【TORAO28】宝珠山の右ストレートでダウンするも、TD力アップの古賀が左右フックを叩き込み痛み分け
【写真】階級差と体格差のある試合。古賀のTD力はアップしていたが、宝珠山の気迫も強かった(C)TORAO NATION STATE
<49キロ契約/5分2R>
古賀愛蘭(日本)
Draw.1-0:20-18.19-19.19-19.
宝珠山桃花(日本)
サウスポーの古賀が左インロー。宝珠山の右ストレートをかわして左インローを当てる。古賀の左フックをもらった宝珠山が右ストレートを返すと、顔面にもらった古賀がダウン。すぐに宝珠山が抑え込みにいくも、古賀がスクランブルから左腕を差し上げて宝珠山をケージに押し込む。左腕を差し入れて耐える宝珠山に対し、頭を着けて四つで組みに行く古賀が、足をかけていく。
しかし宝珠山もひねって体勢を入れ替える。左腕を差し上げる宝珠山。レフェリーがブレイクをかけた。離れると、古賀が下がりながら左右フックを当て、さらに宝珠山をケージに押し込みシングルレッグでテイクダウンを狙う。それでも倒れない相手を、右腕を差してケージに押し込む古賀。宝珠山は左ヒザを腿に打ち込んで削るも、古賀がシングルレッグで尻もちを着かせた。
立ち上がる宝珠山をケージに押し込み続ける古賀。左ヒザを立てる宝珠山を後ろに引き倒した古賀が、パスしてマウントを奪いにいくも、宝珠山がブリッジで返した。両者スタンドに戻り、宝珠山がパンチを連打していくも古賀の右フックがヒットした。
最終回、古賀の左インローからスタート。距離が近くなると、古賀の右ストレートと左フックが当たる。それでも前に出て来る宝珠山に組みついた古賀がケージに押し込んでいく。左腕を差し上げる古賀に対し、宝珠山はオーバーフックとヒザ蹴りで堪えるもケージ際から脱することができない。
またもレフェリーがブレイクをかけ、さらに試合を中断。古賀に掌底、宝珠山にローブローの口頭注意を与えられる。再開後、古賀がステップを使いながら相手の顔面にパンチを叩き込み続ける。さらに組みついてケージに押し込むという、同じ展開となってしまう。しかし古賀が右足へのシングルレッグに切り替えた。
これを押し離した宝珠山。再び組んできた古賀の頭を押さえてヒザ蹴りを突き上げる。古賀は左足へのシングルレッグに切り替えるも、グラウンドに持ち込むことはできない。またもレフェリーがブレイクをかけた。
スタンドでは古賀がパンチの嵐。左フックをアゴに受けてグラつく宝珠山。体格差を生かして前に出るが、またも古賀にケージへ押し込まれ、さらにシングルレッグからヒザを着いてしまう。立ち上がった宝珠山を、古賀がケージに押し込み続けて試合終了となった。
古賀がパンチのクリーンヒットとテイクダウンで上回ったかに思われたが、1Rに宝珠山がダウンを奪ったことは重視されたか。ジャッジ2名が19-19をつけて試合はドローとなった。