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【Bellator297】パトリシオ完敗。チャンプ✖チャンプ対決制したセルジオ・ペティス、次は王座統一戦!!

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
セルジオ・ペティス(米国)
Def.3-0:50-45.50-45.49-46.
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)

まず右カーフを蹴ったセルジオ。パトリシオは右ローを返し、右を伸ばす。セルジオも右ストレートを放ち、ジャブから右フックを当てる。構えを変えるセルジオの右ハイをガードしたパトリシオが左ミドルを蹴る。スイッチして左ミドルのセルジオに対し、パトリシオがカーフを蹴っていく。と一気のダブルレッグでテイクダウンを決めたパトリシオは、担ぎパスからバックへ。立ち上がって胸を合わせたセルジオが離れ、カーフを蹴り込む。

残り90秒を切り、パトリシオは右ハイをガードして右ストレート、同時に蹴り足を払おうとした。右ヒザから左ハイでバランスを崩したセルジオは、すぐに立ち上がる。スイッチを続けるセルジオは、ハイも右ストレートを合わされる。ならばとスーパーマンパンチのセルジオだが、これも距離が合わずテイクダウン分パトリシオが初回をリードしたか。

2R、ケージ中央で間合いの測り合いでセルジオが、パトリシオの右に左を打ち込む。間合い取り直し、左右に足を使ったパトリシオは、左ローを蹴る。セルジオはカウンター狙いから前に出てワンツー、左ミドルを入れる。パトリシオは頭を振ってステップバック、セルジオのステップイン&パンチをかわす。右ミドルをセルジオが蹴り、右ボディからフックを顔面に打っていく。残り半分を切り、後ろ回し蹴りを見せたセルジオが尻もちをつくが直ぐに立ち上がる。距離をつめていくが、ここからなかなか手を出さない──パトリシオがワンツーフックを2度見せ、右フックが当たると跳びヒザを狙った。

セルジオは左ボディから左ジャブ、ワンツーで右を打ちこむ。最後の30秒で狙ったテイクダウンを切られたパトリシオは、右スピニングヒールキックを受けて後退。この回はセルジオがラウンドとなった。

3R、左目の上をカットし流血が見えるパトリシオは、ジャブから左ローを蹴る。セルジオはワンツーにワンツーを返し、右フックを当てる。距離を詰めるパトリシオが左を見せて、ダブルレッグもセルジオが切る。セルジオはジャブから右を伸ばし、このジャブを嫌がったパトリシオが間合いを一度外す。トリプルジャブ&ボディは当たりが浅かったセルジオだが、近距離の打撃の交換に応え圧負けしない。ワンツー、ジャブを見せて奥手を当てる数が増えてきたセルジオは、パンチを被弾したら必ず打ち返す。さらにセルジオはジャブからボディというコンビを再び見せた。

パトリシオはジャブを当てて右をヒットも、爆発力よりも慎重さが強いファイトを続けている。ステップジャブのパトリシオ、ワンツーでフックを入れたセルジオは残り30秒でテイクダウンを奪われる。パトリシオはハーフからマウントを狙うも時間に。パトリシオのテイクダウン&トップコントロールも、そこまでの打撃戦での劣勢は挽回できなかったか。

4R、ここも一段と慎重になった両者。30秒を経過して、互いに攻撃を繰り出すも届かず、ここから30秒が間合いの測り合いで経過する。ジャブを伸ばし、関節蹴りのセルジオはパトリシオのジャブを交わす。セルジオがジャブを当て、距離を取りシングルレッグを切りつつスピニングバックフィストを狙う。

パトリシオが右オーバーハンドをヒットさせるが、次がない。左ジャブにシングルからバックに回ったパトリシオに対し、セルジオが胸を合わせて足を抜く。打撃の間合いになると、セルジオは前後、左右の動きを見せるときに、拳が出るように動いている。それでもカウンターで右を伸ばし組みついたパトリシオ。ここもテイクダウンを奪えず離れたフェザー級王者は、前蹴りを顔面に受けて一瞬のスイッチを見せた。

最終回、確実に3つのラウンドを落としているパトリシオは、倒すファイトが必要になる。セルジオはジャズを伸ばして、前手を細かく動かすと肩も上下させてパトリシオを誘う。案の定前に出てきたところでジャブを当てたセルジオは、パトリシオのステップインにはヒザを放つ。パトリシオも勢いのある右を当て、前に出るが的を絞らせないセルジオのステップに、なかなか手が出ない。その手が出てくるところでカウンターから、パンチを纏めるセルジオが、最終回もリードを続ける。

左リードフックから、コンビのパトリシオだが、セルジオがコンパクトなコンビを見せて譲らない。ジャブを当て合い、パトリシオが右をヒットもダメージを与えるには至らない。ケージを背負った状態から右に回ったセルジオが、ダブルレッグを切られた直後に右をヒットさせる。組まれても倒れず、セルジオは離れると安全圏を確認するように動く。ケージを背負うとハイを繰り出したセルジオは、パトリシオのスピニングバックフィストをかわし、内回し蹴りも外して時間を迎えた。

右手を挙げたパトリシオだが笑顔はなく、セルジオは勝利を確信していた。結果、3-0で完勝したセルジオは「自分とチームを信じていた。シカゴの皆、愛している」と話すと、ケージに上がったパッチー・ミックスと向き合って握手を交わしフェイスオフを笑顔で行った。


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