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【WWE & BJJ】中邑真輔&シェイナ・ベイズラー=WWEスーパースターに訊く、日本のプロレスファン

【写真】ベイズラーのMMAPLANET登場は2015年3月のアマンダ・ヌネス戦以来となる(C)MMAPLANET

17日(金)にWWE所属のプロレスラー中邑真輔とシェイナ・ベイズラーが、東京都港区のCARPE DIEM三田で同道場所属の2022年JBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権・黒帯女子ライトフェザー級優勝の石黒遙希とUFCファイターの風間敏臣の両者と柔術の公開練習を行った。

26日(土)午前にABEMAで中継されるWWE SURVIVOR SERIESのPRのために里帰り&来日を果たした両者。風間&石黒とは体格差もあり、ソフトな動きに終始しつつも元慧舟會でダニエル・グレイシー門下の柔術スクールでトレーニングを行うという中邑と、元UFCファイターでジョシュ・バーネットにキャッチレスリングの手解きを受け、柔術でも黒帯のベイズラーは確かな動きを披露した。

ここでは公開練習後の囲み会見でMMAPLANETの質問に対する両者の受け答えをお届けしたい。


──MMAファイターは日本のファンに関して、判を押したように「MMAを理解していて、選手を尊敬してくれる」と絶賛しています。プロレスの場合は、日本のファンにはどのようなイメージを持たれているのでしょうか。

ベイズラー 日本のプロレスファンは私のリングスタイルに対して、世界中の他のファンよりも少し良く理解してくれているのが分かるわ。私はMMA出身で、シュートスタイルのバックグラウンドがあって。米国では飛び回るスタイルが広まっているから、理解してもらうのに時間が掛ることがあるの。

でも日本にはファイティングとプロレスリングの豊かな交流の歴史があるから、私がやっていることをより理解してくれて、楽しんで見てくれるわ」

──シェイナのプロレスを見る目以外に、日本のファンはプロレス自体を米国のファンより理解しているという風に思われますか。

ベイズラー 日本のファンは、レスリングとファイティングの歴史を認識しているわね。米国では完全に分かれていて、MMAファンがプロレスリング・ファンを好きでないこともあるの。『俺たちはリアルで、お前らはリアルじゃないだろう』とか言っていて。

でも日本のファンはプロレスとMMAは同じ歴史を歩んできたことを理解している。私はジョシュ・バーネットに習ったキャッチレスリングのスタイルが根付いているといってもおかしくない日本で、このスタイルを披露することをとても大切に思っているわ。

──中邑選手、ファンの反応の仕方で乗りが変わってくることはあるのでしょうか。

中邑 レスラーの話でいうと、日本のプロレスファンは分かっていると思っています。米国と日本、メキシコには長いレスリングの歴史があって、米国人のレスラーはWWEで普段面白い試合をしていても、日本にやってくるとやっぱり緊張するんですよ。そしてがっぷり四つでやって来るのもいるし。

日本のプロレスの歴史も皆、理解していて。三銃士だとか、四天王のファンだとか。いまだに小橋建太のTシャツを見せびらかしてくるWWEの現役レスラーもいるんです。グンターっていうんですけど(笑)。日本で修行経験もあるし、そうやって──なんというのか……その通りなんですけど、お客さんの反応によって変わるというのもありますね。

日本のファンはちょっと礼儀正しい。それを米国人のレスラーはリスペクトがあると捉えています。でもメキシコとか中南米に行くと指先一つ動くだけで、『ギャー』となるテンションで。それによって乗せられることもあれば、こっちから乗せにいくこともある。お客さんとのエネルギーの交換のようなコミュニケーションですね。

リング上からこっちが引っ張ることがあれば、その時その時の空気を読みながら試合をします。

面白かったのは、ドイツのファンです。この間行ったんですけど、日本のファンに似ているなって。騒ぐっていうよりも、『うおぉ』っていような反応で(笑)。それでいて米国のレスリングファンのように騒ぎたいという気持ちもガンガン伝わっていきます。日本も毎年、そのような感じですね。

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