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【Bellator292】嗚呼……消化不良。前蹴りが胸から急所に。ムサエフ、試合続行不能でシャブリに下る

<ライト級ワールドGP準々決勝/5分5R>
アレクサンデル・シャブリ(ロシア)
Def.3R0分29秒by TKO
トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)

スイッチするムサエフが、シャブリの右ローに右を合わせていく。ワンツーの同士討ちから、間合いを取り直したムサエフ。間合いの測り合いに、サンノゼのファンはすぐにブーイングを送る。次のコンタクトもジャブの相打ち、互いに打ち込むタイミングがシンクロしている。シャブリがロー、ムサエフは右オーバーハンドも距離は遠い。ワンツーをブロックしたシャブリは、左インローを蹴る。フックの応酬で右フックを当てたのはシャブリ。スイッチしたムサエフはインローで前足を抉られる。

ムサエフも左ミドルを返したが、左フックは当たらない。それでもケージにシャブリを追い込んだムサエフのフックにシャブリがアッパーを決める。ムサエフも最後に右から左を届かせたが、初回はシャブリが取った。

2R、ムサエフの左ハイをかわしたシャブリ、徹底したカウンター狙いだがパンチを被弾しないのが凄まじい。それでもムサエフも右を入れ、カウンターよりも威力で上回る。前蹴りに右を振るったムサエフだが、シャブリのステップインからのワンツーを被弾する。再びワンツーを切れたシャブリ、ムサエフが左ミドルを返す。続く右は届かないムサエフは、左を見せて組んでいく。ケージに押し込まれたシャブリが体を入れ替え、左ヒザを突き刺して離れる。

さらに右インローを入れたシャブリは、ムサエフの左フックをかわして距離を取り直す。なかなか手がでないムサエフ、シャブリが右を入れる。ケージを背負った状態から中央に戻ったムサエフは、逆にシャブリにケージを背負わせるがここから一手はなく組んで時間となった。

3R、互いにジャブを見せ、ムサエフが右オーバーハンド。同時にシャブリの前蹴りが急所に入り、ムサエフがインターバルを要求する。胸に当たった右足が、そのままの流れでムサエフの急所に当たった形だ。

それほど大したコンタクトではなかったかと思われたが、ムサエフは試合再開の声に応じられず試合終了に。シャブリは喜んでケージを乗り越えて観客席になだれ込むが、これでシャブリの勝利が確定なのか……。前蹴りは有効で、試合続行不能という理解のようだが、ムサエフは胸でなく急所に足が当たったことで試合続行不可能になったのだから、なかなか難しい判断だ。とはいえインシデントでなくアクシデントだっとしても──ここまでのスコアでもシャブリの勝利だったろう。

そして「AJマッキーでも、パトリッキーでも構わない。同時に来ても良いよ」とシャブリは準決勝について話した。


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