか理由は見当たらない。家族も応援してくれているし、妻も戦える限り戦うことを望んでいる。8歳の息子も僕の試合を見て育ち、今ではトレーニングもしている。体が大丈夫だと言っている間は、戦い続けるつもりだよ。
僕は運よくレギュラージョブでしっかりと経済的には潤っているから、だから仕事以外のことも続けることができる。確かに豪州にはRIZINのような大きなショーはない。でも、MMAイベントはある。好きだから、そこで戦い続けるよ。
UFCを目指す若くて、やる気に満ちて、フレッシュなファイターと戦うことで、自分の経験が生かされることが分かるんだ。それに試合だから、いつも上手くいくとは限らない。でも、そこからまた立ち上がることができる。もっと強くなりたいという気持ちがあるから、戦い続けることができているんだろうね」
――では、戦い続ける上で何か明確な目標を持っていないのでしょうか。
「豪州でチャンピオンになりたかった。それは叶ったから(今年の3月にHEX FSでライト級王者になり、5月に防衛に成功している)、こうやって日本で戦えることになって嬉しい。アジアの国々、特に日本で戦い続けることができれば最高だね。
ONE Warrior Seriesに参戦したけど、コロナで大会が途絶えてしまった。ただ日本で戦えていたら、絶対に日本で戦うことを選んでいたよ。最高の場所だからね」
この試合で勝って引き続き日本で戦いたい続けたい
――日本で継続して戦うためには、次の試合は凄く大切になります。対戦相手のエフェの印象を教えてもらえますか。
「危険なファイターに見えるね。若くて、力強く、スピードもある。そしてハングリーだろう。だからこそ、僕の経験が生きるファイトになる。自分のやるべきことをやりきるよ」
――キーランがエフェの相手として招聘されるのは、彼がRoad to UFCで豪州のドン・マーファンに敗れたことが大きいと思います。同じ豪州人ファイターで、同じようにしつこさを持つキーランと戦い、勝利することでマーファン戦の敗北を越えていく。そんなストーリーがこの試合には存在しています。
「それは分かっているつもりだ。豪州のファイターに負けたから、彼らには豪州のファイターが必要だった。理由は何であれ、日本で戦う機会を得られた。あとは勝負、思い通りにはさせない」
――では8年振りの日本での試合。前回の試合を覚えているファンに、あの時からどこが一番成長したかを教えてもらえないでしょうか。
「全てだよ。あらゆる面で成長してきた。精神的にもね。27歳か28歳の時に日本で戦い、タフな相手に負けた。あの頃の僕じゃない。それを3R通して日本の皆に確認してもらう」
――シティ・キックボクシングという世界でも有数の強豪が集うジムで練習をしていることで、キーランも強さを身につけることができると感じていますか。
「絶対的にね。UFCファイターだけでなく、UFCチャンピオンもいる。コンテンダーシリーズで戦う選手、Road to UFCで勝ち残っているファイターもいる。なによりアマチュアの選手たちも、凄く良いトレーニングパートナーだ。ハイレベルのファイターと練習することで、技術や強さだけでなく自信をつけることにもなる」
――そのような環境で準備してきた今回の試合。キーランはエフェに対して、どのようなアドバンテージを持っていると考えていますか。
「経験だよ。40戦以上戦ってきた。35歳になったんだから、当然といえば当然だけど。それだけ、ファイトに迷いがなくクリアに戦うことができる。東京のファンにはどの局面でも、僕が彼をぶちのめす姿を見てもらう。そうなるように集中して戦う。そして、この試合で勝って引き続き日本で戦いたい続けたい」
■視聴方法(予定)
9月14日(金)
午後3時40分~ツイキャスLIVE
■TTFC11 対戦カード
<ライト級/5分3R>
エフェヴィガ雄志(日本)
キーラン・ジョブリン(豪州)
<64キロ契約/5分3R>
石井逸人(日本)
カイル・マヨッキ(豪州)
<バンタム級/5分2R+Ex>
阿部光太(日本)
シオネ・ヴェイコソ(豪州)
<バンタム級/5分2R+Ex>
上田直毅(日本)
宮川日向(日本)
<バンタム級/5分2R+Ex>
藤田ムネノリ(日本)
千種純平(日本)
<フェザー級/5分2R+Ex>
シャ・ランディ(日本)
石田裕星(日本)
<フライ級/5分2R+Ex>
和田教良(日本)
柿沼和敬(日本)
<フェザー級/5分2R+Ex>
河坂修斗(日本)
武本行平(日本)
<フェザー級/5分2R+Ex>
テヘラン・カトウ(日本)
谷知哉(日本)