【DEEP TOKYO IMPACT2023#02】初回のサブミッション地獄を耐え切ったDJ.taikiが、鹿志村を逆転
【写真】足が効かなくなった鹿志村に、異様に精度の高いパウンドをDJが入れ続けた(C)MATSUNAO KOKUBO
<バンタム級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
Def.3-0:29-27.29-27.29-28
鹿志村仁之介(日本)
グローブタッチをしないDJ、鹿志村が得我を見せる。すぐに距離を詰めた鹿志村は、組みから引き込む。クローズドがハイガードの鹿志村だが、DJが頭を突っ込んで防ぐ。胸を張ったDJに対し、三角からオモプラッタも腕を抜かれてクローズドに戻る。左腕を差し、さらに腰を切りながら、ハイガード&腕十字に切り替えた鹿志村が、DJの左腕を伸ばしにかかる。ここも防いだDJに対し、鹿志村は左足を抱えて前方に送り内ヒールへ。
足を抜いた立ち上がったDJをケージに押し込んだ鹿志村は、ヒザを腿に打つ。そこから大内、小外でテイクダウンへ。ケージを利してDJが耐え、残り20秒でブレイクが掛かる。左右のパンチで前に出るDJ、鹿志村は被弾しながらシングルに入り時間となった。
2R、サイドキックの鹿志村が左ローを蹴る。すぐに組まなくなった鹿志村のニータップを切ったDJが連続で左ロー。左ミドル、左ローのDJに対し、鹿志村はパンチを振るって組みに行くも、回られて組めない。ダブルジャブからのダブルレッグも取れない鹿志村に、DJが左ローを蹴る。距離を詰める鹿志村に対し、左を伸ばすDJがローを蹴る。鹿志村はボディも、カーフで体が回るようになる。
残り90秒、左ローで体をよれた鹿志村だが、距離を詰めてヒザを突き上げる。DJは左ローを続け、鹿志村は前に出ることができない。組んでくると離れるDJが右を当て、パンチを纏める。ガードの上から右フックを打ち込んだDJがラウンドを取り返した。
最終回、インターバルでシャウトしたか鹿志村が前蹴りで後方に倒れる。すぐに立ち上がった鹿志村が今成ロールから足を取り、立ち上がってバックへ。胸を合わして離れたDJが左で殴り合い、ダブルで左を出す。ダブルレッグから引き込んだ鹿志村に、初回とは違いパウンドを打ち込むDJ。左のボディ、顔面を打ち込む。
鹿志村はクローズドも足がきかず、そのまま顔面、ワキ腹を殴れる。さらに右で殴り、鹿志村に密着させないDJが百発百中のように腹と顔面にパウンドを継続して叩きつける。右手を掴んで殴られ続ける鹿志村は、ついに頭を振ってパンチを避けるようになったが極めへの動きは出せない。このまま左右のパンチを続けたDJは、試合終了と同時に立ち上がり両手を高々と掲げた。
結果、3-0で逆転ハンチ勝ちしたDJは「腕がメッチャ痛かった。何度もタップしようかと思ったけど、今は格闘技を人生に生かしている。タップして冷やして休ませた方が良いけど、やっぱり諦めることはできない」と言い、ゆかりんや周囲への感謝の言葉から「今日、勝ったことで現役生活の首の皮一枚つながったけど、だらだらできないので引退試合はやります。次か、その次か」と話した。