【PFL2023#10】左ストレートとテイクダウンでハリソンが横綱相撲を見せつけ、ラッドを判定で下す
【写真】右ジャブ、左ストレート、テイクダウンの織り交ぜは横綱相撲(C) PFL
<150ポンド契約/5分3R>
ケイラ・ハリソン(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
アスペン・ラッド(米国)
サウスポーのハリソンに対し、ラッドが距離を詰める。ハリソンが左ストレートから左ミドルを突き刺した。ハリソンは左ハイを繰り出した際に足を滑らせたが、トップを狙いに来たラッドに組みつきボディロックでテイクダウンを奪う。そのままラッドの左側にパスしていたハリソンが、パンチを落としながら右側へ。しかしラッドがスクランブルに持ち込み、ボディロックからテイクダウンを仕掛ける。
これを切り返したハリソンがトップを奪い、パスしてサイドへ。ガードに戻したラッドの足を捌きながら、ハリソンがパウンドを打ち込む。亀になるラッドのバックに回ったハリソンは、パンチで削る。ハリソンは立ち上がったラッドをケージに押し込みながら、パンチとヒザで削り続けた。
2Rもラッドから距離を詰めていく。ラッドのパンチがハリソンの顔面を捉えるも、ハリソンはワンツーで距離を取る。一転してワンツーでラッドをケージに詰めたハリソンが、ボディロックからグラウンドに持ち込んだ。ラッドはパウンドを浴びながらケージ際まで下がり、スイープを仕掛けるも失敗。立ち上がったラッドをハリソンがボディロックでケージに押し込む。
バックに回ったハリソンが、再び倒した。ラッドがキムラ・リバーサルを狙うと、その方向に回ってサイドを奪取しパンチを落とす。ラッドはガードに戻し、さらに反転して立ち上がろうとしたがハリソンは逃さない。バックコントロールからヒザを打ち込み、ラッドを崩してグラウンドへ。残り10秒から肩固めで絞め上げたが、これは極まらなかった。
最終回、ハリソンが体を振りながらプレスをかけ、ラッドにケージを背負わせる。ラッドは声を挙げながら打撃を繰り出すも、ハリソンがバックステップでかわす。ハリソンが左ストレート、右ジャブでラッドを中に入れさせない。2分を過ぎたところでハリソンがニータップでテイクダウンしかけたが、ラッドが切り返してバックに回る。さらに腕十字を狙ったものの、ハリソンに腕を抜かれてボトムへ。ケージ際で右腕を枕にして抑え込むハリソンは、立ち上がったラッドをボディコントロールからヒザを突き上げる。再びグラウンドに引き戻し、コントロールし続けた。
裁定は文句なくハリソンがフルマークの判定勝利を収めた。