【UFC ESPN44】上位対決、ニコラウ戦。ブランドン・ロイヴァル「最後の練習で平良が相手をしてくれた」
【写真】ロイヴァルから練習をしたいと思って実現した。平良とのセッションの成果は(C)TATSURO TAIRA
15日(土・現地時間)、ミズーリ州カンザスシティのTモバイル・センターで開催されるUFC ESPN44「Holloway vs Allen」でブランドン・ロイヴァルが、マテウス・ニコラウとフライ級5位✖6位対決を行う。
これが11カ月売りの試合、積極的な組みの仕掛けと同時に、打撃にも力を入れてきたロイヴァルは、我慢することを覚えてという。そして自制がきく、アグレッシブファイタ・ファイターはコロラドに滞在中の平良達郎とも練習をしているという。
――マテウス・ニコラウと今週末に戦います。実に11カ月振りの実戦復帰ですね。
「ようやくオクタゴンに戻ることができて嬉しいよ。とにかく、そこが一番嬉しいね」
──昨年12月に予定されていたアミール・アルバジ戦は、手首の負傷で欠場となりました。
「もう問題ないよ。2、3カ月経ったしね。試合を戦ううえで、問題はない。OKだよ」
──ところで平良達郎選手とコロラドの10thPlanetで練習しているそうですね。
「タイラはナイス・キッドだよ。彼がコロラドに来ていると聞いて、一緒に練習したち思ったんだ。この試合に向けて、最後のトレーニングセッションでもグラップリングで相手をしてくれた。控え目な性格だけど、凄く良い選手だ」
──同じフライ級の選手ですが、問題なくトレーニングがデキるものなのですね。
「そんなこと気にしていると、良い練習ができないよ。タイラはUFCで素晴らしい試合をしているから、僕の方から練習したいと思ったんだ。彼が練習しているジムと、僕のジムは別で。だから、そのどちらでもない場所で練習をするようになった。最高の練習ができたよ。
タイラは本当にまだ若いけど、練習を一緒にするとその良さを多く見つけることができた。最初は試合を見て、技術的に優れているからトレーニングをしてみたいと思っただけだった。でも、一緒に練習をするとタイラのことを人として好きになった。ホントに礼儀正しくて良いヤツだから。今じゃタイラのビッグファンだよ。凄く良い練習もできたしね」
──そして迎えるニコラウ戦です。彼の印象を教えてください。
「マテウスは我慢強い。そこが彼の良さだ。危険な相手だ、本当に粘り強いからね」
──ブランドンの持ち味は、常にアグレッシブに攻撃してフィニッシュを狙うことです。ただMMAでは極めに行ってエネルギーを使い過ぎることを嫌い、組みの攻防ではブランドンのようにサブミッションを相当な頻度で仕掛ける選手は決して多くないかと思います。
「僕は積極的に極めを狙うファイターだけど、一番の武器はスタミナだと思っている。仕掛けても疲れないから、一本を狙い続けることができるんだ。スタミナ面で大きく崩れることがない。そのおかげでハイペースをキープして戦える。きっと標高の高い街で生活していることも関係しているだろうけど、そのなかでも僕のガスタンクの容量の大きさは皆が認めるところだからね(笑)」
──なるほどぉ(笑)。
「だから、今回のように平地に近いところで戦うと、本当にいつまでも体が動く。スタミナ面で誰かに劣るとは一切思っていないよ」
──とはいえ、積極的なアタックを続けることは時に自らを窮地に追い込むこともあるかと思います。
「正直に言えば、僕にはこのサイズでマテウスのような黒帯の練習仲間はいない。茶帯ぐらいが多いんだ。だから、自分と同じ階級で黒帯柔術家がどれぐらいの力があるかを知ることができるから、凄く楽しみなんだ。きっと、僕の方が色々なことを見せることができると思う。だからこそ、どういう戦いになるのか凄く期待しているよ」
──ニコラウは前回の試合、パンチで勝利しています。
「う~ん、僕からすれば彼のパンチは非常に質が悪い。仮にマテウスが打撃勝負を挑んでくるなら、よりスマートに戦うよ。いつも、そこに応じるわけじゃない。しっかりと何をするか見極める。ただね、試合がなかった11カ月の間で僕が一番強化してきたのは打撃なんだよ。
我慢して戦うことができるようになった。これまではエキサイトして、行き過ぎることがあったけど自分をコントロールできるようになったんだ。今回のファイトキャンプでも、そこに重点を置いてきた。我慢を覚え、MMA IQの高い戦いができるようになった。でもね、やる時はやるよ。攻める時は攻める」
──それでこそ、ブランドン・ロイヴァルです。ところでブランドン・モレノとアレッシャンドリ・パントージャの世界戦が決まりました。ここでタイトルコンテンダーになる権利を得るために、どのような試合が必要だと考えていますか。
「少しでもランクを上げること。そして、今週の試合で勝てば僕も挑戦者候補のリストに名前を加えることができるに違いない。今回の試合でも今までと変わらず、フライ級で僕が一番エキサイティングなファイターだと証明する。11カ月もブランクが空いたから、皆が僕のことを思い出すような試合をするよ。僕こそがタイトル挑戦に相応しいと思われるようにね」
──ブランドン。ありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセ―ジをお願いします。
「アリガト!! いつまでも僕にとって、シンヤ・アオキは最高のファイターだ。彼がこのスポーツに貢献しれくれたことを、ずっと感謝している」
■視聴方法(予定)
4月16日(日・日本時間)
午前6時30分~UFC FIGHT PASS
午前6時~U-NEXT
■ UFC ESPN44対戦カード
<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ(米国)
アーノルド・アレン(英国)
<フェザー級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル)
ビリー・クゥアンティロ(米国)
<ライトヘビー級/5分5R>
ダスティン・ジャコビー(米国)
アザマット・ムルザハノフ(ロシア)
<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ(モルドバ)
タナー・ボザー(カナダ)
<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
クリス・グティエレス(米国)
<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
ラファ・ガルシア(メキシコ)
<フェザー級/5分3R>
TJ・ブラウン(米国)
ビル・アレジオ(米国)
<フライ級/5分3R>
ブランドン・ロイヴァル(米国)
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
エド・ハーマン(米国)
ザク・カミングス(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(コロンビア)
ジリアン・ロバートソン(カナダ)
<ライト級/5分3R>
ランド・バンナータ(米国)
ダニエル・セジューベル(メキシコ)
<女子ストロー級/5分3R>
ブルナ・ブラジル(ブラジル)
デニース・ゴミス(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
ガストン・ボラノス(ペルー)
アーロン・フィリップス(米国)
<女子バンタム級/5分3R>
ホセリン・エドワルツ(パナマ)
ルシエ・プシオワ(チェコ)