【Black Combat14】打のジニス。組みのベント。延長ラウンドを制したベントが判定勝ち
<フェザー級/5分3R>
ルカス・ベント(ブラジル)
Def.ExR3-0:10-9.10-9.10-9
レオナルド・ジニス(ブラジル)
God Father Gameフェザー級優勝のベントとジニスの対戦。とはいえGFGは戦績&ファイトマネーの順に選手のランクをAからCに分け、Aのファイターは3日間の撮影中にB、C、Dの相手に勝たないと優勝できず、そのAファイターだったジニスは、3戦目のランクDのベントに屈した形で、能力的にジニスが上という見方が成り立つ。
サウスポーのジニスに対し、ベントが右ハイを見せる。蹴り足をキャッチしてボディロックテイクダウンしたベントが縦横無尽のパス狙いから一気にバックに回る。強引なフェイスロックは極まらず、トップを選択したベント。ハーフで肩固めのベントが、足を抜きにかかり肩固めを解除してマウントへ。背中を向けたジニスは、サイドバックから殴られるが立ち上がる。
ベントはバックを取り切れない状態で、ネルソンに取る。残り30秒で正対したベントが離れると、ジニスが左を効かせる。さらに頭を振ってかわそうとするベントに、ヒザを狙い時間となった。
2R、ジニスが右で前に出る。ヒザを胸に当てたベントがハイキックを入れる。ジニスは左ボディ、ベントが右ミドルを決める。左ハイから左ストレート、左ミドルのジニス。ベントは右ミドルも、左を受けて下がる。ベントはダブルレッグでテイクダウン、一気にバックへ。ベントはカーフスライサー、さらにバックを狙うが、スタンドに戻られ左ストレートに足が泳ぐ。ジニスはパンチでラッシュを掛け、ヒザ、ミドルと蹴りも織り交ぜる。さらにボディと顔面を打ち分けるジニスは、ベントのフックを受けてもパンチを続け、ダブルレッグへ。ベントが切り、打撃の間合いになり時間となった。
最終回、小さく構えるジニスがカーフから、左を伸ばす。ボディ、顔面と左で打たれ続けるベントがダブルも、踏み込みに力がない。離れたジニスが左ストレートを入れ、左前蹴り。さらにショートのコンビ、左ハイ後に左ストレートを打っていく。ベントはパンチを返すたびに、被弾し体の軸が乱れてくる。それでも左ストレートにダブルレッグを合わせたベントが、サイドを取ってクルスフィックス。パンチを入れ、上四方からヒザ、逆側のサイドに回りパンチを打っていく。残り2分、左ヒザでジニスを流血に追い込んだベントは、しっかりと抑えていく。
腹ばいになり、背中を取らせる前に立ち上がったジニスだが、クリーンヒット前にベントの決死のダブルレッグにテイクダウンを奪われる。と、ジニス救済としか思えにブレイクが掛かり、ベントはボディ、顔面とパンチを集中されタイムアップに
すると3Rではポイントに差が出ず、試合は延長ラウンドに。ベントが右ハイ、ジニスがワンツーで前に出て左を当てる。この左でダブルレッグの出鼻を挫かれたベントが、右フックを当てる。ジニスはボディから左フックを打つと、左インローで前足を削る。手数が圧倒するジニスに対し、ベントもヘッドムーブを駆使する。ならばと左ミドルのジニスは、ヒザ蹴りを胸に受けても目に出る。
ベントは左フックを当てるが、ジニスがパンチの圧を高める。ベントは値千金のダブルレッグを決め、バック奪取。両足をフックにかかる。ガードを取ったジニスは、腰を切るが腕十字はセットできず、パンチを受けながら延長Rを終えた。
結果、本戦優勢だったジニスは延長の5分を9-10✕3で落とし、ベントが判定勝ちを手にした。