【ZFN01】佐々木信治、キム・サンウクの下になり続け0-3の完敗。感謝の言葉と引退を韓国のファンに伝える
<ライト級/5分3R>
キム・サンウク(韓国)
Def.3-0:30-29.30-27.30-27
佐々木信治(日本)
ジリジリと距離を詰めるキム・サンウクが右ロー。続いて右ストレートからシングルレッグを仕掛け、テイクダウンを奪う。佐々木はすぐに立ち上がり、ジャブを伸ばす。カーフを蹴るキム・サンウクが、右オーバーハンドからダブルレッグで2度目のテイクダウン。スクランブルでバックを取りつつ、ボディロックで佐々木を倒す。シングルをを切ってバックに回ろうとするキム・サンウクに対し、ケージを利することができなかった佐々木は後方から右パンチを連打される。サイドバックでパンチを受ける展開が続く佐々木は、正対することも立ち上がることもできない。佐々木はさらにヒジを落とされた、左のパンチを打たれた。
2R、キム・サンウクは右カーフから、左ミドルハイ。佐々木は右オーバーハンドに続いて放った右ショートを当てる。しかし、蹴りで詰めてきたキム・サンウクがここも左足を取ってテイクダウンに成功。サイドで抑えられた佐々木は、足をきかすことできずマウントを取られる。キム・サンウクは佐々木の動きに合わせてワンフックでバックを取りつつ、肩固めを狙う。足を入れシングルに出た佐々木だが、反転したキム・サンウクがエルボーを太腿に入れ、頭を越えると足を引き抜く。座ったままでパンチを受けた佐々木は、立ち上がるがジャブからワンツーを被弾する。
それでも粗いワンツーで前に出る佐々木に対し、キム・サンウクが右をテンプルに打ち込み、左右のフックを連打する。佐々木はシングルから軸足払いで下になるとハーフバタフライを越えられ、背中を預ける。キム・サンウクは左のパンチを続け、佐々木が必死にワキの下で左腕を挟んで時間まで耐えた。
大きく息そして3Rを迎えた佐々木は、キム・サンウクにハグをする。応えたキム・サンウクは前蹴り、左ジャブ。佐々木が左ロングフックを返すが、すぐにケージに追い込まれる。左に回る佐々木に対し、キム・サンウクがインローからカーフ。佐々木は右オーバーハンドを当てる。ジャブで詰めるキム・サンウクは、右アッパーからショートの追撃へ。ここから組んだキム・サンウクが、小外でテイクダウンを決める。
佐々木はクローズドを取りラバーガード、さらに四角も絞めには移行できず頭と腕を抜いたキム・サンウクのパウンドで背中を見せる。バックから右パンチ、鉄槌を打つキム・サンウク。佐々木は引き込むが、ワキ差しパスの圧からマウントを取られる。半身の佐々木にエルボー、パンチを打ち続けたキム・サンウクが3-0の判定勝ちを収めた。
佐々木はマイクで韓国のファンに感謝の言葉を送り、引退を伝えた。この言葉のために、佐々木は現役生活をここまで続けていたのだろう。