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【Grachan72】大阪大会から始まるグラチャンの2025年、メインはHeriosで中止の怪獣キラー×大場に

【写真】写真は2023年2月に怪獣キラーがベルトを巻いた時のもの。荒東にとっては2年ぶりのグラチャン&大阪での試合となる(C)SHOJIRO KAMEIKE

5日(日)、GRACHAN実行委員会より2月2日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan72の対戦カードが発表された。昨年12月22日のGrachan Heriosで行われる予定であった荒東”怪獣キラー”英貴×大場慎之助が、今大会のメインにスライドされている。
Text by Shojiro Kameike


荒東×大場は当初、Grachan Heriosの第7試合(メインカード)でマッチアップされていた。荒東にとってはヘビー級トーナメントを制し、ベルトを獲得した2023年2月の大阪大会以来のグラチャン出場でもあった。しかし大会2日前、実行員会より大場がインフルエンザによる体調不良で欠場=試合の中止が発表されている。

一昨年10月にはRIZINで貴賢神にKO勝ちを収めるも、翌2024年7月にはフランスのヘキサゴンMMAで同ヘビー級王者プリンス・アウナラの右を受けてマットに沈んだ。Grachan Heriosの試合に向けたMMAPLANETのインタビューで、荒東は「世界との実力差を感じた。僕のキャリアも晩年で――」と発言していた。その一方で徹底したレスリング強化に取り組んでおり、柔道ベースである大場を相手に、どれだけ持ち味の打撃+新たに取り組んでいるレスリングを取り入れたMMAを展開するかは興味深い。

また、このインタビューで荒東は「グラップリングを教わっている岩﨑正寛(カルペディエム芦屋代表)さんに『関西のファイターは対策しすぎ』と言われました。『相手がどう対策してきても、自分の得意なところに持ち込んだら勝てる――そんな自分のスタイルを磨け』って岩﨑さんに言われて」と語っている。これは関西に限らず、戦略を重視しすぎているMMAファイターは決して少なくはない。もちろん戦略や対策は重要だが、自分自身のスキルアップが足りていないのではないか――という意見でもある。

コメインに出場の青木は、昨年8月の大阪大会以来の出場に(C)Grachan

実はこの話の中で、今大会のコメインに出場する青木忠秀も話題に挙がっていた。青木が「自分自身のスキルアップが足りていない」という話ではない。野球出身のアスリートである青木は、その身体能力の高さと器用さゆえにMMAでもできることが多い分、自分の形を築き上げることが難しいのではないか。このままでは勿体ない……という記者の意見に対し、練習仲間でもある荒東は「青木は去年8月の試合(能登崇にヴァンフルーチョークで勝利)から、さらに伸びています。次の試合も期待してください」と太鼓判を押していた。

青木はこの大阪大会のコメインで、宇土冬真と対戦する。青木にとってはプロ6試合目――ここで持ち味のパンチに加え、能登戦で見せたグラウンド技術プラス、MMAファイターとしての完成度を見せつけるチャンスだろう。今大会は10試合が予定されている。

■Grachan72 視聴方法(予定)
午後12時30分~
GRACHAN放送局
GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

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