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【Pancrase333】フェイントをかけ続ける田嶋に右カーフを効かせた中島がバンタム級王座を統一

【写真】 (C)MMAPLANET

<バンタム級KOP王座統一戦/5分5 R>
中島太一(日本)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45.
田嶋椋(日本)

まず田嶋が左ジャブを突く。手を出さずにプレスをかける中島は、田嶋にケージを背負わせた。田嶋のテイクダウンのフェイントに、中嶋は動じない。セコンドの指示で距離を空ける田嶋に、中島の右カーフがクリーンヒットする。足を使ってジャブとローを繰り出す田嶋、中島は2発目の右カーフを当てた。田嶋も右カーフを返したが、3発目の右カーフで田嶋の足が流れるように。田嶋は距離を取ってフェイントを見せるも、フェイントだけで実際の手数は少ない。同じように手数は少ない中島だが、確実に右カーフを効かせて初回を取った。

2R、ガードを固めて足を動かす田嶋だが、実質的な攻撃を繰り出すことができない。ジワリジワリと詰めていく中島が、カーフのフェイントを見せて相手の足を止める。互いに手は出していないが、プレスをかけているのは中島だ。さらに右カーフを当てた。中島の右ハイのフェイントに田嶋が動じる。突然、右を向いてから右カーフを当てる中島。徐々にリズムを取り、ガードを下げて相手を誘う。田嶋は左インローを当てるも、踏み込むことができず。右カーフから、右の掛け蹴りを見せた中島が、このラウンドも取っている。

3R、中島が一気に距離を詰めた。しかし手は出さない。対する田嶋も手が出ず。下がってアリ・ステップを見せると、場内の観客から笑い声が聞こえてしまう……。2分過ぎ、ケージ中央で田嶋がダブルレッグで飛び込んだ。しかし中島がスプロールすると、スタンドに戻った田嶋は距離を取り続けるように。

田嶋が距離を詰めると、中島がパンチを振るう。すぐに下がる田嶋。フェイントをかけ続けるが、攻めることができない。中島は変わらず右カーフを当てる。さらに左ジャブから右カーフをヒット。右カーフを受けるたびに下がる田嶋。右ローの打ち合いで下がらせた中島が、田嶋にケージを背負わせて右ローから左フックを振るう。残り10秒、田嶋がダブルレッグで飛び込んだが、すぐに立ち上がられてしまった。

4R、田嶋が踏み込むと中島の左ジャブが当たる。田嶋はフェイントこそ多いものの、フェイントは実際に打たないとフェイントの意味を成さない。中島の右カーフは当たる。田嶋のシングルレッグをスプロールする中島。次第に田嶋との距離を詰めていく。中島の右カーフに合わせて組みつこうとした田嶋だが失敗。しかし左ジャブを当てた田嶋に対し、中島も左ジャブから右ストレートを伸ばした。さらに右クロスでフラつかせた中島がプレスをかけていく。田嶋も距離を詰めようとしたが、中島のプレッシャーで前に出ることはできなかった。

3、4Rともに中島のラウンドだけに、田嶋はどう出るか。

最終回、中島が田嶋の左ジャブの打ち終わりに右を被せる。すると田嶋は左が出なくなってしまう。遠い距離から飛び込むが、組みつくことはできない。さらに中島が右を伸ばすと、またも田嶋はフェイント&距離を取り続けて攻撃は出ない。その田嶋の右足を、中島の右カーフキックが襲う。フェイントを繰り返す田嶋。右カーフキックを当てる中島。残り2分で中島がボディブローから田嶋をケージを押し込んだ。

しかしケージ中央に戻ると、同じ展開が続く。田嶋のフェイント、中島の右カーフキック……。残り1分で田嶋がシングルレッグで飛び込んだ。スプロールした中島は、押し込んで来る田嶋をガブる。離れてスタンドに戻した中島が、左ボディを突き上げた。残り10秒でラッシュを仕掛けて、試合終了のホーンを聞いた。

裁定はフルマークで制した中島がバンタム級王座を統一した。


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