【Bellator289】計量終了 世界戦&ドGP大会で、プレリミ・ウェルター級クラッチマー✖ウィリスに注目
【写真】菊入にはこの対戦の勝者辺りをターゲットにしてほしい(C)BELLATOR
9日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator289「Stots vs Sabatello」の計量が8日(木・同)に行われている。
今大会のメインはバンタム級ワールドGP準決勝を兼ねたBellator暫定世界バンタム級選手権試合=王者ラフェオン・スタッツ✖ダニー・サバテーロだ。
ワイルドカードから堅実な試合と、派手なトークで成り上がってきたサバテーロのレスリング力とバックコントロール力に王者が、如何に対応するのかが注目される。
そしてコメインには女子世界フライ級選手権試合=王者リズ・カモーシェ✖挑戦者ジュリアナ・ヴェラスケスという立場を変えた再戦と、2つの世界選手権試合が組まれている。
さらにバンタム級ワールドGP準決勝のもう1試合ではマゴメド・マゴメドフ✖パッチー・ミックスがマッチアップされ注目カードがズラリと並んだ同大会。
ここでは、プレリミのとある一番に注目したい。
それがカイル・クラッチマー✖ジャリール・ウィリスのウェルター級戦だ。菊入正行がベラトールとサインしたことで、より注目されるサークルケイジのウェルター級戦線で、ランク的に8位のクラッチマーとランク外のウィリスは現実的に考えて、菊入がトップ5と戦うために確実に乗り越えたい相手といえる。
とはいってもクラッチマーはオクラホマ州立大時代にD1オールアメリカンに輝いており、個人成績でも5位と7位に入賞したこともある日本にはいないフォークスタイルレスラーだ。レスリングと打撃、そしてサブミッションを融合させたスタイルでオクラホマ州タルサのXtream Fight Nightでキャリアを積み、コロナ前の2019年11月にベラトールと契約を果たした。
当時無敗だったケムラン・ラチノフに判定負けを喫したが、クラッチマーはサークルケイジのプレリミ戦線で4勝1敗の戦績を残し、通算9勝1敗のレコードを持つ。キャリア序盤は一本勝ちも見られたが、ベラトールではレスリング&コントロールで4勝のいずれもが判定勝ちとなっている。
対するウィリスはコロナ禍から活動再開したばかりのLFAでウェルター級チャンピオンになりベラトールにステップアップしたファイターで、2連勝後にムハメド・ベルハモフ、サバウ・ホマシという実力者に遅れを取り、現状は2勝2敗とイーブンの星取り状況だ。
レスラーのクラッチマーに対し、ウィリスはマネージメントタイプのウェルラウンダーで、手数の少ない打撃戦で競り勝つイメージが強い。結果、突破力のある選手と戦うと後手に回りディフェンスも甘くなり、ここ2試合は上記のファイターを相手に一本負けを喫している。
ズバリ勝敗予想ではクラッチマーが有利と見られる一番。菊入の対戦相手候補として両者を見るのであれば、クラッチマーのテイクダウン&コントロール、ウィリスのスコアリング打撃に焦点を当てたい。そして菊入がレスラー&ボクサーという北米基準のファイターと戦う際には、ウィリスの戦い方が参考になる──かと思われるウェルター級マッチだ。
■視聴方法(予定)
11月19日(土)
午前7時00分~ U-NEXT
■Bellator289計量結果
<Bellator暫定世界バンタム級選手権試合&バンタム級ワールドGP準決勝/5分5R>
[王者]ラフェオン・スタッツ: 134.4ポンド(60.96キロ)
[挑戦者] ダニー・サバテーロ: 135ポンド(61.24キロ)
<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]リズ・カモーシェ: 124.8ポンド(56.6キロ)
[挑戦者] ジュリアナ・ヴェラスケス: 124.2ポンド(56.33キロ)
<バンタム級ワールドGP準決勝/5分5R>
マゴメド・マゴメドフ: 134.4ポンド(60.96キロ)
パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)
<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ: 185.6ポンド(84.18キロ)
アンソニー・アダムス: 185.4ポンド(84.09キロ)
<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ: 124.2ポンド(56.33キロ)
イララ・ジョアニ: 124.8ポンド(56.6キロ)
<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー: 170.8ポンド(77.47キロ)
ジャリール・ウィリス: 170ポンド(77.11キロ)
<フェザー級/5分3R>
コディ・ロウ: 145.4ポンド(65.95キロ)
クリス・レンチローニ: 146ポンド(66.22キロ)
<フェザー級/5分3R>
ケヴィン・ボーム: 145.1ポンド(65.81キロ)
カイ・カマカ3世: 145.2ポンド(65.86キロ)
<ウェルター級/5分3R>
マーク・レミンガー: 170.8ポンド(77.47キロ)
マイケル・ロンバード: 169.8ポンド(77.01キロ)
<ミドル級/5分3R>
パトリック・ダウニー: 185.8ポンド(84.27キロ)
クリスチャン・エコールス: 185.4ポンド(84.09キロ)
<バンタム級/5分3R>
キャス・ベル: 136ポンド(61.69キロ)
ジャレッド・スコッギンス: 135.2ポンド(61.32キロ)