【NEXUS MANIA2025】クレイジー初のベアナックルへ。ヒジで切られ、素手で殴られた北野が齊藤に辛勝
【写真】凄まじい、戦いだった(C)TAKUMI NAKAMURA
<NEXUSクレイジールール59.0キロ契約/3分3R>
北野一声(日本)
Def.3-0
齊藤淳(日本)
クレイジールール発案者の齊藤と、フライ級のベルトを取り逃した北野。まずはムエタイ・ルールで相対する。頭一つ上背で上回る齊藤に対し、北野はいきなり左をヒットさせ、そのままパンチを纏める。齊藤は蹴りも、北野が右を打ち込む。動きが止まった齊藤はヒジで反撃に出る。ヒジ、前蹴り、ヒザの齊藤に対し、北野は距離を取りたい。
蹴りに左を合わせた北野。拳の攻撃は対抗できるが、首相撲でヒザを受け続ける。左ボディを打つなど、北野はムエタイ・ルールでも極端な距離の取り方をせず、戦って時間を使う。その北野は左ミドルをキャッチされ、齊藤がヒザから右をヒットさせたものの3分で仕留めることはできなかった。
2分間でグローブを装着しなおさないといけないレギュレーションで、セコンドが懸命にMMAグローブにつけかえる。北野はワンツーからスリー&フォー、そしてローを蹴る。組まない北野は、パンチを見せてニータップでテイクダウンを奪うとストレートフットロックへ。
腹ばいになり捻る北野だが、ヒールキックを振り下ろす齊藤が耐え切って試合はスタンドに戻る。北野は息を整えているか、手が出なくなる。
齊藤は首相撲&エルボー、そしてヒザを入れる。左を伸ばし、右を打つ北野はスタミナを切らしかけているか。齊藤は右ハイを決め、ミドル。北野も左オーバーハンドを当てラウンド終了。ついにクレイジールール初のベアナックル・ラウンドへ。
最終回、ジャブを伸ばす齊藤に、北野が左を打ち込む。齊藤は右を見せるが、北野が左を再び入れる。グローブと当たった時の音が違うベアナックル。齊藤はジャブを続け、北野はオーバーハンドとフックで戦いを組み立てる。近距離で互いにアッパーを入れ、北野は左フックを2度ヒットさせる。ボクシングテクニックは齊藤が上だが、北野もヘッドスリップから腕力勝負の左を振るう。
ワンツーからスリーのコンビを繰り出す北野は右目の上が大きく腫れあがっている。まさにクレイジーな戦いを見せた両者、結果は北野が3-0の判定勝ちした。クレイジールールとしては有り。ただし、1Rと3Rの戦いができるのは強い。ただし、MMAファイターとして北野は2Rに取れないといけないと言及しておきたい。