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【UFC292】アルジャメインのステップインに、右ストレート一閃。ショーン・オマリーが新世界王者に

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
ショーン・オマリー(米国)
Def.2R0分51秒by TKO
アルジャメイン・ステーリング(米国)

まず右ローを見せたステーリングが、続いて軽く右ハイを繰り出す。距離をつめにいく王者に対し、ステーリングはサークリングで間合いを取る。互いに構えを変えるなか、オマリーが右前蹴りで腹を狙う。ステップインし、構えを変えるオマリーが、サークリングしながらもスイッチする。ステーリングが左ミドルを蹴ったところで、初回半分が過ぎた。

オマリーの前蹴り、チャンピオンはローを繰り出す。関節蹴りも見せたオマリーだが、フェイクと間合いの測り合いが続く。ついには盛り上がりまくっていた観客がブーイングを送るように。下がるのではなくて、角度をかえて踏込みをかわすオマリーだが、最後がステーリングが組みつきケージに押し込んだ形で初回を終えた。

2R、自らの蹴りでスリップしたオマリーに組みついたステーリングが、シングルに移行する。ウィザーを取ったオマリーが離れ、右前蹴りをくりだす。直後に、左を振るってステップインしたステーリングだが、右を合わせされ頭からキャンバスに倒れ込む。直ぐに上を向いたステーリングに立ったまま鉄槌、さらにパンチを落とすオマリー。懸命に足をきかせようとしたステーリングだが、勢いのある右パンチを落とされる。続く左の鉄槌に背中を見せたステーリングを見て、レフェリーが試合を止めた。

「正直、この試合ほどナーバスだったことはない。それでも自信は持っていた。シュガー時代の始まりに過ぎない。チート(ヴェラ)が勝ったね、でもつまらない試合だった。12月にベガスのTモバイルでチートとやることになるかな」と新チャンピオンは話した。

一方「ショーンは思っていたより、良かった。キャンプではペースとタイミングを考えて、ロングレンジのパートナーとしっかり対策してきたんだ。でも、上手くしてやられた。外を取られて、彼の尊敬していないわけじゃない。また1人の男が、夢を掴んだ。観客の皆も、1日1日と夢を追いかけて欲しい」と話した前チャンピオンは、フェザー級転向とアレックス・ヴォルカノフスキー戦に含みを持たせた。


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