【ONE FF122】吉成名高、青柳克明、力斗が出場。RTU2026を見越し、バットオチルにも要注目!!
本日29日(金)、タイはバンコクのルンピニースタジアムでONE FF122が開催され第4試合に吉成名高が出場、ハマダ・アズマニとアトム級キックで対戦する。また第3試合のキックボクシング・バンタム級でも力斗がチャン・チャオピンと相対する一戦が組まれている。
Text by Manabu Takashima
MMAに目をやると青柳克明が、モンゴルのエルデネバヤル・ツォルモンと戦う。台北在住の青柳は父が日本人で、母が台湾人。中学生の時から台湾に移り住み、16歳で柔術を始めた27歳のファイターだ。
日本ではZSTやKROSS X OVERで戦ってこともある青柳は、台湾ではWay of the Dragon:Enter the Dragonでキャリアを積み、昨年7月にONE FFへ。連勝後、今年の3月に初黒星を喫し今回が再起戦となる。
対戦相手のエルデネバヤルはMMAキャリアは2勝0敗、母国のMGL-1FCや日本でも今年の3月にKROSS X OVERで戦っている。MMAの試合数は少ないがケンポー、フルコンタクト、ハンド・トゥ・ハンドと道着有りのMMAに違いアマチュアトーナメントで結果を残し続けているだけに、荒さを含めた強さを持つファイターであることが予想される。
また同じモンゴルからバットオチル・パットサイハンが、1年3カ月振りにONE FFに戻ってきたのも楽しみだ。今やUFCやRoad to UFCに進出し、日本でもGladiatorを席巻したモンゴル勢。誰もが強いフィジカルとアグレッシブな姿勢、そしてエンデネバヤルと同様に荒々しさを武器に結果を残してきた。
が、このバットオチルは荒々しさはそれほど感じられない。モンゴル勢のなかでもひときわスムーズなMMAを戦う。とはいっても力強さは十分に感じられる。今年の4月にMGL-1FCの対抗馬Nomadic FCでキルギスのシミク・カカメドフにパウンドアウト負けしているバットオチルだが、極まったと思われた三角絞めとRNCを耐えきるなど気持ちの強さを十分に見せていた。
この敗北を糧にバットオチルが如何に成長しているか。オトゴンバートル・ホルドバートル、シンバートル・バットエルデネと並ぶモンゴルMMA界の未来だけに、ブラジリアン=ハリソン・ヌネス戦は、来年のRoad to UFCを睨んだうえでも見逃せないファイトだ。
そして――吉成名高のONE3戦目。対戦相手はK-1ルールでのISKA世界王座を保持しているハマダ・アズマニ。K-1ルール=ヒジ・首相撲なしのキックルールとムエタイルールをどちらも戦うモロッコ人ファイターで、今年6月のRISE横浜BUNTAI大会では那須川龍心と対戦して判定で敗れている選手だ。
龍心戦でのアズマニは細かくスイッチ&ステップを繰り返して龍心を苦しめた。試合後の龍心が「やりづらかった」と試合を振り返ったように、基本的に相手と正面からコンタクトしない変則的なタイプと言える。名高にとってはONEで初めてタイ人以外との対戦となり、これまでにあまり対戦経験のないタイプのファイトスタイルではあるが、ムエタイでの実力・実績では名高が大きく上。序盤でアズマニの変則的な動きに慣れれば、2・3RにKO勝ちするチャンスが訪れるはずだ。
また今大会では名高のライバルと目されるソンチャイノーイ・ゲッソンリットも試合を控えており、共に勝利すればONEアトム級(52.2キロ)ムエタイの王座新設も含めた両者の対戦の機運も高まるだろう。