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【UFC284】回を重ねるほどに強さを増したヴォルカノフスキーだが、マカチェフがライト級王座を防衛

<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
イスラム・マカチェフ(ロシア)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)

やはり体格差が明白な両者。ジャブを伸ばすヴォルカノフスキーに対し、叩くマカチェフが左前蹴りを見せる。飛び込んで右ボディから右を当てたヴォルカノフスキーが、スイッチしオーソに戻す。マカチェフはまずは様子見のなかで、ヴォルカノフスキーを動きを見ていたが左を被弾してバランスを崩す。ヴォルカノフスキーの前進にカウンター狙いのマカチェフは、近い距離での連打に左フックを合わせる。ヒザをついたヴォルカノフスキーが起き上るが、マカチェフが左ハイを蹴って組みつくやバックに回る。頭をコーナーに持っていき我慢のヴォルカノフスキーだが、ボディロックからテイクダウンを許す。

勢いがつき、そのままリバーサルを許しそうになったマカチェフだが、踏み止まってバックを維持し両足をフックする。ケージを背負った状態でRNCをアゴの上から仕掛けるマカチェフは、チアノーゼを避けるためか力づくで極めにいくことはなかった。

2R、圧を強めるマカチェフは左を空振りする。左ミドルを蹴ったチャンピオンに対し、ヴォルカノフスキーがワンツーからスリーで前に出る。ここは見切ったマカチェフだが、続くステップインで左を受けて体が沈む。すぐにダブルレッグから上を取り直してスクランブルでバックに回る。

強引に倒しにいくが、スクランブルを許したマカチェフに絶対的なコントロール力が見られない。右を差して左のパンチをいれたヴォルカノフスキーが、ヒザ蹴りを受けて離れる。マカチェフは自ら圧を掛けるようになが、手は出ない。飛び込んで姿勢を乱したヴォルカノフスキーを見ても、ここもマカチェフは待っている。左フックから左ローのヴォルカノフスキーだが、左を被弾して下がる。ヒザを入れ、右ショートを当てたマカチェフは、ヴォルカノフスキーにローを蹴られても左を振って前に出る。

ヴォルカノフスキーは右ボディストレート、マカチェフは距離をとって左を入れると首相撲からヒザ蹴りに。体を入れ替えて押し込むヴォルカノフスキーが細かい左のパンチを顔面に打つ。マカチェフも細かいヒザを見せて時間となった。

3R、マカチェフが左ハイ。ヴォルカノフスキーはスイッチして右フックを伸ばす。オーソに戻ったフェザー級チャンピオンは左手を伸ばし、右ボディフックを決める。首相撲に取られないように離れたヴォルカノフスキーは、左ミドルを蹴られる。ここでフックから見ボディを打ち、引かない姿勢を見せたヴォルカノフスキーがカーフを効かせる。

マカチェフは首相撲から、ダブルレッグに切り替えケージに押し込むとバックに回る。ヴォルカノフスキーは胸を合わせてマカチェフをケージに押し込む。ここで左右のフックを放ったヴォルカノフスキーに大歓声が起きる。間合いを取り直した両者、ヴォルカノフスキーのステップインにマカチェフが左エルボーを合わせる。右カーフのヴォルカノフスキーは左フックに右をカウンターで打たれる。

マカチェフはステップを踏むようになりパンチを繰り出すが、左のスウィングをかわそうとして足を滑らせてか、引っ掛けられたかバランスを乱す。組んだヴォルカノフスキーだが、テイクダウンを奪えずラウンド終了を迎えた。

4R以降の経験値には大きな差がある両者。2度目の15分以上のファイトになり、マカチェフは左を当てるが、この回に限らずパンチにはさほどの強さが感じられない。それでもドンピシャのタイミングでダブルレッグでテイクダウンを決めたマカチェフが、スクランブル狙いのヴォルカノフスキーのバックを制し、ボディトライアングルを完成させる。尻をずらそうとするヴォルカノフスキーが後方へパンチを入れるが、マカチェフのホールドが続く。

残り1分を切っても、マカチェフに捕えられたままのヴォルカノフスキーは腕を手繰れず、胸を合わせることができない。何やら言葉を発しながら、後ろにあるマカチェフの顔面にヴォルカノフスキーがパンチを入れ続けた。

最終回、右ローに左を当てたマカチェフが右を空振りし、ヴォルカノフスキーがローからパンチに繋げる。組もうとしたヴォルカノフスキーにヒザを入れたマカチェフは、間合いを取り直し、ヴォルカノフスキーのテイクダウン狙いのフェイクに大きく反応する。と、左フックに組んだマカチェフがテイクダウンを決めるが、ヴォルカノフスキーが直ぐに立ち上がる。ケージに押し込み続けることをせず、マカチェフがリリースする。それでも左フックをかわしてダブルレッグで尻もちをつかせる。すぐに腰を挙げたヴォルカノフスキーは、シングルレッグを切り替えてバックを伺う。

ここはマカチェフも許さず、両者がスタンドに戻る。すぐにヴォルカノフスキーが組んでケージへ。パンチを入れて、ボディロックテイクダウンを仕掛ける。軸が乱れるマカチェフ、小手投げも決まれずスタンドで離れると、右を被弾してダウンを喫する。残り1分、クローズドガードのマカチェフは、頭を引き寄せ時間の経過を待つ。

スタミナの差が歴然で、ヴォルカノフスキーが腰を上げてパンチを連打。懸命に頭を抑え、手首を掴んだマカチェフだが下のままタイムアップを迎えた。

試合時間が経過するほど、勢いが増したのはヴォルカノフスキーに違いない。ただし、テイクダウン&コントロールの時間が多かったのはマカチェフだ。結果、マカチェフが3-0が判定勝ちで王座初防衛に成功した。


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