この星の格闘技を追いかける

【DWCS S09Ep05】ショートノーティス、計量失敗、教員、諦めずに一本勝ち。ヴィダル――どうなる??

<210ポンド契約/5分3R>
フレディ・ヴィダル(米国)
Def.3R4分48秒by RNC
フィリッピ・フランコ(ブラジル)

6日前にショートノーティス出場を決めたヴィダルが計量失敗、キャッチウェイト戦となった本来はライトヘビー級戦マッチ。左の蹴りを繰り出すヴィダル。頭を振って飛び込んだフランコがシングルレッグでテイクダウン、バックに回る。ヴィダルが立ち上がりバックコントールから崩し、スタンドに戻るという展開が続き、右を差し入れたヴィダルが正対する。エルボーを受けながら、ダブルレッグでリフトしたフランコがスラムで叩きつける。

サイドに回せなかったヴィダルは、ここもスクランブルでバックを許す。胸をあわせたヴィダルは、シングルで倒されつつ差し返して上を取る。同時にマウントとなったヴィダルがパンチを連打。足を戻されても、ヴィダルはエルボーで攻める。ディープハーフのフランコは、ヒジを被弾し続ける。反転して潜りを許さなかったヴィダルは。さらにヒジを重ね、最後は左右のパンチを落として初回をリードした。

2R、前蹴りを蹴ったフランコが、ショートのワンツーを見せる。ヴィダルは組みつくとヒザをボディに突き上げるが、ケージに押し込まれる。フランコはヒジを打って離れると、ワンツー。クリンチからヒザを見せる。まさに見た目がダーティーな打撃を続けて離れたフランコが、クリーンなワンツーを入れる。両者揃って動きが落ちるなか、ヴィダルがガードの上から右ハイを蹴る。フランコは左ボディで腹を抉り、組んで跳びヒザを繰り出す。

さらにエルボーを放つフランコは、首相撲からヒザを連打する。ヴィダルはシングルレッグで、フランコをケージに押し込む。ポジションを入れ替えたフランコは、前方に崩していくが――とにかくスピード感に掛けた試合になっている。ヴィダルのシングルをダースで切り返すと思いきや、そのまま背中をつかせたフランコはトップ奪取を選択した。

最終回、右ハイをまず見せたヴィダル。2度目のトライで尻餅をつき、立ち上がったところでフランコが組んでケージに押し込む。体を入れかえたヴィエルがシングルレッグへ。フランコは頭を切って、ヒジを落とす。やがて右腕を差して押し込み返すと、距離を取ろうと下がる。ここで右腕を差したヴィダルは、ケージにフランコを押し込む。この状態が続けば、勝っても契約はない。そんな試合は3Rの中盤を過ぎても、ケージでの押し込み合いが続く。

フランコはシングルレッグで頭を突っ込み過ぎて、がぶられる。それでもワキを潜ってレッスルアップしバックへ。ヴィダルが正対すると、フランコはボディロックでリフトしてスラム。ヴィダルはマウント狙いのタイミングで、担いでリバーサルへ。そのままスクランブルを制して、サイドで抑える。残り1分、サイドで抑えて腕関節を狙ったヴィダル。フランクは腕を抜くが、亀で動きを止めてバックを許す。ヴィダルは半身の状態でRNCをセットすると、残り12秒でフランコがタップした。

ショートノーティス、計量オーバー、試合内容は全くコンテンダーシリーズ向きではない。しかし、終盤まで諦めずの一本勝ちにUFC首脳はいかなる審判を下すか。「今度は6週間、しっかりと準備をした状態で試合をしたい」と高校の教師で、フットボールとレスリングのコーチはバックステージインタビューで話した。


PR
PR

関連記事

Movie