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【Colors03】世界女子アトム級王座決定戦、5Rに及ぶ大接戦の末に古賀がスプリット判定でファンに勝利

【写真】判定が告げられると、勝者・古賀が泣き崩れた(C)MMAPLANET

<修斗世界女子アトム級王座決定戦/5分5R>
古賀愛蘭(日本)
Def.2-1:48-47.47-48.48-47
ジェニー・ファン(台湾)

古賀が小刻みなステップから右カーフ、ファンはワンツーを返す。古賀は足を止めずに右カーフを蹴って、ファンの右に右ストレートのカウンターを狙う。ファンが前に出て組みの攻防になるが、距離を取った古賀が右ストレートを当て、ファンも右フックを強振する。一旦、距離が開くと古賀が右カーフを蹴る。古賀はファンの右フックに対して、右ストレートから返しの左フック。ジャブと右カーフ、飛び込むような左フックを当てる。

プレッシャーをかけるファンに対し、古賀が組みつく。ここは古賀が離れて右ボディ、そこから顔面への左フックにつなげる。ファンは前に出て右フック、古賀は右カーフを蹴って、左フックを狙う。前に出て組み付いてファンが古賀をコーナーに押し込み、ヒザを蹴るとローブローとなる。再開後、古賀が右カーフキック。ファンは右フックから組み付いて右を深く差して投げを狙う。距離が離れるとファンがハイキック、右フックを強振、古賀をコーナーにつめてヒジを入れる。古賀が両差しで組むと、ファンはボディへのパンチとヒザ蹴りを入れる。

2R、古賀は足を使って右カーフを蹴る。ファンが右フック、古賀は右ストレートを返して、飛び込むような左フックを当てる。ここでファンが組みついて投げでテイクダウンに成功。古賀が足でファンの体を浮かせつつ、脇をくぐるように立ち上がって、スタンドでバックにつく。古賀はここからテイクダウンを仕掛けつつ、正対する。試合がスタンドに戻ると、古賀が右のフェイントから左フックを当てる。

ファンは右フックから組みついて、古賀をコーナーに押し込んでテイクダウンを狙いつつヒジを入れる。離れるとファンが右カーフを蹴って、組みつこうと体を沈めるが、ここでバッティングとなってしまう。再開後、ファンがジャブをつきながら前進。古賀はファンのダブルレッグをかわしてボディにヒザ蹴り、左腕を差してロープに押し込み、ボディにヒザ蹴りを入れる。ファンも体を入れ替えるが、古賀がファンをコーナーに押し込んで、離れ際にパンチをまとめる。距離が離れるとファンがワンツーと右カーフ、右のスーパーマンパンチから組み付く。

3R、古賀が左で距離を測りながら右カーフを蹴る。ファンは右フックからダブルレッグに入ってテイクダウンを奪う。ファンがインサイドガードから距離を取ってパンチを落とし、足関節も狙っていく。古賀はガードから腕十字を狙い、ファンはパスガードへ。古賀は脇を差して立ち上がる。

ファンが右ストレートから左フック、右カーフ、右のスーパーマンパンチと手数を増やす。古賀がコーナーを背負うと、ファンが右から組みついて古賀をコーナーに押し込む。ここでファンが背中越しに古賀の右腕を左手で掴んで、空いた古賀の顔面にパンチを入れる。古賀も持たれている腕を切って、ファンをコーナーに押し込むがテイクダウンはできない。

4R、古賀が軽快なステップからジャブを突く。ファンの前進に左フックを狙うが、ファンに組みつかれる。ここはどちらもテイクダウンには至らず、試合は打撃戦に戻る。両者の右ストレートと右ストレートが交錯。ファンが右フックを当てながらダブルレッグに入って古賀をコーナーまで押し込む。古賀も態勢を入れ替えて離れるが、ファンがすぐに前に出てプレッシャーをかける。

ファンが右アッパーと右フックを当て、右腕を差してボディロックする。ここからファンがテイクダウンしてサイドポジションにつき、古賀も足を入れてガードポジションに戻す。ファンが古賀の胸に頭をつけて、細かいパンチを入れ、左右に動いてパスガードを仕掛ける。ファンがトップキープしてラウンドを終えた。

5R、古賀が鋭いワンツーを当てて前進。古賀はボディにもパンチを振るが、ファンが左フックと右ローを当てる。ファンは右フックを強振し、離れた古賀は右ボディアッパー。ファンが右フックとダブルレッグを見せる。ここで口から出血するファンにドクターチェックが入る。再開後、古賀がワンツー、ファンが右フックで古賀を追いかけて組みつく。

古賀が左腕を差してファンをコーナーに押し込み、テイクダウンを仕掛ける。ファンも右腕を差し返して、テイクダウンの攻防が続く。残り2分で距離を取ると、組みつこうとするファンに古賀が右アッパー。ファンは古賀の左足にシングルレッグに入って尻餅をつかせ、古賀がヒジを落とす。ファンが後頭部への攻撃だとアピールするが、試合は続行。古賀はファンをがぶって、ファンの立ち際にヒザ蹴り。ファンが古賀をコーナーに押し込んでヒザを蹴って試合終了となる。

判定はジャッジ3名とも48-47で2-1と割れて、古賀が勝利。ベルトを巻いた古賀は対戦相手のファンと周囲への感謝を述べると「本当にベルトを巻けてよかったです。ママにベルトで恩返しできてうれしいです。また頑張ります」と語った。


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