【ONE FN38】米倉大貴とグラサブ・フライ級王座決定戦、ジオゴ・ヘイス「『あれはなんだ』という動きを」
【写真】少し大人っぽくなった(?!)ジオゴはこの後、名古屋を訪れる予定だという(C) MMAPLANET
あと1時間弱で、スタートを切るONE FN38。メインのONE世界バンタム級選手権試合と並び、サブミッショングラップリングでもフライ級世界王座決定戦が組まれ、日本の米倉大貴とジオゴ・ヘイスが戦う。
Text by Manabu Takashima
2度、ADCC66キロ級を制している23歳。軽量級世界一といっても過言でないグラップラーに試合前日のインタビュー。少し甲高く、早口のベイビーシャークは平常心に自信が伴っているように見えた。
――ベイビーシャーク、明日に米倉選手とのグラップリング世界王座決定戦を控えています。今の気持ちを教えてください。
「ハイドレーションも体重も問題なかった。リカバリーを始めて、良い感じだよ。IBJJFや他の大会では水抜きをしてハイドレーション・テストもない。随分と減量方法は違っているけど、チームメイトとしっかりと取り組んできたから減量も楽しむようにした。66キロだと、それほど体重を落とす必要もないけど、61キロだと5キロほど落とさないといけない。タイトル戦に向けて、ミスは許されなかったからパスできて良かった。
IBJJFのトーナメントだと試合当日の計量では初戦はシードされることが多いから、試合当日もジムに行って体重を落とすんだ。ONEは1日休めて、リカバリーできる。そこは違うよね」
――今年はムンジアルとパン柔術、どちらも準優勝でした。その分、ここで世界タイトルを獲りたいということはありますか。
「敗北はいつでも起こり得ることだよ。特に世界大会は本当に強い相手と戦うし。練習を続けていると、タイトルは僕の手元にやってくる。僕は既にヨーロピアン、ブラジレイロ、パンでは優勝している。ADCCでは2度世界チャンピオンになった。今週はONEの世界戦だ。まだ23歳だし、僕のキャリアはこれからが長い。いずれワールドで頂点に立つ日がやってくるから、その日を楽しみにしている」
――3月にONEで1試合戦っていますが、これまで出てきたWNOやBJJ STARSというプロイベントと違う点などありましたか。
「ルール的にBJJ STARSはポイントがある。WNOはONEと同じでノーポイントで同じだ。フィニッシュできないとポジションとどれだけアグレッシブだったかで勝敗が決まるのも、ほぼほぼ変わらない。リングとマット、その違いはあるけどね。
ただWNOのファンは柔術を理解している。柔術の練習をしているファンも多い。対してONEはムエタイ、MMAと同じ舞台で戦いグラップリングのことを余り知らないファンが中心だ。だからこそ『あれはなんだ?』という動きをして、タイの人達に柔術に興味が持ってもらいたいと思う」
――では、そんな試合になるのか。対戦相手の米倉選手の印象を教えてください。
「良いグラップラーだ。レッグロック、フットロックをガードから仕掛ける。そのプレッシャーも強い。日本のグラップラーは優れているからね。凄く興味深いファイトになるだろう。
同時に僕は自分のことを信じている。ゲームプランも信じているし、それを実行できると信じている。スキルという部分ではヨネクラも十分なモノを持っている。だからこそ、この気持ちの有り方が重要になってくるに違いない。僕は準備ができているし、彼はこれまでとは違う経験を味わうことになるだろう。
僕自身、ポイントがあろうがなかろうが一本勝ちを狙うことに違いはない。ブラジルから遠路はるばるやってきているんだ。ファンに喜んでもらう試合をして、必ずサブミットする」
――ONEではルオトロ兄弟がMMAに挑んでいます。ベイビーシャークがMMAを戦うことはあるのでしょうか。
「あり得ることだよ。今回のメインで同じブラジル人のファブリシオ(アンドラジ)が世界戦と戦うけど、彼と色々なことを話した。ONEは僕のMMA転向をサポートしてくれるだろうし、戦おうと思えばやれると思う。いつの日か、MMAを戦うことも僕のプランにはある。う~ん、どうなるか楽しみだよ」
■放送予定
12月6日(土・日本時間)
午前10時45分~U-NEXT
■ONE FN38対戦カード
<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
【王者】ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)
【挑戦者】エンフオルギル・バートルフー(モンゴル)
<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
シャドウ・シンハ・マウイン(タイ)
エンゾ・カルトゥーム(フランス)
<ONEサブミッショングラップリング・フライ級(※61.2キロ)世界王座決定戦/10分1R>
ジオゴ・ヘイズ(ブラジル)
米倉大貴(日本)
<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ペッディージャ・ルッカオポーロントン(タイ)
マルティナ・エルチェンスカ(ポーランド)
<サブミッショングラップリング・ライト級級/3分3R>
マルセロ・ガウッシア(ブラジル)
ラクラン・ジャイルス(豪州)
<ムエタイ・ストロー級/5分3R>
アリーフ・ソー・デチャパン(タイ)
ラマダン・オンダッシュ(レバノン)
<ムエタイ・バンタム級/5分3R>
ドミトリー・コフトゥン(タジキスタン)
鈴木真治(日本)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ジェレミー・ミアド(フィリピン)
アバズベク・ホルミルザエフ(ウズベキスタン)

















