【UFC284】一発では上のエメットをヒザ、ヒジで追い込んだロドリゲスが三角絞めを極めて暫定チャンプに
<UFC世界暫定フェザー級王座決定戦/5分5R>
ジャイー・ロドリゲス(メキシコ)
Def.2R4分19秒by 三角絞め
ジョシュ・エメット(米国)
互いに跳ねるようなステップを踏み、間合いを取る。まずロドリゲスが右前蹴りを繰り出す。続いて右カーフを入れる。圧を掛け始めたエメットだが、左ハイをブロックした直後に左ミドルで腹を蹴り抜かれる。たまらず間合いを外したエメットに対し、ロドリゲスが右ハイ&右カーフを蹴り、ボディを殴る。エメットはここで引かず前に出て、ミドルを蹴られてもワンツーフックを距離を詰める。
ロドリゲスは右カーフと左ミドルを続け、エメットの前進を回ってかわす。後ろ回り蹴りの空振りから、右ロングを放ったロドリゲスはエメットの攻撃を懸命に見切っているが、右フック一発で後退。首相撲からヒザ蹴りを出すが姿勢を乱してガードを強いられる。殴られ背中を見せたロドリゲスは、サイドバックから連打を受け背中を自らつける。三角狙いに担ぎパスを決めたエメットは、フルガードに戻されても腰を上げて重いパンチを落とす。ロドリゲスも負けじと下からエルボーを返したが、トップをキープしたエメットが初回を取った。
2R、足が交錯気味になるステップにエメットだが、相当に上半身のパワーがあるのかここから鋭い振りのパンチを放つことができる。そして近距離で回転数の早いショートフックを放つが、ヒザをボディに受け動きが落ちたエメットは、パンチの交換のなかで左ミドルの追い打ちを受ける。エメットはシングルに出るが、切られヒザを腹に突き刺される。ロドリゲスはエメットのスピニングバックフィストを見切り、蹴りを入れてエルボー一閃。
エメットはここでも動きが止まり、左ミドルを意識しすぎて右ハイを貰いそうになる。空振りすると体が流れるようになったエメットに対し、ロドリゲスは左ミドルハイ、続いて回転系のパンチや蹴りのフェイクから跳び二段ヒザを狙う。エメットはこれをキャッチしてテイクダウンも、ロドリゲスが思い切りエルボーを突き立てる、
腰を上げて、頭を下げ気味のエメットにロドリゲスは三角絞めをセット。エメットはすぐに胸を叩いて敗北の意志を示した。「たくさんのことが言いたい。この1週間のことは忘れない。MMAが分かっている最高のファンだった。この瞬間をずっと待っていた。この機会を与え、信じてくれたUFCに感謝している。10年間、僕を陰から支えてくれた皆がファミリーだ。チャンプがライト級でどうなるか分からないけど、ベストを尽くしてほしい」と暫定世界王者は話した。