【UFC287】スイッチ、上中下の蹴りとジャブ&ストレート。攪乱ファイトでバハモンデスがオグデンを完封
<160ポンド/5分3R>
イグナシオ・バハモンデス(チリ)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
トレイ・オグデン(米国)
チリから米国に移住した際、2年間住んだマイアミでのファイトに入場時に感極まった症状を見せたバハモンデスは、その特徴であるスイッチを小刻みに繰り返すでローを蹴っていく。オグデンもローを返し、サイドキックへ。かわしたバハモンデスは右ローから左を伸ばす。バハモンデスは左ボディストレートを入れ、ジャブを繰り出す。右ローでオグデンの姿勢を乱させ、スイッチして左ストレートと攪乱するバハモンデスが、ローカーフ&ジャブで試合をリードする。
手がなかなか出ないオグデンが左フック、バハモンデスは左ミドルを決める。ブロックしているとアピールしたオグデンだが、後手後手に回りケージに押し込まれる。ここから右ローを蹴られたオグデンは、続いて左インローを受け、ハイを狙われる。バハモンデスは左ミドルを再び蹴り、跳びヒザで距離を詰める。右に回って間合いを取り直したオグデンだが、距離を詰めることもカウンターも出せず初回を戦い終えた。
2R、引き続きロー、ミドルを入れたバハモンデスがヒザ蹴りから、ジャブを決める。左足が内側も外側も赤く染まっているオグデンが左フックをカウンターで狙うが、これでは足が持たないか。バハモンデスは下を蹴って、顔面にパンチを継続的に入れ優勢を維持する。とはいえボディショットに動きが止まり、絶対的な場面も創れなかったため、マイアミのファンはブーイングを送る場面も見られた。
最終回、ハイから右カーフを蹴って先制したバハモンデス。逆転にはフィニッシュが必要なオグデンは左ミドルを蹴られると、圧を受けて回り始まる。バハモンデスは左ジャブを入れ、下がったオグデンに右カーフを続ける。さらに左ミドル、ワンツーと正確なリズムで試合を続けるバハモンデスは左フックを被弾しても、怯まず左を打っていく。奥足=右足でもハイを蹴り、左右のローで攻めるバハモンデスに対し、オグデンは手がない。
残り90秒を切り、ブーイングが起こるなかでバハモンデスは左ボディ、スピニングバックキックを繰り出す。ブーイングやリスクを冒して攻めないといけないという意見が酷なほど一方的に支配したバハモンデスは、最後に回転系の攻撃とカカト落としと派手な動きで試合を締めた。
フルマークでないのが不思議な一方的な判定勝ちに「次のレベルで戦う力を見せられたと思う。数週間で試合を受けてくれたオグデンに感謝している」とバハモンデスは話した。