【UFC290】ウィティカーKOのデュプレッシーが挑戦者に。アデサニャはアフリカ対決も「DNA検査しろ!」
<ミドル級/5分5R>
ドリキュス・デュプレッシー(南アフリカ)
Def.2R2分23秒by TKO
ロバート・ウティカー(豪州)
サウスポーのデュプレッシーに対し、ウティカーが右の蹴りを見せる。ウィティカーのワンツー後に左ミドルを決めたデュプレッシーは前進にジャブ、右ストレート、さらに左ジャブを被弾する。左の蹴りにも左を当てるウィティカーの精度が高い。打撃でリードすると、ダブルレッグをテイクダウンを決めたウィティカーは、デュプレッシーのギロチンを許さず立ち上がる動きに合わせてスタンドに戻る。
デュプレッシーの右アッパーに右フックを決めたウィティカーは、右ミドルを入れる。直後に左ローから前に出てワンツーを届かせたデュプレッシーは、パンチ後に首相撲からヒザを突き上げる。殴られても前に出るデュプレッシーは、左の蹴りに右をカウンターでまたも受ける。それでも前に出るデュプレッシーは、組まれると頭を固めて、足車風の投げでトップに。ダース狙いからパンチに切り替えたデュプレッシーはパスを決めて、再びダースへ。さらにエルボーに転じて、ウィティカーを流血に追い込むとパウンドを続けた。
2R、ウィティカーが再びジャブから右という流れリード。デュプレッシーも左を当て返し、フックを被弾しても圧を掛ける。オーソからサウスポーに戻し左フックのデュプレッシー、ウィティカーは右ハイを狙う。と、右ストレートでダウンを奪ったデュプレッシーが、立ち上がったウィティカーの腹を抉り、顔面にパンチを集中させTKO勝ちを決めた。デュプレッシーが元チャンピオン越えを果たすと、観戦していたイズラエル・アデサニャが立ち上がって、鋭い視線を次期チャレンジャーに送る。
「正直に言うと、彼がダウンしたとき左フックが来ると思ってダックアンダーしていたんだ」と話すデュプレッシーを横目に、アデサニャがケージイン。胸を合わせてフェイスオフ状態になるや、チャンピオンは「リラックス、アフリカン・ブラザー。ワッツアップ、ビッチ! 俺にDNAテストは要らない。俺はナイジェリア生まれだ。お前はどうだ? DNAテストをして俺の前に見せてみろ」と挑発から激怒モードに。さらにマイクを向けられたデュプレッシーの言葉を遮り「イージーファイト。イージーマネーだ」と言い切った。