【UFC ESPN38】川名マスト流「寝技で何もしない」をMMAで実践、カーティスがホドウフォから判定勝ち
<ミドル級/5分3R>
クリス・カーティス(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)
ジャブを伸ばすカーティス、ホドウフォは左右に回りながら左ローを蹴る。ジャブに左を合わせにいったカーティスに対し、ホドウフォが組んでハーフガードを取る。リバーサル狙いをウィザーで立ち上がったカーティスはケージに押し込まれる。ここでホドウフォのヒザが急所に入り、試合が中断する。
45秒のリカバリーを経てリスタート、ホドウフォが左カーフを蹴り右を見せてダブルレッグも遠い。立ち上がって即ダブルレッグでドライブ、シングルに移行したホドウフォはケージにカーティスを押し込むがテイクダウンを奪えない。直後にダブルレッグをかわしたカーティスは、左ボディを打っていく。ホドウフォも右ストレートをヒットさせ、右前蹴りがボディに入ったがカーティスは急所に響いたのか、しゃがみこんでブレイクがかかる。注意なしに試合が再開され、ホドウフォがシングルレッグも決まらずワンツーを振るって離れる。疲れないように組みを駆使している感のあるホドウフォが左ジャブから右ボディを殴り時間となった。
2R、ホドウフォが左ローからワンツー、さらに右ローを蹴る。カーティスは左フックから右ボディショット、さらに左ボディを打っていく。左を見せてシングルに出たホドウフォがケージに押し込む。低い姿勢でもう1度シングルに取ったホドウフォだが、どうにもテイクダウンを奪えない。ここもパンチを打って離れたホドウフォの蹴りが、急所に当たったとカーティスがアピール――も、レフェリーが試合を続行させる。
ホドウフォはダブルから引き込んで、ハーフでリバーサルを仕掛ける。ここもカーティスが離れ、スタンドに逃れる。ボディから顔面と拳を伸ばすカーティスに対し、ホドウフォも打撃で対抗するが、やや疲れてきたか。カーティスは徐々に勢いを増し、顔面にパンチを打ち込んでからボディを抉っていく。
左ボディショットについに嫌そうな顔を浮かべたホドウフォは左ストレートから左ボディ、さらに左フックを受けパンチも手打ちになり、肩で息をするようになった。
最終回、左右のフック&ボディと圧が上がったカーティスが、手数も精度も上がる。手を出しても逆に顔面、ボディと殴られるホドウフォは、組み付こうとしてすかされ足がもつれる。タイミング良くシングルに入っても足を抜かれるホドウフォは厳しい状態に。引き続き腹を殴るか―ティスが左だけでなく右でも腹を攻撃する。シングルから引き込み、ダブルレッグと切られ続けるホドウフォはジャブ、左ストレート&ボディとパンチに身をさらす。
パンチも組みもテイクダウンもタイミングだけで、勢いがなくなったホドウフォだが、懸命に右フック、ワンツーを打っていく。上体を振ってかわし、ボディを殴ったカーティスは思いきり左ボディを打ち抜く。右を当てたホドウフォはダブルから引き込みを2度見せ、2度目は時間切れ間際でついにカーティスがパウンドを落として終了となった。
結果、3-0でカーティスが判定勝ち。今夕、グラップリングマッチで森戸新士と戦う河名マストが言うところの「寝技で、何もしない方が勝つ」を――パウンドがあるMMAでも実践し勝利を掴んだ。