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【RIZIN LANDMARK11】榊原代表に尋ねた「女子ストロー級王座。海外からの熱視線。外国人猛者✕新顔」

【写真】UFC以外の選手の供給先として、海外からの注目&期待度が相当に高まっているなでのMade in Japan戦略とは(C)MMAPLANET

8日(木)、東京都目黒区のホテル雅叙園東京にて6月14日(土)に札幌市南区の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催されるRIZIN LANDMARK11 in Sapporoの記者会見が行われた。
Text by Isamu Horiuchi

4日の男祭りの会場でヴガール・ケラモフ✕木村柊也、堀江圭功✕西川大和の2試合が明らかとなっていた同大会の対戦カード。今回の会見でオープニングファイト3試合、キック3試合とMMAが6試合の計12試合の追加カードの発表があった。

SASUKEと安藤達也という現役と元修斗世界チャンピオンがRIZINに初参戦し、それぞれがビクター・コレスニック&マゲラム・ザサンザデというロシア&中央アジア勢と対戦。バンタム級で中島太一✕CORO、後藤丈治✕鹿志村仁之介の2試合。後藤と並びご当地ファイターのソルトが万智と戦う女子ストロー級戦。

さらにアレクサンダー・ソルダトキンとヘキサゴンMMAヘビー級王者プリンス・アウンアラーのRIZIN World GP2025ヘビー級T1回戦が組まれる同大会に向け、MMAファイターではソルト、万智、SASUKE、後藤、鹿志村、中島、CORO、堀江、木村が同会見に出席した。

ここではMMAPLANETが会見中に榊原信行CEOに尋ねた女子ストロー級王座新設の行方と会見後の囲み会見で投げた2つの質問への返答をお届けしたい。


【会見中の質疑応答】
──万智✕ソルト戦が実施されますが、RIZIN女子ストロー級王座を創ることはどれぐらい現実味のある話なのでしょうか。

「女子はスーパーアトム級1階級しか成立させられていない。なぜかというと、その階級で本当に熱のあるカードを組んでファンにアピールしてくれるような選手が揃えられていないから。特にRIZINの場合は日本人選手で核となる選手が、勝負論のある試合を繰り広げることができるか。そういう選手次第だと思っています。万智選手にとっても、ソルト選手にとっても、この試合がこの階級をもっと磨こうと思う──僕らプロモーターにとって一つのきっかけになってくれれば良いなと思います。

階級だけで考えると、ストロー級以上でないとなかなか世界の他のプロモーションと選手の貸し借りを含めてできない。スーパーアトム級ってなかなか軽くて、他の団体はやっていないですから。ぜひ、この階級以上の女子選手に活躍してほしい。その意味ではこの2人の試合には凄く期待しています」

【会見後の囲み取材】
──Bellatorが無くなり、PFLの現状を鑑みて海外のプロモーションから選手を送り込みたい場所としてRIZINへの注目度が高まってきたように感じます。その辺りはどのように考えていますか。

「PFLの新しい海外担当の人も先般、日本に来て僕も色々とミーティングをしていて。PFLも新しい体制になって思い描いていたことと現実とのギャップに苦しんでいるなぁというところと。現実的なところで考えると、GFLもやるって言ってやらなかったりだとか、UFC以外のところが結構迷走している。

そんななかから選手たちから、海外のプロモーションでなくRIZINに出たいというオファーもいっぱいもらっているんですよね。でも我々は変わらず日本発、日本に軸足があってMade in Japanで。でも日本発世界に目を向けて、フェデレーションとしての建付けのなかで、自分達が志し、創り出してきたモノをベースに必要とする外国人選手はピックアップして、粛々とやっていきたいなという風には思っていますね。

だから今回もKSW、LFAとかね。オクタゴンもそうだけど色んなプロモーションとも連携がデキている。PFLとも、そういう意味では新体制のPFLとも連携してやっていければ良いなと思っています」

──札幌大会でビクター・コレスニックとマゲラム・ザサンザデという強豪を相手にするのが、ここまでRIZINで戦ってきた選手でなくSASUKE選手、安藤達也選手という初出場の選手になったことは?

「そういう風に僕らは捉えていなくて。SASUKE選手も修斗の王者であるということを考えると、彼なんかは相手が強い選手でないと出てくる意味がない。修斗の中で戦えないような外国勢やレベルの高い人とやりたいというのが彼の意向でもあるので。僕らがコレスニックを無理して新参者に当てているというわけではない(笑)。そういうところはご理解いただきたいのと、いずれにしても5月4日に出た選手は出せないなかですから、今後のなかでいえば当然それぞれ外国人選手、日本人のニューカマーが勝って行けば色々な人とシャッフルしていくことになるので。決してそういうわけではなく、たまたま北海道はそういう流れ、巡りあわせのなかで、そういう風になったという感じだとご理解いただければなと思います」

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