【UFN249】息詰まる蹴り有りボクシングマッチ。残り1秒でコピロフが左ハイでカーティスをKO
<ミドル級/5分3R>
ロマン・コピロフ(ロシア)
Def.3R4分59秒 by TKO
クリス・カーティス(米国)
サウスポー同士、コピロフがまずミドルを蹴る。インローからジャブを伸ばすコピロフは、ジャブから素早く左を伸ばす。カーティスもジャブを見せるが、蹴りにジャブを合わされる。左ロー、右インローを蹴るコピロフは、ワンツーからスリー、フォーとパンチを纏める。カーティスも前に出て、ワンツー。コピロフは左ローを蹴り、右ジャブでカーティスの前進を止める。
引き続きジャブを出すと、コピロフはシングルに出てリリースしつつ左を当てる。ヒザ蹴りから右を受けたカーティスも、左アッパーで反撃。しかし、コピロフが右リードアッパーを返す。ワンツー、右フリッカーのようなジャブと手数を緩めないコピロフだが、ジャブを連続で打たれるシーンも。それでも顔面を守るカーティスのボディにコンビを入れたコピロフが初回をリードした。
2R、切れのあるジャブを伸ばすカーティス。コピロフも右を当てるが、勢いはカーティスが上回っている。カーティスはジャブで圧を掛け、コピロフは右目じりをカット。直後にボディを殴られる。左ローを蹴ったコピロフだが、パンチを被弾する場面が増える。と、コピロフのボディショットが急所に入り、試合が中断。再開後、左ミドルを蹴り合うとカーティスがジャブを決める。しかし、直後にアイポークがありカーティスがブレイクを要求する。
リスタート後、インローからワンツーを伸ばしたコピロフが、左をクリーンヒットさせる。カーティスも左を打ち返し、オクタゴン中央での打撃戦が続く。コピロフは左に回り、左ロー。そして右に回ってボディから顔面へのコンビを繰り出す。カーティスは追いかけて右ボディ、ジャブから左を狙う。左ローを交えて、パンチを入れたコピロフが左ストレート一閃、カーティスは一瞬動きを止めラウンド終了となった。
最終回、拳が届く距離でフェイクを交えた高度な殴り合いが続くなか、コピロフが右ボディショットを決める。動きが落ちたカーティスにジャブから左を打ち込むコピロフは、回りながらジャブを入れる。カーティスもジャブを返すが、ロー2発から左を打たれ腰が落ちる。コピロフは右ボディを入れ、左ロー。さらに左の追い打ちを見せるが、カーティスも前に出る。拳で負けないことで、蹴りも有効としたコピロフは、ここでシングルのフェイクを見せる。そしてボディを決め、カーティスに流れを譲らない。
と、残り100秒でニータップ気味にテイクダウンを決めたコピロフが、スクランブルでバックを制す。テイクダウンからの立ち上がり際に蹴りを顔面に受けそうになったカーティスは、組みを入れることで動きが落ちたコピロフに圧を掛ける。必死で組んだコピロフは、がぶられヒザを頭に受ける。距離を取るコピロフ、詰めるカーティス。ともに体の軸が乱れる消耗戦で、なんとコピロフが左ハイをガードの上から決める。ガードを滑るように首の辺りに当たった蹴りで、左に倒れたカーティスを見て、レフェリーが試合をストップ。カーティスは納得いかず、大声を挙げて抗議するが裁定が覆ることはなかった。
「ストップは正しい流れだ。ルールに則っている。あそこで僕が追い打ちを掛けなかったのは、彼を傷つけたくなかったから。スポーツマンシップが全てだよ」と勝者は話した。