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【ONE FN38】ラクランがマルセリーニョをラッキーロックで下し引退。「このスポーツをマルセロのように」

<サブミッショングラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
ラクラン・ジャイルス(豪州)
Def.7分03秒 by ラッキーロック
マルセリーニョ・ガウッシア(ブラジル)

リストの取り合いからジャンプしたマルセリーニョに対し、ジャイルスは右足をわざと預けて引き込む。右足を取りにいったジャイルスが、側頭部にその足を持ってきて固定する。左足を押し込み、右足を抜こうとするマルセリーニョは、腕を捌いて後頭部を取って上体を起こす。

ジャイルスのKガードから離れたマルセリーニョは、トップからパスの圧を高める。マルセリーニョは頭を低く、足首をとって捌く。ジャイルスはここもKカードもマルセリーニョは立ち上がって足を抜きにかかる。座り直し、胸を合わさせないジャイルスはやはり足関特化グラップラーでなく、防御がしっかりとしている。

ニーシールドからシッティングを繰り返すジャイルスの肩に頭を押し込み、背中をつけさせていくマルセリーニョ。右足でKガードをセットしたいジャイルスが、立ち上がったマルセリーニョにデラヒーバをセットしていく。右ヒザを畳むマルセリーニョが、カカトを取らせず足を引いて立ち上がる。

ジャイルスは左足を深く入れ、右足を上げてKガードから左足を抱え、自らの右足を被せていく。ここあらジャイルスは右に横回転。RNグリップでカカトを捻られると同時に、右足が伸びきったマルセリーニョはジャイルスの尻を押すが、足は抜けずタップした。

マルセリーニョは無念の表情を浮かべるも、やがて笑顔を浮かべてジャイルスとハグを交わす。勝負ゆえ勝者も敗者もあるうえで、素晴らしい学びの場に映った。

そして勝者は「マルセロはいつだってベストだ。マイキーロックに似ているけど、ヒザ十字ではないんだ。オリジナルのフットロックで、胸の前で腕をクロスさせる。マイキー、ゴメン。違う名前を自分でつけるよ(笑)。ジャイルスロック? いやラッキーロックだよ。これが僕のラストマッチだ。勝っても負けても最後にしようと思っていた。素晴らしいキャリアだった。34歳の時、17、18年間練習してADCCでベルトを取れた。妻、チーム、友人に感謝している。このスポーツをマルセロのようにしていきたいんだ。彼は人を尊び、ノートラッシュトーク、偉大な人間性を持つ素晴らしいグラップラーだ。彼は柔術人間として、全てにおいてパーフェクト。この試合を受けてくれたマルセロに感謝している」と話した。


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