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【Pancrase346】伊藤×サロハイディノフ、重田×杉山、高城×ラジャポフ~濱田巧がリベイロと国際戦!!

【写真】おかしな表現かもしれないが、強さを追求してきた強さがある──そんな濱田のMMAだ(C)MMAPLANET

12日(水)、Pancraseより7月21日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase346で濱田巧×ラファエル・リベイロのフライ級戦が組まれることが発表されている。
Text by Manabu Takashima

フライ級KOP伊藤盛一郎が、ムハンマド・サロハイディノフの挑戦を受けるタイトル戦がカード第一弾であった同大会。続いて重田ホノカが杉山しずかの挑戦を受けるフライ級QOPC、バンタム級に第二のダジック・ファイター=オタベク・ラジャボフが襲来し、高城光弘とのマッチアップが明らかとなっていた。


キックボクシングからMMAへの転向が目立つ昨今、RIZINという大舞台でなくネオブラから地道かつ着実にMMAファイターとして力をつけてきたのが、濱田だ。今やMMAファイターの打撃指導の第一人者といっても過言でない良太郎率いるteam Akatsukiに所属しKNOCK OUTでタイトル戦の経験もある濱田は、キック時代からMMA転向を公言しており、鎌ヶ谷から東武野田戦を北上しパラエストラ柏(現ザ・ブラックベルト・ジャパン)へ。

重心、後ろ足の位置取りやリズムの取り方に変化が見られる濱田のMMAでの構えだが、中間距離からインファイトで相手のパンチを見切ってカウンターを打ち込むなど、キックボクサーとしての強味がしっかりと武器になっている。

打撃で圧を掛け、組まれてもトップを取って強烈なパウンドを武器にネオブラを制した濱田は、3月の立川大会では三日月蹴りでKO勝ちを手にしている。対してリベイロはオーソから前足を使った蹴りや、近距離でのハイキック、そしてカーフなど打撃を駆使しつつ、組みの強さを見せてきた。

総合力──MMAとして攻めの引き出しはリベイロの方が、濱田より多いだろう。ただしMMAはある意味、総合力の勝負ではない。例えばMMAファイターとしては、レーダーシートが綺麗な形を描いていなくとも、多岐に渡る攻撃の中から頭抜けた破壊力を持って言えれば、合計点で上回ることができる。

それこそが濱田の打撃といえる。特にリベイロのキックボクシングというよりはボクシングwithキッという打撃は、蹴りとパンチにラグが見られ、濱田のカウンターの餌食になる可能性は十分にある。同時に攻めのレスリングや柔術を駆使できるリベイロの組みと打が融合した立ち技の圧力は、過去にサークルケージで濱田が経験していない強さでもあるだろう。

超RIZINが控える7月は東京と大阪で、MMA興行が続く夏のMMA月間だ。そして21日のパンクラスで見られる日本×タジキスタン、日本×ブラジルのフライ級戦は見逃すことができないマッチアップといえる。

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