【UFC303】カーフをチェックされスネを負傷。大振りで疲れてもオリヴェイラがシモン越えを果たす
<バンタム級/5分3R>
ヴィニシウス・オリヴェイラ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
リッキー・シモン(米国)
UAEWで吉野光に勝利し、コンテンダーシリーズがUFCとサインし2戦目のオリヴェイラが、オクタゴン13戦目のシモンと対戦。前者が20勝3敗、後者は20勝5敗のキャリアの持ち主だ。
構えを変えるオリヴェイラがオーソから右を伸ばし、スイッチして左前蹴り。右を伸ばして前に出るシモンはカーフを蹴られる。ノーガードで前に出るオリヴェイラは、リーチの差を生かした距離を取る。そこからフリッカーのようなジャブ、カーフ、そして右を伸ばすオリヴェイラに対し、シモンはなかなか飛び込めないが、一瞬の組みから尻もちをつかせる。即、立ち上がったオリヴェイラが右ストレート、シモンは左フックを返す。
カーフ、インローとシモンの前足を狙うオリヴェイラ。シモンはジャブ、前に出たオリヴェイラがハイキック、続いてワンツーからハイを蹴っていく。真っ直ぐ入ったシモンはダブルを切られ、圧を掛けられる。右アッパーのタイミングで組んだシモンだが、すぐに離れる。残り15秒でシモンが左ジャブを当てると、オリヴェイラはカーフから思い切りパンチを振るった。
2R、ローから左フック、ダブルレッグのシモン。切ったオリヴェイラは右カーフ、左インローから右ジャブを伸ばす。さらに左フック、カーフを続けるオリヴェイラが圧を掛けるが、1分を過ぎたところでシモンがダブルレッグを決める。背中をつけたオリヴェイラに対し、シモンは抑えて疲れるのを嫌がったか簡単にスタンドに戻る。と、再びダブルレッグに出たシモンがバックを伺う。ここも拘らずに打撃の間合いに戻ったシモンは、ジャブ、ボディショットを当てる。
続いてローに右を当て、左ジャブを入れるシモン。オリヴェイラは大きくな振りのパンチで疲れたか。それでもカーフは蹴り、左右のフックを振るうオリヴェイラは、後ろ回し蹴りを空振りする。と、粗くなっているパンチでシモンをケージ際に追いやる。しかしオリヴェイラは右カーフをチェックされ、足が痛めて後退する。距離を詰めるシモン、ホーンが鳴っても両者は何やら言葉をかわし、オリヴェイラが両手でシモンを押してブーイングを浴びた。
最終回、サウスポーの構えて大振りのオリヴェイラ。かわして前に出るシモンだが、右の蹴りを使えなくなってもなかなか懐に入れない。オリヴェイラはダブルレッグを切ると、ローに蹴ってみろと挑発。直後にシモンはレベルチェンジから絶妙もダブルレッグも、オリヴェイラはケージに押し込まれながら防ぐ。
スタミナ切れと思いきや、ワイルドなパンチは途絶えないオリヴェイラがワンツーから左ハイを繰り出す。オリヴェイラの空振り後のテイクダウン狙いも決まらないシモンは逆に残り15秒でパンチに反応したところでダブルレッグで倒される。スクランブルからスタンドに戻ったシモンに対し、オリヴェイラはコミカルな動きを見せてタイムアップに。
結果、3-0でオリヴェイラがシモン越えを果たした。