【A1 Combat19】ストロー級タイトル戦出場、川原波輝が「何を言っても説得力がない」と取材拒否!!
【写真】ZOOMで話をしてくれる──その前提が、試合前に彼の想いを掲載しないこと。時代という言葉を使うと、きっと今の時代には合っていない。だからこそ、格好良い(C)MMAPLANET
29日(金・現地時間)、カリフォルニア州ウィートランドのハードロック・ライブで開催されるUrijah Faber’s A1 Combat19に川原波輝が出場し、アンソニー・ドゥとA1 Combatストロー級王座を賭けて戦う。
Text by Manabu Takashima
川原にとって一昨年4月のダニエル・ウィリアムス戦以来、実に1年11カ月振りの実戦となる。
DEEPストロー級王者からONEと契約、ショートノーティスでリト・アディワンと対戦もKO負けをしたのが2021年1月のこと。以来、川原はストロー級世界一を目指す戦いに加わったのは3年間に僅か2度で、ONEのサークルケージ(最近はリング)を離れることとなった。
実際、川原は1月の日本大会出場という方向で準備を進めていたが、実現せず。ばかりか、彼とONEの契約は既に切れていたことが発覚していた。試合出場を交渉中のファイターの契約の有無が明白でないというのは、謎でしかないが──このような例は事実、他でも見られていた。
その後、ONEと再契約する選手も存在しているなかで、川原はこの契約期間の終了をもって、アジア最大のプロモーションにおける終戦を決めた。
そして、今回のタイトル戦に挑むことに。A1 Combatはその大会名から分かるように現在、川原が本拠地とするアルファメールのユライア・フェイバーがプロモートするフィーダーショーだ。UFC Fight Passでも視聴できるイベントがストロー級王座を新設し、川原がその座に挑む。
対戦相手のドゥも過去にONEで戦った経験のあるファイターで、ONE WSで彼もまたリト・アディワンに敗れている。そのドゥは来日経験があり、2018年にパンクラスで八田亮を破っている。日本での試合はストロー級契約だったが、適正体重で戦う機会が非常に少ないキャリアを送ってきた。
ONEのストロー級はハイドレーションを禁止する前提で125ポンド、実際は水抜き減量をしている選手もおりユニファイドのストロー級よりも大きな選手が多い。そういうなかでドゥも北米ではフライ級で戦っており、A1ではフライ級タイトルマッチでも戦い、敗れている。川原と同様にドゥにとっても、北米でのストロー級の解禁は待ちに待った絶好の機会といえるだろう。
ともあれFight Pass中継のある北米MMAプロモーションにストロー級王者は存在せず、日本とONE以外でストロー級王座が設けられているのも、インドネシアのONE PRIDE MMAなど極めて限定されている。そのなかで北米、しかもユライアが肝入りでストロー級王座を新設する。今、何がA1──そして北米で起きているのか。
その事実を確認し、また王座決定戦に関する意気込みを川原に話してもらうと取材を申し込んだところ、「僕は試合に勝っていない。負けた僕に発言権はないことも分かっている。結果を残していない選手が、試合前に何を話しても説得力はないので」と──固辞。
「勝って、説得力を持たせる」という川原、彼の決意とこれからの野望を日本のMMAファンに伝えさせてもらうためにも──アンソニー・ドゥとのタイトル戦は、必勝。勝利をデフォルトとしてほしい。
■視聴方法(予定)
3月30日(土・日本時間)
午前11時~UFC Fight Pass