【DEEP114】脱ムエタイ&テイクダウン勝負の雅が、平松の足関節をかわしてフルマーク判定勝ち
【写真】組み勝って満面の笑みを浮かべる雅。頭を抱えてこない相手に、この動きができれば怖いモノなしだ(C)MMAPLANET
<バンタム級/5分3R>
雅駿介(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18.
平松翔(日本)
雅が右ローを当ててから距離を取る。前に出る平松は右カーフキックを当てたが、雅が組みついてボディロックから小外刈りでテイクダウンを奪った。背中をつかされた平松が雅の右足を取りにいくも、ここは雅が足を抜いて立ち上がる。
雅は額から出血が見られるが、パンチを当てる平松に対しワンツーからダブルレッグで組みついた。平松が雅の頭を抱えむが、先ほどとは逆の左足で小外を掛けてテイクダウン。すぐに頭を抜いた。
ケージ際で雅が肩固めの体勢に入り、平松の左側に回る。平松は右腕を曲げて、雅に絞り上げさせない。雅はマウントに移行しようとしたところで、平松が腕を伸ばしたがすぐに曲げて戻す。雅が肩固めの体勢のまま、ニーインベリーで平松を抑え込む。
さらにハーフガードの中に入って抑え込みを整えたあと、肩固めを狙い続ける。マウントを奪った雅が肩固めを解いて右ヒジを落とすも、平松がブリッジから足を取りに行った。すぐに立ち上がった雅が再び組みつくと、平松が雅の右足を狙った。マットに尻もちを着かせた平松がヒザ十字から外ヒールを仕掛けるも、ここは雅がパウンドを落としてから反転して凌いだ。
最終回、雅が右カーフキックを当てる。左右フックを振るう平松に対し、雅がサークリングから平松の蹴りにパンチを合わせた。さらにダブルレッグでグラウンドに持ち込んだ雅に対し、背中を着かされた平松がフックガードから腰を切って腕十字を狙う。察知した雅は平松の足関節狙いも防御すると、スクランブルに出た平松のバックに回る。うつ伏せになった平松のバックマウントを奪った雅だが、RNCを極めることはできない。
それでもバックグラブを続ける雅のボディトライアングルに対し、平松は足首を取って引き上げフックが解けると右足を差し込んで腹ばいになりつつ立ち上がることに成功した。
スタンドでの打ち合いで、パンチが止まった雅はテイクダウン狙いも潰されて下がってしまうとバッティングをアピール。パウンドを受けそうになりながら立ち上がるとダブルで組みついた雅。そして、組まれると頭を抱えてくる平松からボディロックテイクダウンを奪った。バックマウントから右腕を首に回して絞めあげる。
これは凌がれたものの、ネルソンで平松の動きを封じながら、最後まで後方からパンチを打ち込んでいった。
裁定は雅がフルマークで判定勝ち。テイクダウンから寝技に持ち込んだ雅がコンロトールしきり、新境地開拓──的な判定勝ちとなった。