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【CFFC114】初回はバックを制した平田直樹だったが、ダブルレッグが決まらずスターナーに判定負け

<バンタム級/5分3R>
ハンター・スターナー(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
平田直樹(日本)

平田の北米フィーダーショー&バンタム級初陣。サウスポーのスターナーが右ローを蹴る。右ミドルを返した平田は、蹴りをキャッチされ組みにいくところで蹴りを被弾しそうになる。左のダブルに真っすぐ下がった平田のテイクダウン狙いをダースで捕らえたスターナーだが、平田はすぐに頭を抜く。クリンチの攻防で小手投げからシングルに出た平田が、スターナーをケージに押し込む。

腕ごとのボディロックで小外掛け、さらにダブルと組みを続ける平田に対し、スターナーは左を差してケージに押し込んでいく。ここで離れた両者、スターナーが左ミドルを入れ、平田はダブルレッグからシングルもテイクダウンを奪えない。逆にケージに押し込まれた平田はダブルレッグにアームインギロチンを合わせる。スラムで防がれた直後にスクランブルでバックを制した平田はスターナーの左手をハーフネルソンに極め、殴りながらバックマウントへ。ここから背中が伸びたスターナーにパンチとエルボーを落とし、肩固めからマウントに移行する。

パンチに再び背中を見せたスターナーに肩固めを狙いつつ、バックをキープする平田が残り7秒で肩固めへ。ここは時間となった。

2R、平田の右ミドルをブロックしたスターナーは、右ジャブを伸ばす。シングルをスプロールされた平田が、テイクダウンのフェイクから間合いを外す。グラウンドに持ち込まれたくない心理状態のスターナーは、組みのフェイクに大きく反応する。そのスターナーの左にダブルを狙った平田だが、も切られてスタンドの展開が続く。

左フックへのダブルも防がれた平田は、ボディロックでケージに押し込まれるが右を差して正対する。平田はスターナーの右腕を閂で捕らえヒザ蹴りを繰り出す。離れたスターナーが左ミドルハイ、ブロックした平田がシングルもスターナーががぶる。スタンドでヒジを狙ったスターナーに対し、平田はケージに押し込んでからのシングルも取り切れない。ここもスターナーががぶり、ヒザを突き上げる。離れて左ミドルを入れたスターナーが左ハイ、ガードした平田はダブルレッグもこの間では倒せないか。やや疲れが見える平田だが、左に右を合わせる。その直後にスリップした平田は、ダブルを切られてサイドバックを許す良くない流れに。平田はケージに押し込まれ、この回を失った。

最終回、左ミドルからパンチをまとめたスターナー。平田は組んで、引き込んでしまう。ハーフから潜る平田に対し、スターナーはスタンドに戻ると左フックを当てる。ここで組んだ平田の投げは決まらない。離れたスターナーが蹴りにも右を当てた平田。この右からテイクダウンに結び付けたい。逆に前手の右をヒットさせたスターナーの左に平田が道を合わせていく。

残り2分半、ここからは体力と気力の勝負。平田は前に出て右を振るい、ローを蹴る。飛び込むスターナーもパンチで姿勢が乱れるようになっている。そのスターナーの組みをがぶってヒザを入れた平田はケージ押し込まれ、ダブルでテイクダウンを許す。頭は抱えているが、このギロチンは効果がないか。尻をずらして頭を抱え続ける平田をスターナーはケージに押し込む。

ついにスターナーは頭を抜くと、平田は立ち上がってボディロック&小外刈りでテイクダウンを決める。すぐに立ち上がったスターナーをケージに押し込み、ヒザを太腿に入れた平田だったが、ここで時間に。座り込む平田を妹の樹が立たせた。

初回は平田、2Rはスターナー、最終回も流れはスターナーか。結果、ジャッジは3者とも29-28をつけてスターナーを支持、敗れた平田はヒザに手をやって頭を垂れた。テイクダウンの仕掛けが自分の間でなく、結果的にも決めることができなかったことと、勝負所でテイクダウンを譲っており打倒な裁定といえるだろう。


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