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【PFL2023#03】ドッグファイト、クレイ・コラードにフルマークの判定負けも西川大和は可能性見せる

【写真】コラードは前足を削られても、前に出続けた。パンチに賭けつつ、しっかりと寝技も対応できる。強かった(C)PFL

<ライト級/5分3R>
クレイ・コラード(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
西川大和(日本)

左インローを蹴った西川に対し、コラードはジャブを見せる。西川は右ロー、コラードも右カーフを蹴る。ワンツーからカーフのコラードは、インローで姿勢を乱す。ボディを入れ、右で西川を下げさせたコラードは前蹴りを受けてもパンチはヘッドムーブでかわす。蹴りとパンチのコンビで圧をかけるコラードが左ボディ、西川も近距離でやり合う。と、コラードの左ボディに西川が急所を押え、試合が中断する。

再開後、ハイで前に出たコラードは素早いパンチからミドル、西川は前足をローで払う。パンチの圧はコラードが上だが、前足は殺せそうだ。と、テイクダウンを仕掛けたコラードに対し、西川は下を選ぶことなく首相撲からヒザで対応する。それでもボディと上のコンビで試合をリードするコラード。西川はローカーフで前足を蹴り、ボディを返す。逆にボディ打ちを集中され、懸命にガードを高く維持しようとする西川は、顔面、腹を殴れる数が増える。

蹴り足を掴んでなお、パンチを入れたコラードが前足を左右で蹴られても、ボディから顔面にパンチを集中させ、西川をケージに詰める。ローで姿勢を乱した西川だが、ローとパンチでやり返し、三日月を入れる。ポイント的にはリードを許したが、西川は立ち技を通した。

2R、右フックから左ボディを入れたコラードがロー、左を放つ。西川はローから右ハイも、スリップして下に。パウンドを落としたコラードがスタンドに戻り、続いた西川のボディを殴る。左インローを2発、左ハイからワンツーと前に出る西川だが、右ローに左を合わせられる。跳びヒザから距離を詰め、パンチのコラード。西川は一度、引き込むように下なるも、すぐに立ちあがる。

コラードはスーパーマンパンチ、そして腹と顔面にパンチを続け、西川はインローで姿勢を乱させる。顔とボディを殴ら、前足殺しに賭ける西川は近い位置でアッパー、ボディ、顔面へのパンチを続けるコラードの攻撃が途切れると、ローを蹴る。

残り2分を切り、初めて組んでいった西川に対し、シングルを切ったコラードが首相撲に捕えられてもボディを打ち続ける。離れた西川の左インローで、ついにヒザをついたコラード。サウスポーにスイッチするが、西川は右足にもローカーフを続ける。コラードはそれでもボディと顔面を殴り、左ボディを打ち抜く。右ローで崩されたコラード、ここで時間となり試合はどうなるか分からない流れで最終回へ。

3R、左インローの西川、コラードはワンツーで前に出る。コラードは組みに行っても良い展開だが、前足を蹴られながらボディを続け、左右のフックへ。インとアウトから前足を蹴った西川が、何と自ら組んでいく。切ったコラードはケージに西川を詰め、頭をつけてボディを殴る。ダブルレッグから引き込んだ西川が三角絞め、しっかりポスチャーしてコラードはガードの中からパンチ、鉄槌を落とす。

そのパンチを見て、再び三角を西川が仕掛ける。コラードは起き上って手を抜くと、ケージに押し込んでパウンドを打っていく。草刈りの仕掛けから立ち上がった西川に対し、コラードはアナコンダの仕掛けからアームインギロチンで引き込む。頭を抜いた西川は、パウンドを受けながらも草刈りからスクランブルに持ち込み、試合はスタンドへ。

ここでコラードのヒザが急所に入ったと西川がアピールし、ブレイクが入る。残り試合タイム27秒でリスタート、西川は左ローを続け、コラードのパンチを打ち続けてタイムアップに。

西川はPFLでやって行ける力を示し、ファンの支持を得ることにも成功──したが、フルマークの判定負けで初戦を終えた。昨年のセミファイナリストのポテンシャルを見せた西川。次は可能性を見せるだけでなく、結果が必要となる。


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