【UFC174】計算通り、ジャボウィンがイーストンにスコア勝ち
<バンタム級/5分3R>
イーブ・ジャボウィン(カナダ)
Def.3-0:29-28, 29-28, 29-28
マイク・イーストン(米国/8位)
軽快なステップを踏むイーストン、しかし左フックは空振りに。と、その際にジャボウィンの指が目に入ったとアピールし試合はいきなり中断してしまう。再開後、両手をせわしなく動かす構えからジャボウィンが左ジャブ、左フック。イーストンが重い右ローを入れ、ワンツーに繋げる。そのままコンビネーションのなかで右を2発被弾したジャボウィンが、テイクダウンへ。意外にもアッサリ倒れたロイド・アーヴィンの黒帯イーストンは、バタフライ・スイープを狙う。
ケージを背にして立ち上がったイーストン、ジャボウィンはインサイドトリップで尻餅をつかせると、すぐにスタンドに戻ってテイクダウンを仕掛けたイーストンを切り返し、トップに収まった。残り70秒、試合は再び立ち技の展開なると、イーストンが足払いでテイクダウン。サイドを取ってキムラを狙う。この動きに合せて、上体を起こして立ち上がったジャボウィンが、後回し蹴りを見せる。これは空振りとなり、イーストンの左ジャブを受けたところで初回は終了に。
2R、ジャボウィンが打撃戦のなかで、足技も見せ攻撃を散らすと右アッパーをヒットする。振りが大きくなりつつあるイーストンの左フックは空振りに。それでも重いローは健在で、直後にテイクダウンを仕掛ける。スプロールから逆にバックに回ったジャボウィンは襷掛けからボディロックで、前方に崩す。イーストンも簡単に背中をマットに着けない。起き上がったイーストンにパンチから後ろ回し蹴りをボディに蹴り込んだジャボウィン。
ケージ際に追い込まれたイーストンにエルボー&パンチを入れて、テイクダウンへ。トップをキープしたジャボウィンだが、残り40秒でブレイクが掛かる。姿勢を乱しながら前に出てパンチを振るうイーストンだが、最後は後回し蹴りをボディに受け、このラウンドを失った。
最終回、KOか一本しかないという指示を受け乱打戦に持ち込むイーストン。しかし、ジャボウィンは組んでケージに押し込み時間を稼ぐ。体を入れ替えたイーストンがダブルレッグへ。時間の経過を待つジャボウィンの思う壺というべき展開に。テイクダウンに拘るイーストンは離れず、ヒザをボディに受ける。前蹴り、パンチを貰いながら試合がケージ中央での打撃戦に移ると、ジャボウィンがこの日5度目のテイクダウンを決める。
バックからワンフックのジャボウィン、盤石の態勢で時間が過ぎるのを待つ。ガードに戻し、アームロックで逆転を掛けるイーストン。キムラリバーサルでトップ&サイドを奪い返すも、ここで腕関節は解かれる。残り1分、再びキムラを仕掛けるイーストンの力の作用を利用し、ジャボウィンはリバーサルを仕掛ける。トップをキープしたイーストンだが。フルガードに戻され万事休す。残り10秒で足一本を抜かれたジャボウィンだが、目論見通りジャッジ3者とも29-28をつけ判定勝ちを手にした。