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【Bellator289】ウィリスがクラッチマーのTDを完封、快勝も気になるケージレスリングのクイック・ブレイク

<ウェルター級/5分3R>
ジャリール・ウィリス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
カイル・クラッチマー(米国)

間合いを取る両者。ウィリスが左ジャブ、クラッチマーは頭の位置を変えてオーバーハンドを繰り出す。カーフを蹴るウィリスは左ジャブを続け右オーバーハンド、そこにクラッチマーが左フックを当てる。クラッチマーの右ハイをかわし、距離をつめたウィリスが左ボディストレートを伸ばす。スイッチしてワンツーからスリーのウィリスが、オーソに戻して右前蹴りから右カーフを蹴る。ウィリスは続いて右を当て、右フックに組みついたクラッチマーがケージに押し込む。

上背で上回るウィリスは右を差してヒザをボディに突き刺し、テイクダウンを許さない。レフェリーが両者を分け、ウィリスがワンツーから左ミドル、さらにワンツーを効かせてミドルキックへ。たまらず組みついたクラッチマーが右エルボー、続くエルボーを押し返され姿勢を乱す。ウィリスが逆にクリンチゲームに持ち込むが、ラスト10秒で離れて左ローを蹴った。

2R、まず右カーフを蹴ったクラッチマーは左ジャブを被弾して下がるとボディも殴られる。前に出直したクラッチマーに対し、ウィリスがタイミングの良いワンツーをヒット。クリンチ戦で左フックを受けても、ウィリスがワンツーで圧をかける。飛び込んで左フックを決めたウィリスは攻勢を続け、クリンチゲームにはレフェリーが意外なほど早いタイミングでブレイクを命じる。

打撃の間合いに戻ると、リードアッパーから右フックと攻勢のウィリスはボディから左ストレートを打ち、クラッチマーの動きが止まる。残り2分、ダブルレッグでケージまでドライブしたクラッチマーだが、クラッチできず自ら離れる。直後のダブルレッグもケージに押し込むにとどまり、インサイドトリップ、ダブルレッグの仕掛けも不発に終わったクラッチマー。またもレフェリーが早々のブレイクを入れ、ウィリスが右から左を当てる。ボディから顔面を殴ったウィリスが初回に続き、この回も取った。

最終回、まず左ミドルを蹴ったウィリスがワンツー、右ボディから左フックを顔面に入れ、さらに右ストレートを打ち込む。カウンターのフックにも、ウィリスの勢いは止まらずクラッチマーが組んでクリンチへ。直ぐに離れると、ダブルレッグをスプロールされたクラッチマーが、すぐに連続でトライ。ケージに押し込み、クラッチを組んで押し込むもレフェリーが両者を分けた。

クラッチマーは左の差し上げテイクダウンを狙うが、ウィリスは腕を一本差して倒れない。このブレイクの早さは仕掛ける方には厳しく、受ける方には余裕を与える。案の定、頭から突っ込んだクラッチマーはかわされて、逆にバックに回られそうになり自らガードを取る状態に。クラッチマーはハーフで左腕を差し、続くキムラ狙いもウィリスが防いで立ち上がり際にヒザを入れていく。

残り1分、組みから離れたウィリスが左の前蹴り、さらにインローを蹴る。クラッチマーは右フックに逆に組まれてケージに押し込まれると、そのままタイムアップを迎えた。終わってみると、打撃の手数と精度、そしてしっかりとポイントをマネージしたウィリスが3-0で快勝──しかし、このブレイクの早さは、メインカードのマゴメド・マゴメドフ✖パッチー・ミックス、ラフェオン・スタッツ✖ダニー・サバテーロという2試合に少なからず影響を与えそうだ。


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