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【ADCC Asia & Oseania Trial】「自信はあるッス」岩本健汰&「自分を出しきれれば」米倉大貴

【写真】レベルが急上昇のアジア・オセアニア予選。今日もこの位置で笑顔を見せることができるか(C)MMAPLANET

本日25日(土・現地時間)にシンガポールはジュロンイースト・スポーツセンターで開催されるADCCアジア&オセニア予選。24日(金・同)には同所で計量も行われ、多くの日本人選手も無事計量をクリアした。

午後5時開始の計量は各国から集まったグラップラーが列をなし、日本からの遠征組も含まれていたが、1時間もすれば計量を終えて各々が帰路についた。

そんななか前回の77キロ級優勝の岩本健汰はしんがりといってよいほど最後に会場に到着し、計量へ。一瞬、ギョッとした表情を見せた岩本はステージ奥へ移動する。暗幕の向こうにはアンダーウェアを脱いだ選手用の体重計が用意されており、岩本もそこでクリアし安堵感を漂わせるなかIGLOOの盟友・米倉大貴とともにトーナメントへの意気込みを訊いた。

77キロと66キロで優勝候補に挙げられる2人の日本人組み技師の予選前日の心境とは。


──岩本選手、無事と言いますか奥の体重計を使いパスをしました。実は最初の体重計は重く出ると須藤拓真選手も言っていました。

岩本 ハイ、200グラム・オーバーで。ここで失格になったらヤバいなと思いました(笑)。でも裏で測ると、パンツをはいたままでも77キロジャストでした。パンツを脱いだら76.85キロで(苦笑)。

――やはり前の体重計は重く出ていたのですね(笑)。それにしても、あのパンツが、150グラムもあったとは(笑)。

岩本 いろいろ詰まっているんです(笑)。

――ともあれ無事、計量が終わりました。今の気持ちを教えてください。

岩本 結構落ち着いている感じです。感情的にはなっていないです。前と違うのは勝たないといけないという気持ちがあること。前は勝てれば凄いなという感じだったのですが、今回は勝たないといけないという気持ちでいて――良い意味でプレッシャーになっています。

――77キロ級でも水抜きが必要ということで、ちょっとした疑惑が頭を過ります(笑)。

米倉 ハハハハハ。

岩本 ここで話しておきます。完全にナチュラルです。摂っているのはコーヒーのカフェインぐらいです(笑)。

――これはもう鉄板ネタとして、定着させていこうと思います(笑)。

岩本 僕の周りの人も聞かれるようなので、ハッキリと話しておきます(笑)。

――アハハハ、そんな77キロ級の優勝候補に対し、米倉選手も66キロ級で優勝候補として、海外のサイトでも書かれています。

米倉 もちろん優勝を目指すのは当然なんですけど、自分がどこまでできるのか――ということで、凄く落ち着いています。AIGA(Champion League)で、世界のトップクラスと戦ってあげ過ぎて、試合は落ちたりもして。AIGA以降、自分の持って行き方が分かりました。(IBJJF No Gi)Pan Pacificも福岡のBloom FCも凄く凄く落ち着いて戦うことができました。上げ過ぎない方が良い戦いができるので。

――岩本選手はテキサスのB-Teamで準備し、一方の米倉選手は豪州の方で練習してきました。

岩本 ハイ。テキサスでジョセフ(チェン)と同居して練習してきました。

――そのジョセフ・チェンが欧州予選で優勝し、ここでの対戦を避けることができました。

岩本 ジョセフがいるといないのとでは、気持ちが違いますね。前から2人で話していて、ジョセフが欧州を取って、僕がアジア・オセアニアを取って世界に出ようと。2人がまた戦うなら世界大会、大きな舞台でやろうと。

――まずはジョセフがプランを実行したと。では、米倉選手が豪州で練習するようになったのは?

米倉 ADCC予選前に試合に出たいと決めていて、No Gi Pan Pacific選手権に出て。そこで優勝して帰国しようと思っていたんですけど、Absolute MMAのリーダーのケマルっていう人から『もう少しいたら』と話があって、3週間いました。日本に戻ったのは福岡の試合の直前です。

――豪州から日本、そしてシンガポール。大変でしたね。

米倉 豪州からシンガポールの方が楽なんですけど、福岡の試合が決まっていたので。ギリギリまで豪州で練習していたんです。

――1週間前の試し斬りに関して、岩本選手はどのように思いますか。

岩本 凄く良いと思います。試合慣れをすることは大切なので。僕もあればやりたかったです。ケージ? そこはあんまり関係ないです。

米倉 野瀬選手は立ちが強いので、ADCC予選もレスラーが多いから丁度良くて。もちろん、ファイトマネーも欲しかったですけど。あの試合は1Rで極めるって決めていたので。あれ、テイクダウンに見えたかもしれないですけど……近くで引き込んで足関節というのが作戦だったんです。アンクルピックは違います(笑)。まぁ、Progressはどっちにしても2Pが相手に入るので。でも、そこも気にしていなかったです。ADCC予選は前半の3分はポイントがないので、その戦い方をしておきたかったのもありました。

ジョセフ・チェン ハヤク、ハヤク。(※日本語で)

――おお、盟友から宿に戻るということで巻きが入ってしまいました(笑)。岩本選手が明日、米倉選手に期待するところは?

岩本 僕的にはデイヴィッド・ストイレスクとイーサン・トーマス、この2人が強いと思っていて。大貴が優勝するにはこの強豪に勝たないといけないのですが、可能性は全然あります。

米倉 その2人は逆ブロックなんですよ。

岩本 だから決勝でどっちかに勝てば良いですね。向こうは大貴のゲームを知らないと思うのでチャンスは十分にあります。

――そういう風に言ってもらった米倉選手ですが、岩本選手への期待は?

米倉 期待というか、むしろこの人をどうやって倒せば良いんのかってずっと思っているんで。それぐらいのトップ選手ですから、優勝は間違いない。そう期待しています。

――いよいよ、ジョセフのプレッシャーが強くなってきたので(苦笑)……最後に意気込みの方をお願いします。

岩本 今回は米国でトレーニングキャンプをして、1日3部練を続けてここまで持ってきました。厳しかったですが、ケガもなく過去一番の練習ができたので自信はあるッスね。あとはもう自分に任せるだけです。

米倉 明日のためにずっと練習してきたので、後悔ないよう出し切れればと思います。

――押忍。ジョセフが待ちくたびれているので、急いでください(笑)。

岩本 勝って、しっかりとインタビューで話すので。また明日、よろしくお願いします。

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