【Pancrase333】ニュースタイルKARENを差し合いで上回ったソルトが新バンタム級QOPに
【写真】中盤からソルトがKARENのTDを防ぎ切った (C)MMAPLANET
<ストロー級QOPC/5分5R>
ソルト(日本)
Def.3-0:49-46.49-46.49-46.
KAREN(日本)
KARENが様子をうかがいながらプレスをかける。リーチで勝るソルトが左を伸ばしながら右を突き刺していく。それをかわしたKARENは、立ち位置を変えながら前に出るなど、以前と変わったスタイルを見せる。KARENの左ストレートにカウンターで右を合わせたソルトだが、そのままKARENに組みつかれた。左腕を差し上げるKARENに正対したソルトが離れる。
KARENが入ってくるところに、またも右を合わせるソルト。しかしKARENはケージへドライブして、ボディロックでクラッチした。ケージ際で四つの攻防が展開されるなか、KARENはしっかりと頭をつけてケージに押し込む。左右に揺さぶりバックもうかがうKARENが、ソルトを押し込みながらパンチで削っていく。一度はソルトにヒザを着かせ、バックを奪いかけた。
ジャッジは3者とも10-9でKARENを支持している。
2R、距離を詰めたKARENは体を振る。左右のローを繰り出すソルトだが、左手を前に出すもKARENに抑えられてしまう。組んだKARENがソルトをケージに押し込み、ボディロックへ。ソルトも体格差を生かして押し返すが、ケージ際での差し合いはKARENが上回っているか。離れると右ストレートを打ち込むソルト。KARENは組みつき、ケージで押し込んだ。
差し合いからヒザで削るKARENに対し、ソルトも肩パンチで削っていく。両腕を差し上げたソルトだが、KARENが腕を入れて来ると離れる。頭を振るKARENの顔面に、ソルトの右ハイが当たった。するとKARENは一度離れて、距離を保つ。ソルトが前に出て来るとボディロックで組みつき、ケージまでドライブする。しかし、このケージ際の差し合いは、ややソルトが優勢で終わった。
ジャッジ3者が10-9でソルトにつけてイーブンに。
3R、ソルトは細かい動きからパンチを当てる。右ヒザから右ストレートに繋げるソルトは、さらに左ジャブを突き刺す。組もうとするKARENを打撃で迎え撃つソルト。KARENが前に出ると、ソルトのほうからボディロックで組んだ。ニータップで押し返していくKARENを捌いたソルトは、右腕を差し上げてケージに押し込んでいく。
KARENの頭を押さえて右ヒザを叩き込んだソルトが、崩れるKARENからトップを奪い、さらにバックへ回る。四の字で組んだソルトが左腕をKARENの首に回した。KARENは反転してトップへ。パウンドを狙うもソルトに足を利かされ、離れた。スタンドに戻るとソルトが左右の蹴りで追い立てる。組んだKARENがケージまでドライブするも、ソルトが組み勝つ。離れたKARENは右サイドキックから組みつくも、ソルトに潰された。
このラウンドもソルトが10-9×3で取った。
4R、前に出て来たKARENの顔面にソルトが左右ストレートを伸ばす。前蹴りで距離を取り、距離を詰めては右ハイを当てるソルト。KARENが組みつき、ソルトをケージに押し込む。ハイクロッチから揺さぶるKARENを潰したソルトが、相手の左腕を抑えてヒザを打ち込んだ。KARENも左腕を差し上げて体勢を入れ替えるも、すぐにソルトに元の体勢へ戻されてしまう。
投げを打ったKAREN、しかしソルトは倒れない。首投げが崩れたKARENはすぐに立ち上がった。バックに回ったソルトがKARENの顔面にヒザを突き上げる。正対するKARENの顔面にパンチを浴びせるソルト。KARENが振り向こうとしたところでソルトが離れる。ソルトの右ミドルをキャッチしたKARENだが、ケージ際まで押し込むも倒すことはできず。差し合いを制したソルトが、ボディロックからヒザで削っていった。
第4Rもソルトが10-9で抑えた。
最終回、KARENが突進してケージ際へ。しかしソルトが左腕を差し上げてKARENをケージに押し込む。離れたKARENが、ソルトのローの蹴り終わりに合わせて、シングルレッグで飛び込んだ。KARENはソルトにヒザを着かせるも、テイクダウンを奪うことはできない。下がるソルトに、シングルレッグのまま食らいつくKAREN。ケージに押し込みながらダブルレッグに切り替えたが、ソルトにワキを差されてしまう。
自身が差し上げると、ヒザを打つソルト。バックに回ってKARENをケージに押し込む。KARENもソルトの左腕をキムラで抱えるも、体勢は変わらず。ソルトはパンチで削りながら、KARENが正対する時にヒザを浴びせる。KARENのシングルレッグをケージ際でスプロールしたソルトは、なおも押し込んでくるKARENの顔面に鉄槌とヒジを連打。立ち上がるとケージ際で差し合いの展開が続くも、最後に相手をケージに押し込んでいたのはソルトだった。
昨年12月のノンタイトル戦で敗れたKARENはパラエストラCNWに移籍して、ニュースタイルを見せてくれた。しかし、それでも差し合いを制したソルトが判定で新バンタム級QOPのベルトを巻く結果となった。