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Overlooked【Level-G02】山田が竹内を僅差で下し、須藤は鈴木にヒールを極めてライト級T準決勝へ

【写真】須藤の仕掛けと鈴木の対応の速さ--それを上回る須藤のフィニッシュ力だ(C)Level-G

イベントスケジュールが重なり見逃した試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツセンターで開催されたLevel-G02から、ライト級初代王者決定トーナメントをレポートする。

Text by Shojiro Kameike

ケージで行われるサブオンリーの8人制ワンデー・トーナメント。ここでは1回戦第3試合の竹内稔×山田哲也、第4試合の鈴木真×須藤拓真の試合をお届けしたい。


<ライト級初代王者決定トーナメント1回戦/7分1R>
山田哲也(日本)
Def.3-0
竹内稔(日本)

両者が手四つで探り合うなか、竹内が前に出る。山田は後ろを向いてケージの位置を確認した。右腕を差し上げた竹内が山田をケージに押し込む。山田はケージに背中を着けながら竹内の両リストを掴んで、右腕を差し返して押し込んでいく。山田が小内刈りで竹内に腰を落とさせた。すぐに立ち上がった竹内を押し込む山田が、ボディロックからグラウンドに持ち込んだ。背中を着かされた竹内はバタフライガードからリバース・デラヒーバへ。左腕を差し上げてフックスイープを仕掛けるも山田が耐えた。

バタフライガードに戻した竹内が、ボトムから山田を揺さぶる。両腕を差し上げ、バタフライガードから山田の体を跳ね上げた竹内が、さらに山田の左腕に腕固めを狙う。山田が頭を押して腕を抜くと、竹内が下がりながら右腕を差して立ち上がる。山田は立ち上がった竹内をケージに押し込みながら、ボディロックから小外刈りで尻もちを着かせた。立ち上がる竹内、押し込む山田——ここで山田が離れた。竹内はケージを背負わせてシングルレッグで組み、ハイクロッチからダブルレッグに切り替えた。

シングルレッグに戻して、山田をケージに押し込みながら揺さぶるもテイクダウンはできず。ここで離れた竹内を押し込んだ山田が、さらにバックコントロールからグラウンドへ。竹内は山田の右腕を取ってキムラからリバーサルすることに成功した。すぐに腕を抜いて立ち上がる山田。竹内は右腕を差してケージへ押し込み、ツーオンワンでテイクダウンを奪った。バタフライガードの山田に対し、パスのアタックをかける竹内だが、山田がフックガードから立ち上がり、最後は小外刈りでテイクダウンを狙っていった。

僅差の内容だったが、裁定はジャッジ3者とも山田の勝利を支持。裁定を聞き驚くような表情を浮かべた山田が準決勝に進出した。

 

 

 
<ライト級初代王者決定トーナメント1回戦/7分1R>
須藤拓真(日本)
Def.1分34秒 by ヒールフック
鈴木真(日本)

須藤が低い体勢で構えた鈴木の左足にZハーフで絡む。鈴木はニースライスから須藤の左側へ飛び込むようにパスするが、すぐに正対した。鈴木は噛みつきパスへ。須藤も潜って鈴木の右足を狙うが、これは鈴木が須藤の両足を潰して防いだ。須藤は左足首を持ってコントロールしてくる鈴木に対し、リバース・デラヒーバからのキス・オブ・ザ・ドラゴンで、バックではなく鈴木の左足を抱える。さらにフィフティ・フィフティに近い形に持ち込むも、鈴木がバックを狙いに来たところで後転しトップへ。

鈴木は上半身を起こすも、すぐに須藤がKガードから左足に外ヒール。ヒザを抜く鈴木、組み直した須藤は鈴木の左足を抱えつつ、自身の右足で鈴木の右足を畳んで内ヒールで絞ると、鈴木が声を挙げたためかレフェリーが試合を止めた。

この勝利で須藤が準決勝に進出し、竹内を下した山田と対戦することとなった。

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