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お蔵入り厳禁【Shooto2022#08】海外武者修行から帰国直後に、田上こゆるが語っていたこと─02─

【写真】このような想いでいた時から2カ月半。田上はどのようなMMAを見せてくれるか(C)MMAPLANET

11日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されるShooto2022#08で、田上こゆるが泰斗と戦う。

5連勝から3連敗。修斗ストロー級戦線で、超新星から崖っぷちの状態を味わう20歳は、8月にABEMA海外部者修行プロジェクト第2期生として、北野一声と共に行ったウィスコンシン州ミルウォーキーにあるルーファスポートでの出稽古を経験した。その帰国直後に田上のインタビューした際に、「とにかく試合がしたい」と彼は訴えていた。

結果、今大会の出場となったわけだが──お蔵入り厳禁、帰国直後に彼が何を語っていたのか。田上こゆるインタビュー後編をお届けしたい。

<田上こゆるインタビューPart.01はコチラから>


──蹴り有りの打撃だけなら、米国のMMAファイターでも田上選手よりデキる選手はそういないかと思います。レスリングとミックスした打撃は別ですが。

「米国全体でどうなのかというのは分からないですけど、ミルウォーキーにいてキックに関してはこういうものかというのはありました」

──体格、技術的なことを考えると、次の機会があるとより強くなるための素養がついたように思えます。

「だからこそ、米国でなくてもタイや韓国、フィリピンというアジアで練習しても刺激になると思っています。今回の修行に関してはファイターズハウスでの生活、移動やコミュニケーションなど人間として成長させてもられる機会を与えてもらったと思っています。英語もだんだんと話せて、ルームメイトと発音の練習とかして。スーパーでの買い物もスムーズに、落ち着いてレジにいることができるようになりました(笑)。

それと一声君が凄く面倒見の良い人で。自炊とか全然できない僕の分もご飯を創ってくれたり、一声君には結構頼らせてもらっていました。一緒にいることができて良かったです。金曜日の夜とか、2人で練習していたし。めっちゃ……別れる時には寂しくなるくらい、仲良くやっていました」

──では、この米国での経験を生かして戦うとなると、次の試合に関してはどのように考えていますか。

「10月後半、11月にデキれば良いなと思っています。ツイッターでも試合がしたいというのはちょくちょく呟いているのですが、まだ試合は決まっていないです。多分、12月に修斗の大阪大会があるので、そこになるんやないかなぁって」

──ABEMAの武者修行で米国に行ったのだから、ABEMAで中継のある後楽園ホール大会の方がしっくりくるのですが……。部外者の意見ですけど。

「とにかく、早く試合がしたいです。本音を言えば、戦う場所に拘ることはないです。とにかく試合が数多くしたい。年に2試合でなく、4試合とかやりたくて」

──大阪での公式戦があると、やはり田上選手は使いたいという気持ちも分かります。

「まぁ、中蔵さんも特定の場所で戦えということは言われないですけど、今は修斗で3連敗中やから、『このままじゃアカン、修斗で勝て』とは考えているはずです」

──修斗のストロー級王者は新井丈選手、そして安芸柊冬選手が次期チャレンジャーと目されています。修斗ストロー級王座が、今の目標でしょうか。

「修斗のベルトは獲りたいです。でも今はとにかく試合経験を積みたい。そっちの方が大きいですね。そして試合ができる場所で、チャンピオンになるというのもキャリアの積み方としてあると思っています。目標は世界で戦うことなので、そのために修斗のチャンピオンになるのは絶対条件ではないでしょうし。とにかく試合がしたいです。

もちろん、それが修斗なら修斗でどんどん試合をして、修斗世界ストロー級のベルトも巻きたいと思っています」

──要は、試合を数多くしたいと。では、今はまだ決まっていない次の試合で米国修行の成果を表すとすれば、どういう点になると期待させてもらえますか。

「これまでとは違う戦い方にはなるかと思います。スタイル的に大きく変わることは……そうですね、ガードを高くせずどっしりとした構えで、距離や踏込みということを考えて組みも合わさった戦いをしたいですね」

──それは相当に変わりますね。でも組みに自信がついたなら、組まれたくないという打撃ではなくて、MMAのなかでどっしりとした打撃かつ、しっかりした打撃が見たいと思っていました。

「組みがある中で打撃の良さがなくなっていたのですが、それは綺麗なキックボクシングに拘り続けていたからやと思います。そうですね、どっしりと構えることで組まれても対処できるし、逆に倒すことも可能になってきます。手の位置、スタンスがちょっと変わる。結果、逃げるんじゃなくて距離はやや多くなるかなと。

スタイルは変わっても、打撃で戦います。そして……ホンマに試合がしたいです」

■視聴方法(予定)
12月11日(日)
午後1時~ Twit Casting LIVE
             
■Shooto2022#08対戦カード

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
田中有(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
泰斗(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
杉本恵(日本)
須惠樹季(日本)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
江田“塾長”こうすけ(日本)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
井口翔太(日本)

<フライ級/5分2R>
綿谷誠(日本)
マル・ザ・ヘンペーソク(日本)

<フェザー級/5分3R>
磯城嶋一真(日本)
轟轟(日本)

<ライト級/5分2R>
石田拓穂(日本)
嵯峨“ゴーレム”健史(日本)

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